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| お店拝見/2015年11月号 |
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パンは、食パン、菓子パン、惣菜パン、ハード系と幅広く70〜80種類ほど揃う。食パンは同店の一番人気の商品で、「角型食パン」(税込250円)と「山型食パン」(税込270円)がある。油脂に太白ごま油を使用している「角型食パン」はしっとりとした食感が、油脂を使用していない「山型食パン」はさっくりとした食感が特長で、常連客の好みははっきりと分かれているという。どちらも、乳、卵を使用していないので、乳幼児を持つ親に喜ばれているという。 「保育園のお弁当に使われるお客様も多いですね。なかには、『こんなにふわふわでやわらかいのに、バターとか乳製品は使っていないんですか』と、保育園の先生から訊かれたと話すお客様もいました。当店のパンは、シンプルな材料で作っているところも、お客様は気に入ってくださっているようです。使用材料はすべて、開業時から、プライスカードに記載しています」(落合さん) 食パンは、一回り小さい型で焼いた「ごまの食パン」(税込160円)や「胚芽の食パン」(税込160円)などもあり、少しずつ食べたいという客に人気だという。 菓子パンや惣菜パンも、一つひとつが小ぶりで、価格もリーズナブルだ。「クリームパン」や「小倉あんパン」など定番の菓子パンは税込140円。「ソーセージのお舟」(税込190円)は、長さ10センチほどの舟形のパンに、ソーセージがのった調理パン。ソーセージは無添加のものを使用しているので、気軽に、かつ安心して買える。 パン以外の商品は、「バナナシフォン」(税込200円)や「抹茶シフォン」(税込200円)などのシフォンケーキのみ。クッキーなどの焼き菓子は、バターの供給量が安定しないことなどから作っていないという。 「シフォンケーキは、卵白の有効活用です。『クリームパン』(税込140円)などに使うカスタードクリームやチョコレートクリームは、卵黄だけを使用しているからです。この自家製クリームを使用した商品は人気で、サクサク食感のデニッシュコロネの中にクリームを詰めた商品も人気です。このコロネは、涼しい時期限定の商品なので、『今年はいつから始まるんですか』と、楽しみに聞いてくださるお客様もいらっしゃいます」(落合さん) 炊いた白米のように飽きのこないパン 同店のパンは、すべて、「天然酵母」を使用し、長時間発酵させて作る。 「毎日食べても飽きないパンを提供したいと思っています。炊いた白米のように、おかずの邪魔をしないような、主張しない味のパンです。生地作りでは、小麦や酵母、塩など基本の材料以外はできるだけ使わず、前日に仕込んで発酵を長くとることで、アミノ酸のうま味と小麦の味を引き出します」(落合さん) 同店の工房長を務める落合正昌さんは以前、長野県小諸市に7月に東京から移転した「スピカ・麦の穂」や、東京・渋谷区の「ルヴァン」など、自家製酵母を使用して作ることでも名が知られている有名ベーカリーに勤務していた。 現在同店で使用している酵母が、自家製酵母ではなく、製品化された天然酵母を使用していることについて、こう語った。 「全粒粉やレーズンなど様々な材料で起こした酵母を使うと、それぞれの特徴が出て、味の主張の強いパンになります。反対に、主張のない、炊いた白米のような味のパンを目指すには、当店が使用している『天然酵母』が適していると思います。酸味の有無について、お客様から聞かれることがよくありますが、『酸味は全くありません』と言い切っています。酸味の苦手なお客様は、安心して購入されます」(落合さん) ハード系のパンも、酸味はなくソフトに仕上げているという。このように、炊いた白米のように食べられるパンは、客にとっての食べやすさを追求することで生まれていくのだ。 SHOP DATA 店名:ナチュラル クプゥー 住所:〒154‐0017 東京都世田谷区世田谷2‐4‐2 電話:03‐3428‐0141 営業時間:午前10時〜午後5時 定休日:月曜、火曜 品揃え:70〜80品目 スタッフ:製造常時3人、販売常時1〜2人 店舗面積:厨房約11・5坪、売り場約5・3坪 月商:160〜180万円 | |||||||||||||||||||


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