メンバー同士が切磋琢磨して発展 - 一粒の麦から24(文・本行恵子) - ブランスリー電子版

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連載/2015年3月号

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メンバー同士が切磋琢磨して発展 - 一粒の麦から24(文・本行恵子)
挨拶する中野文章会長
ベイクショップグループの社員らが壇上に上がって自己紹介
ベイクショップリンナの外観
新年勉強会で、新たなスタート

 1989年に創業したベイクショップグループは、パン店開業を支援するコンサルタント会社として多くのベーカリーを立ち上げてきました。現在四国・中国地方を中心に近畿、東海、北陸、青森に広がり、45店舗(2014年2月現在)が同グループに所属しています。
 同社の中野文章会長は長年培ってきた製パン技術を生かし、1985年に四国・高知で「ベルゲン本町店」を開業しました。かつての仲間たちも中野さんの店の繁盛ぶりに刺激され、自分の店を開きたいと思うようになり、後輩たちの独立開業を応援してきました。
 グループの活動は、経営・技術面の勉強会や視察旅行など、1年を通して活発に行われています。グループメンバーはお互いに切磋琢磨し、中野会長を中心に大きな家族のような強い結びつきがあります。
 毎年1月には新年勉強会が1泊2日で行われ、メンバーと関連会社が一堂に会します。そこでは講師を招いての勉強会とそれぞれ新年の抱負を語り合う懇親会があり、組織の強化に繋げています。

各分野の専門家が講演

 今年の新年勉強会は、岡山県倉敷市にある、瀬戸内の塩飽諸島の眺めが美しい「せとうち児島ホテル」で行われました。はじめにベイクショップグループの中野綾社長から新年の挨拶があり、グループ全体の発展に尽力しお互いに支え合うという基本姿勢の再確認の場にもなりました。またカギヤマ会計センター代表取締役の鍵山堅一氏の挨拶と、同社の経営開発室長の中石好紀氏による「自宅周辺地域のベーカリー視察」をテーマとした発表があり、参加者の関心を集めました。その後特定社会保険労務士の森 由枝氏による講演「最近の労務相談」の中で、労使関係のトラブルが増えているとの現状報告と、それを避けるための具体策の紹介がありました。雇用関係を結ぶ場合、口約束の不確定で曖昧な取り決めは裁判にまで発展するケースもあり、書面での契約を取り交わす重要性を強調。グループに専任の税理士や労務士がいることで、経営や法律相談も安心して託すことができます。

魅力ある店はまた来たくなる

 第2部では私がベーカリーの取材を通じて得た「魅力ある店の条件」をテーマに、画像をお見せしながらお話をさせていただきました。
 私は、魅力ある店とは、また行きたくなる店だと思います。一般的に、QSCという言葉で表現される「クオリティー」「サービス」「クリンリネス」に優れていることが重要であるといわれていますが、パン屋さんはそれだけでは魅力ある店にはならないと思います。一番大切なことはハートがこもっているかどうかです。心を込めた商品作りや接客、清掃が大切で、マニュアル通りに決められたことを実行しても、心がこもっていなければ良い評価は得られません。
 講演で私は、▼扉を開けたくなる店(オーナーの想いが伝わる店舗設計・デザインの店)▼商品力がある店(おいしくて、見た目も美しい商品を鮮度感を訴求しながら清潔に陳列している店)▼接客がいい店(スタッフの最高の笑顔が輝く店)▼工夫がある店(バリアフリーを考慮した店作りや、子供の目線を考えた商品陳列を行っている店)▼テーマがはっきりしている店(「安くておいしいパン」「高級感のあるブランド志向」「リゾート地の観光客向け」などと、テーマをはっきりと打ち出した店)の各観点から、いくつかの模範店をとりあげ、店の概要や商品、オーナーのプロフィールなどを、写真を交えながら紹介しました。

店舗視察で視野を広げる

 翌日は、岡山市内のコープ東川原店内にある、グループの直営店「ベイクショップリンナ」を訪問しました。パンが窯から出されるとスタッフが元気な声で案内し、商品の陳列には工夫があって、店は活気に溢れていました。また次に訪問したグループメンバーの北岡 博さんの店「ベイクショツプゲルン」では、笑顔の接客と清掃の徹底を実践していました。それぞれの店が、講演でお伝えしたことをすでに実践されていて、大変嬉しく思いました。

本行 恵子(ほんぎょう けいこ) パンと食のライター。家庭製パン教室を10年間主宰した後、パン業界専門誌『B&C』の編集記者、編集長として勤務。16年間の在職中、日本各地のリテールベーカリーや欧米、アジア諸国を訪問し、パンと食文化を取材。現在はフリーの立場で、業界専門誌や企業ホームページでの執筆活動、業界関連団体への企画提案などを行っている。ライフワークは、パンのある食卓の提案。







原価計算女王
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