2016年クープ・デュ・モンド日本代表選手応援講習会 - 日本フランスパン友の会 - ブランスリー電子版

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講習会/2015年12月号

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2016年クープ・デュ・モンド日本代表選手応援講習会 - 日本フランスパン友の会
パン・オ・ルヴァン
カシス シャテーニュ
デュオ ブルトンヌ
バゲット
講習会に先立って挨拶するフランスパン友の会の友近史夫会長
日本代表選手の左から瀬川、茶山、知念の各氏
 日本フランスパン友の会(友近史夫会長)は9月3日、東京・江戸川区の日本パン技術研究所で、「2016年クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー」に出場する日本代表選手3人の応援講習会を開催した。今回はリーダーを務めるドンクの茶山寿人氏(ヴィエノワズリー部門で参加)、ドンクの瀬川洋司氏(パン部門で参加)、神戸屋レストランの知念裕之氏(飾りパン部門で参加)を講師に迎え、大会前の最後の公開講習会となった。



トレーニングの成果を披露
日本代表選手の左から瀬川、茶山、知念の各氏
挨拶する日本フランスパン友の会の友近会長
テーマの「自然」を、川の流れで表現した飾りパンの作品
 友近史夫会長の話 来年2月のクープ・デュ・モンドまで半年を切り、3選手はトレーニングに励んでいる。本日の講習会では3選手が作る製品の仕上がりも見どころがあるが、作業工程にも注目してほしい。日本フランスパン友の会は毎年定例講習会を開催してきたが、今年から賛助会員の製粉5社の協力を得て、より専門的な学びの場を設けた。「フランスパン専用粉」をテーマに、8月には日東冨士製粉に、10月には日本製粉に勉強会を開いて頂いた。



パン・オ・ルヴァン
パン・オ・ルヴァン
写真1
 ルヴァン種の酸味と旨味が効いたパン。ステンシルを使って模様を付けた立体感のあるクーロンヌ。瀬川講師が実演。

【ラフレイシ(かえり種)配合%】
シェフ(元種)‥‥‥‥‥‥1・5
リスドオル(フランスパン専用粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5・5
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・8
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L7分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥24度C
発酵時間‥‥‥27度C75%6時間
【ルヴァン・トゥ・ポワン(仕上げ種)配合%】
返り種(全量)‥‥‥‥‥‥9・8
リスドオル(フランスパン用粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥13・5
ライ麦全粒粉(アーレファイン)‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥9・4
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L7分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥25度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥2時間後5度Cの冷蔵庫で一晩
【本捏配合%】
リスドオル(フランスパン用粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥76
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・9
サフインスタントイースト赤‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・05
ユーロモルト‥‥‥‥‥‥0・2
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥55〜
仕上げ種(全量)‥‥‥‥‥37・7
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥L2分(オートリーズ30分後、塩、仕上げ種投入)L4分H30秒
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥24度C
発酵‥‥27度C30分(パンチ)30分
分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥250グラム×2、飾り生地60グラム×2
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥30分
成形‥‥‥2つの生地をつなげて、クーロンヌ形に成形する(写真1)
ホイロ‥‥‥‥27度C75%2時間
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥200度C40分(スチーム注入、窯入れ前に、バヌトン型から生地を反転しながら出して、キャンバス布に置き、のばした飾り生地をのせ、表面にステンシルの型紙を置いて粉をふる)
 瀬川講師のコメント ミキシングをしっかりかけて生地の骨格を作り、口どけの良いパンに仕上げる。クーロンヌの成形は1本でリングにせず、2つの生地をつなげて、輪にした。飾り生地の立体感を出すためには、生地の強さが影響するので発酵の度合いを何度も研究した。



カシス シャテーニュ
カシス シャテーニュ
写真2
写真3
 ブリオッシュ生地を使った洋菓子に近いリッチなパン。カシスと和栗をトッピングし、2色のイタリアンメレンゲと金泊で飾ったインパクトがあるヴィエノワズリー。茶山講師が実演。

【配合%】
強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
上白糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
サフインスタントイースト金‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・6
卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25
加糖凍結卵黄20‥‥‥‥‥‥‥‥30
生クリーム(35%)‥‥‥‥‥‥‥42
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥55
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥L2分(オートリーズ15分)ML5分MH6分(バター投入)ML5分
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥30分
リタード‥‥‥‥‥6度Cで15時間
折り込み油脂‥‥‥バター対粉25%
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥①ブリオッシュ生地を3ミリの厚さで長方形に伸ばし、20センチ×8センチにカット②(1)の生地に▼ダマンドシャテーニュを塗り、和栗のカットとカシスの粒をのせ、巻き込む③焼成型に(2)の生地を真ん中に入れ両サイドに▼ブリオッシュ フィユッテ生地をねじって入れる(写真2)
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥27度C75%1時間(ホイロ後中心に▼ダマンドシャテーニュを絞る)
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火180度C下火150度C30分(大)、上火190度C下火160度C15分(小)
仕上げ‥‥‥‥‥‥‥①焼き上がったカシスシャテーヌに粉糖をかける②▼2色のイタリアンメレンゲを絞り袋に分けて入れ、(1)の表面に波状に絞る③(2)の表面をガスバーナーで軽く焼く(写真3)④(3)に和栗とカシスの粒を飾る⑤(4)に金箔を飾る。
▼ブリオッシュ フィユッテ
【配合グラム】
ブリオッシュ生地‥‥‥‥1000
発酵バター‥‥‥‥‥‥‥‥250
【工程】
折り込み‥‥‥‥‥‥‥三つ折り3回(シート状に伸ばし冷蔵庫に保管)
▼ダマンドシャテーニュ
【配合グラム】
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥100
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥100
アーモンドプードル‥‥‥‥100
卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
ラム酒‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥適宜
マロンペースト‥‥‥‥‥‥400
【作り方】
①無塩バターをクリーム状にし、グ
ラニュー糖を混ぜ合わせる
②(1)に卵を数回に分けて入れなじませる
③(2)の中に薄力粉とアーモンドプードルを加え混ぜ合わせ最後にラム酒とマロンペーストを加える
▼2色のイタリアンメレンゲ
【配合グラム】
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥240
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60
卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥120
カシスピューレ‥‥‥‥‥‥131
【作り方】
①卵白をミキサーに入れて泡立て、メレンゲを作る
②鍋に水とグラニュー糖を入れ中火にかけシロップを作る
③(2)が117度Cになったら火を止める
④(1)のメレンゲの中に少しずつシロップを加え固く粘りを感じるまで泡立てる
⑤メレンゲの半分にカシスピューレを加える
⑥白いメレンゲとカシスのメレンゲを絞り袋に入れる
 茶山講師のコメント 大会の作品は見た目の美しさが大きなポイントになる。ここまでお菓子に近い作品は、ヴィエノワズリーの範ちゅうに入らないかも知れないが、自分が好きなカシスと栗の組み合わせを使った作品は作りたいと思っている。和素材の和栗やあずきは、カシスに合うので紹介したい。

