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| レポート/2015年7月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| ドーナツ専門店に見るドーナツ最新事情
人気スイーツの定番として歴史の長いドーナツだが、ここ数年、色鮮やかなトッピングなどが施された存在感のあるドーナツを目にする機会が多くなっている。生地には、油脂や卵などを配合せず、ドーナツ自体はシンプルに仕上げ、濃厚なチョコレートやクリームなどをかけることで、ナチュラルテイストのドーナツと、リッチテイストのグレーズとが互いに引き立て合っているケースが多い。人気のドーナツ専門店2軒を取材した。
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| 客層は50代以上が中心 - ドーナツ工房 レポロ | |||||||||||||
東京・調布市仙川の商業エリアの一角に佇む「ドーナツ工房 レポロ」は、2011年4月の開業以来、カフェ併設のドーナツ専門店として愛されている。平日で1日約350〜400個売れるという同店のドーナツは、油分を極力吸わない生地と、特別な蜂蜜やヨーグルトを使い、甘さが控え目なことが特徴。生地を2回発酵させてつくるイーストドーナツで、揚げているにもかかわらず、ふんわりとした感触で、しかも歯切れがいい。 宮田さんはドーナツの魅力を「片手で食べられる誰もが知っているデザートであること」と語るが、その開発にあたっては、食のプロも納得するクオリティーを実現すべく万全を期したという。 同店の商品構成は、毎日並ぶ12種類の定番商品に、季節ごとに旬のものを使ったメニューをいくつか加えている。1日平均100個は売れるという「プレーン」(税込140円)は、生地のおいしさと特徴を存分に味わえる一番人気の看板商品。開業以降、その評判は不動のものだ。2番人気は「三種類のナッツとヘーゼルナッツクリーム」(税込220円)。マカダミアナッツ、くるみ、アーモンドの3種類のナッツをヘーゼルナッツチョコレートでクランチにしたものをドーナツの上にふんだんにのせたリッチな製品だ。同店のチョコレートは全て製菓用のイタリアのものを使用している。3番人気は季節商品の「シトロン」(税込210円)。静岡県産の無農薬レモンを皮ごと使した夏向けの製品だ。 「お客さまの反応を見て毎年、季節の商品を入れ替えています。やはり定番が好評です」と、店長の宮田さん。同店のリピート率は高く、週1回通うリピーターを多数確保している。中には、週2〜3回通うコアなファンもいるという。毎日のように食べたい魅力がドーナツというアイテムにはあるのだろう。 ドーナツのファンを的確につかむ 同店の営業時間は午前11時〜午後8時。客足の伸びる時間帯は朝と夕方だという。この時間帯に多く来店するのは、50代以上のシニア層。特に夕方になると男性が多い。同店はこの層の需要に応えるための対応をしている。 同店は店内製造のため生産量に限りのある中で、コアタイムに品物を途切れさせないよう、日が昇る早朝から準備に努めている。取材中も、各アイテムの売り切れるタイミングで製品が追加されていた。夜8時まで、多くの製品を揃え、来店客を待つ。 「この世代の方々は、お土産として多数お買い上げ下さったり、週2〜3回通って下さる方も少なくないんです。お勤め帰りの方の場合、夜のお買い上げになりますが、翌朝胃にもたれないドーナツなのでご愛顧頂けるのかも知れません」と宮田さん。 一般にベーカリーの売れ行きが伸び悩む夏場も、熱心なファンの来店は減らないという。特に夕方から夜など、気温が落ちる時間帯には一定数の来店を確保しているそうだ。 今後の展開として、自家製のセミドライフルーツをふんだんに使ったドーナツの開発を予定している。 | |||||||||||||

| 記者の雑感
人気ドーナツは生地のシンプルな感じが共通する一方、フレーバーは濃厚なものが好評という傾向を感じた。ドーナツの人気店ランキングを見ると、やはりプレーンな生地を扱うお店が上位にいる。取材した2店は、プレーン系の売れ行きもよく、生地の味自体が愛されているとみられる。一方で、チョコレートやジャムといった濃厚なトッピングも人気で、ボリューム感の豊かなカジュアルスイーツとしても好まれているようだ。安価なプレーンドーナツのシンプルで軽い味わいと、高めの価格設定で、リッチなフレーバーを施したドーナツの濃厚な味わいの両方が好まれているようだ。(Y)
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