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| 講習会/2014年12月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| パン作りのポイントは小麦粉との出合い | |
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小倉孝樹講師の話 「基本に忠実に」というのが僕の方針の根底にあります。パン作りのポイントのひとつは、いい粉に巡り合えるかどうかです。粉の重要性は常に感じています。18歳でパン屋に入って今年で40年になりますが、色々やってきて、結局は粉の重要性にたどり着いたという感じです。パンは、基本的には粉と種があって、塩、水があって、さらにその他の材料が色々あると思いますが、やはり原点は粉だと思います。そして、パン屋はパン生地が基本だと思います。パン自体がおいしくなくてはならないと思います。日本にはたくさんの数の製粉会社があって、大手の会社なら、強力粉だけで20種類も30種類も作っています。しかし、そのうちの1つか2つした使わないで、パン屋人生を終える場合も多いと思います。粉を変えるだけで、パンがおいしくなることもあります。今日は基本的なことが大事であることをわかっていただけたら嬉しいと思います。
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| イワンバゲット | |
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オーバーナイト製法で作るフランスパン。
【配合%】 ムールドピエール(石臼挽き粉=熊本製 粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥80 セザンヌ(フランスパン用粉=奥 本製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥17 ハイデ(細挽きライ麦粉=大陽製 粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 シママース(沖縄産の塩)‥2・2 ユーロモルト‥‥‥‥‥‥0・3 セミドライイースト‥‥‥0・2 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥80 【工程】 ミキシング‥‥‥L1分(オートリーズ20分後セミドライイースト投入)L1分(シママース投入)L1分ML6分(縦型ミキサー使用) 捏ね上げ温度‥‥‥‥20〜22度C フロアタイム‥1時間30分(パンチ後1度Cの冷蔵庫でねかせ、翌日冷蔵庫から出して20度Cになるまで置く=常温で約1時間30分) 分割‥‥‥‥‥‥‥300グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥40分 成形‥‥‥‥バゲット形(写真1) ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥28度C75%40分(ホイロ後、小麦粉を振り=写真2、クープを入れる) 焼成上火230度C下火230度C25分(スチーム注入=前蒸気1回、後蒸気1回、平窯王=ツジ・キカイ=使用) 小倉講師のコメント 生地は番重になるべく平べったい状態にして保管し、コシを付けないようにします。生地のコシが強すぎると、焼き上がった製品のボリュームと食感がもの足りません。生地の状態によってはパンチを入れない場合もあります。分割重量が小さいほど香りが出るように思います。 |

| イギリスパン | |
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日本のホテルベーカリーで進化したイギリスパンで、香りのよさが特徴。
【配合%】 ゴールデンヨット(強力粉=日本製 粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40 レジェンド(強力粉=木田製粉)‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40 モンブラン(フランスパン用粉= 第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥3・6 シママース(沖縄産の塩)‥2・2 有塩バター(四葉)‥‥‥‥‥‥3 セミドライイースト赤‥‥0・8 ユーロモルト‥‥‥‥‥‥0・4 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥52 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L2分(有塩バター投入)L6分M30秒 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥27度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥1時間45分(パンチ)15分 分割‥‥‥‥‥230グラム×4 ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥40分 成形‥丸め直して俵型に成形し(写真3)、食型に4個並べて入れる ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥28度C75%1時間〜1時間10分(写真4) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥上火200度C下火280度C25分(スチーム注入=前蒸気1回、後蒸気2回、フォルノ=ツジ・キカイ=使用) 小倉講師のコメント 分割の際の丸めと、成形の際の丸めのやり方は違います。成形の際の丸めは、できるだけガスを抜かないようにします。 |
| クロワッサン | |
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上品な味わいの正統派のクロワッサン。
【配合%】 モンブラン(フランスパン用粉=第一製 粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥100 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥8 シママース(沖縄産の塩)‥‥‥2 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥3・5 牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 ユーロモルト‥‥‥‥‥‥‥0・4 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥13 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L5分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥23〜24度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥30分(その後冷蔵庫で冷やし、芯まで冷えたら2度Cの冷蔵庫で一晩ねかせる) ロールイン油脂‥‥バター対粉50% 折り込み‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3つ折3回(3つ折2回目と3回目の間に、30分〜50分生地を冷却する) 最終生地厚‥‥‥‥‥‥2・5ミリ 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 底辺8ミリ、高さ21センチの二等辺三角形にカットして(写真5)、底辺を少し下方向に伸ばすように引っ張ってから、底辺から頂点の方向に向かって巻く(写真6、写真7) ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥28度C75%2時間(ホイロ後、卵を塗る) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火200度C下火200度C12分 小倉講師のコメント シート生地を三角形にカットするときに使う包丁は刃渡りが30センチ以上で、切れ味が抜群のものでないと、カット面の層がきれいに出ません。ホイロ後卵を塗るときは、層をつぶさないように、カット面にはなるべく塗らないようにします。切れをよくするために塩を入れたり、艶がより出るように牛乳を入れたり、パンの色付きをよくするために卵黄だけにしたりと、塗り卵も目的によって色々あります。 |
| 基本をしっかり学んでこその個性 | |
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ツジ・キカイの山根証社長の話 講師の小倉さんとは12年ぐらい前に知り合って以来のお付き合いです。小倉さんに講師をお願いした意味は私なりにあって、基本ということを頭においています。パン作りの基本はもちろんですが、ものごとに対する基本的な姿勢というものを小倉さんは意識していらっしゃいます。基本をしっかり学ばないと、オリジナリティーは出せないと思います。ですから、いつも基本に立ち返ることが大事だと思います。ということで、今日はフランパンやクロワッサンなどの基本的なパンをとり上げていただきました。私どもの講習会は、人生を考える場でもあると思っています。私達は機械を作ることを仕事としていますが、仕事をする前の問題として、どういう生き方をするかということが大事になってくると思います。生き方を考えながら仕事をしていくことが大事だと思います。そういう講習会にしたいと思います。
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| 繁盛ベーカリーの事例を紹介 | |
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講習会では、ベーカリーへの電子ブレーカーの販売や様々な情報発信などを行うグローアップの古田高浩社長をコメンテーターとして招いた。古田社長は、パンの製造実演の合間に、繁盛ベーカリーの事例などを紹介した。
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