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| お店拝見/2015年5月号 |
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大阪府にある自宅の一部を利用して7・5坪ほどの工房を設け、機械メーカーに相談してミキサーやドウコンなど、パン作りに必要な機材を入れた。さらに、ふすまを製粉するための製粉機と、特注の焙煎機も設置した。 同店のパンに使用する粉は、ふすま粉、オーツ麦粉、大豆粉で、ふすま粉は自家製粉している。また、これらは有機栽培のものを選んでいる。特にふすまは、農薬を直接浴びる外皮部分なので、安全性を配慮する意味でも有機であることは重要だという。 「ふすま粉を自家製粉している理由は、粒度を自由に変えられるからです。ふすま粉の粒度を調節することで、パンにしっとり感を出そうと考えました。試行錯誤した結果、ふすま粉は、細かく製粉したものと、粗めに製粉したものと2種類を使うと良いことが分かりました。その2種類のふすま粉に、さらに大豆粉を配合すると、よりしっとりしたパンに仕上がることも分かりました」(川谷さん) パン作りは未経験だったという川谷さん。ふすまの製粉から取り掛かり、試行錯誤して半年、ようやくレシピが完成した。 「すでに売られているふすまパンの原材料表示や、大豆粉で作るパンの本などを参考にしました。また、学生時代、コンクリートを研究していたので、ミキサーで捏ねるという作業に慣れていたことと、理系出身なので、計画、実験、考察、そして再計画、再実験という流れで、ものをつくり上げていくことにも慣れていたことが役立ったと思います」(川谷さん) 製造工程で最も手間のかかるところは成形だという。「輪っかの形ですが、ドーナツやベーグルにあるような、つなぎ目を作らないように成形しています。つなぎ目をなくして、どの部分も均等な厚みにすることで、どこから食べても、同じ食感と味わいで楽しめるようにしたいと思ったからです」(川谷さん) ふすまの認知度を高めていく 同店のふすまパンは、同時期にオープンしたオンラインショップでも販売している。 「オンラインショップでの販売をメインに考えているので、実店舗である『フスボン・ショップ』は、お客様に実際に手に取って見てもらえるための、アンテナショップとしての位置付けです」(川谷さん) 同店に初めて来店する客や、通りすがりで訪れる客などから最も多く受ける質問は、「ふすまって何ですか」という問いだという。 この問いに対し、最初は言葉だけで説明していた。しかし、滅多に見ることのないものなので、イメージが沸きにくいと考え、小麦の粒やふすま、ふすま粉などの実物を展示することにした。 同店の客層は、20〜30代の男女が中心だ。 「身体に気をつかっている方が多いですね。糖質の少ないほかの食べ物について、お客様の方から教えていただくこともあります。また、ジムのトレーニングの後に買いにいらっしゃるお客様もいます」(販売担当の大原亜耶さん) 3月上旬に行った都内の百貨店での催事や、マフィンなどアイテムの幅を広げたことも功を奏し、売上げは伸び始めている。今後さらに、パンと菓子両方のアイテムを増やしていく予定だ。 「販売個数が増えてきた現在、当面の課題は、生産体制と人材の確保です。また、アイテムの充実と販路の拡大を図っていき、おいしくて毎日食べたいと思える低糖質食品の提供を続けていきたいと思っています」(川谷さん) SHOP DATA 店名:フスボン・ショップ 住所:〒150‐0011東京都渋谷区東3‐15‐3 電話:03‐6427‐4830 営業時間:午前10時〜午後7時 定休日:不定休 品揃え:約13品目 スタッフ:販売常時1人(製造は大阪の厨房に常時4〜5人) 店舗面積:売り場3坪(大阪の厨房は7・5坪) | |||||||||||||

| この記事の読みどころ
●プライスカードには、商品名と価格のほかに、糖質、エネルギー、タンパク質、食物繊維、脂質の量が記載されている。
●ふすまは、滅多に見ることのないものなので、イメージが沸きにくいと考え、ふすまやふすま粉などの実物を展示するようにした。 ※あくまで編集部からの提案です。このほかにも様々な読みどころがあると思いますので、読者の皆様の視点で、エッセンスを抽出してください。 |

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