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| 響く言葉/2016年4月号 |
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| 響く言葉
子供の頃、生まれ育った町の
いろいろな人から「おまえのとこの お父さんのパンはおいしいな」と 言われるのがとても嬉しかった。 将来の夢は、この町でパン屋をやって、 自分の子供が、友達から 「おまえの父ちゃんのパンはうまいな」と 言われるようになることだ。 昨年の暮れだったろうか、大阪のあるベーカリーに取材に行ったときに、若いオーナーが言った言葉だ。 私は、この若いオーナーの父親も知っている。この言葉を彼が聞いたときに、どんな表情になるかも、想像できた。 おそらく、3日間は涙が止まらないだろう。 彼のパン屋として人生が輝かしいものであることを、この言葉は紛れもなく証明している。まさに、動かぬ証拠だ。 なにも、パン屋に限った話ではない。世の中の父親と呼ばれる人たちは、父親としての人生を、この言葉を聞くために、必死になって生きているのに違いない。 |




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