デュオ ブルトンヌ
デュオ ブルトンヌ
写真4
写真5
写真6(ホイロが完了した状態)
写真7
 ブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子「ガレット ブルトンヌ」とデニッシュ生地を組み合わせたヴィエノワズリー。キャラメルオレンジの味がポイント。茶山講師が実演。

【配合%】
リスドオル(フランスパン専用粉)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60
強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40
上白糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4
サフインスタントイースト金‥1・5
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8
卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥36
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L4分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥24度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥45分
リタード‥マイナス5度Cで15時間
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥①生地を帯状にのばし、シートバター(対粉50%)を中央の3分の1の部分にのせ、片方から、もう片方の3分の1の部分を残して折りたたむ②折りたたんだ部分の上面にグラニュー糖とバターと塩を混ぜ合わせたものを塗り、折りたたんでいない部分の生地を折りたたんでのばす③(2)を棒状にロールして冷蔵庫に保管しておく④大、小の2種類の焼成型に紙を敷き、のばした▼ガレット ブルトンヌの生地を敷き詰める(写真4)⑤デニッシュ生地が充分冷えたら5ミリの厚さにカットする(写真5)⑥麺棒で(5)の生地の真ん中を押し窪みを作る⑦(6)の窪みに▼キャラメル オランジェを絞り半分に折り、コキーユ形に成形⑧(4)の大、小それぞれの型の四隅に(7)の生地を入れる
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥27度C75%2時間(写真6)
焼成‥‥‥‥‥‥‥上火180度C下火150度C45分(大)、上火190度C下火160度C30分(小)
仕上げ‥‥‥‥‥‥‥‥焼成後▼オレンジシロップを塗り、型紙をのせ粉糖を降り模様を付ける(写真7)
▼ガレット ブルトンヌ
【配合グラム】
発酵バター‥‥‥‥‥‥‥‥625
粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥405
加糖凍結卵黄20‥‥‥‥‥‥225
薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥600
ゲランドの塩(顆粒)‥‥‥‥‥10
【作り方】
発酵バターと粉糖を混ぜ合わせ、加糖凍結卵黄20、ゲランドの塩、薄力粉の順番に混ぜる。
▼キャラメルオランジェ
【配合グラム】
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥283
生クリーム(乳脂肪35%)‥100
水飴‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥133
ブラットオレンジピューレ‥159
【作り方】
グラニュー糖、生クリーム、水飴を鍋に入れ火にかけてキャラメルを作り、最後にブラッドオレンジピューレを加える。
▼オレンジ シロップ
【配合グラム】
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥100
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥200
オレンジキュラソー‥‥‥‥‥‥60
【作り方】
①鍋にグラニュー糖と水を入れ、沸騰させる②(1)にオレンジキュラソーを入れる
 茶山講師のコメント 前回パリで行われたマスターズ大会に私たち3選手も同行し、現地の雰囲気を体験した。滞在中に訪問したMOFの店の、クイニーアマンとガレットブルトンヌの組み合わせからヒントを得た作品。この時3人の大会への意気込みにスイッチが入り、団結力に繋がった思い出の品。

バゲット
バゲット
写真8
 フランス産小麦のテロワールと、フランスパン用粉のリスドオルをブレンドしたバゲット。瀬川講師が実演。

【配合%】
テロワール(フランス産小麦)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60
リスドオル(フランスパン用粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
インスタントドライイースト赤‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・2
セミドライイースト赤‥‥‥0・2
ユーロモルト‥‥‥‥‥‥‥0・2
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥69
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L3分(オートリーズ30分)L6分H30秒
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥22度C
発酵‥‥‥27度C1時間(パンチ)2時間(生地をゆるませるため)
分割‥‥‥‥‥‥‥‥350グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥25分
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
バゲット形(60センチ〜、写真8)
ホイロ‥‥‥27度C75%1時間10分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥220度C26分(スチーム注入)
 瀬川講師のコメント テロワールが60%配合の生地は、伸展性が抑えられるのでミキシングをしっかりかける。火抜けの良い、軽い食感のバゲットをイメージして作った。最近フランスではバゲットの焼成の色が薄くなっているので、それを意識した焼き色にした。モルトは前日に倍量の水に溶かし、冷蔵庫で保管する。

原価計算女王
原価計算女王

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