2014年度第2回製パンセミナー - クラブ・ド・サントノーレ - ブランスリー電子版

2026年10月21日に公表されたPHPの脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)については、いずれも対策を完了しています。

ブランスリーアーカイブ(創刊号からの全記事)
記事の閲覧
<<戻る写真をクリックすると拡大写真が見られます。
講習会/2014年11月号

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。


2014年度第2回製パンセミナー - クラブ・ド・サントノーレ
バゲットカンパーニュ
クランベリーノワ
フィナンシェ
フォカッチャ
講師を務めたブーランジェリールボワの森葵氏(森朝春氏夫人)
講師を務めたブーランジェリールボワの森朝春氏
 パン業界で働く女性のための団体、クラブ・ド・サントノーレ(宮本優子代表幹事)は9月8日、東京・中野区のベーカリー「ブーランジェリールボワ」の森朝春シェフと葵夫人を講師に迎え、東京・台東区の正栄食品工業のセミナーホールで「2014年度第2回製パンセミナー」を開催した。開業から13年目を迎えた「ブーランジェリールボワ」の人気商品などの実技講習を行った。また、独立開業までのエピソードやおいしいパンを焼き続けるコツ、接客で大切にしていることなどについての話もあった。



店の人気商品の製造実演を行う
講師を務めたブーランジェリールボワの森朝春氏と葵夫人
 森朝春講師の話 私達は、2001年10月に開業し、13年目を迎える。開業する時ブロートハイムの明石克彦氏から「開業することが目的ではない。自分がやりたいスタイルをぶれることなく続けていくことが大切。はじめからすべてをやろうとせず、少しずつ実現させていくのがいい」とアドバイスを受け、それを守るように努力している。原材料が高騰する中、値上げせずに続けるのは厳しい状況になっている。値上げする場合はお客様にはきちんと説明し、理解してもらうよう心掛けている。開業当初はフランスで修業してきたことを看板に、ハード系のパン中心の店にしたいと思っていた。しかし、徐々にお客様のニーズに応えることが大事だと思うようになった。最近はラスクや焼き菓子も作るようになり、商品に対する考え方が柔軟になった。店を長く続けていくためには、おいしいパンを提供する清潔な店と明るい笑顔が大事。開店までの準備期間にパンの商品構成や何を売るかは自分が決め、物件探しや店舗デザインは妻が担当し二人三脚でやってきた。今後はさらに商品を充実させ、当店ならではのパンを作りたい。そしてパンに合う惣菜の販売と、カフェの運営もやりたいと考えている。



クランベリーノワ
クランベリーノワ
写真1
写真2
 クランベリーとクルミがたっぷり入った、初心者向けの食べ易いハード系のパン。

【配合%】
中力粉(モンブラン=第一製粉)‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40細挽ライ麦粉(ライフラワーK=第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥10粗挽ライ麦粉(ライフラワーE=第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥20細挽全粒粉(内麦全粒粉=第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20粗挽全粒粉(内麦シリアル=第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10塩(天日塩=カンホアの塩)‥‥21インスタントイースト(サフ青)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・4
ラード‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥66自家製酵母(ぶどう種)‥‥‥‥40クランベリー‥‥‥‥‥‥‥‥59ローストくるみ‥‥‥‥‥‥‥59【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥L2分M4分(クランベリー、ローストくるみ投入)L2分(写真1)
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥23度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥30分
分割‥‥‥‥‥‥‥100グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥30分
成形‥‥表面に粉を付けて馬蹄形
ホイロ‥‥‥‥‥28度C75%45分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥230度C18分(スチーム注入)
 森朝春講師のコメント お客様から求められ作った商品だ。自家製酵母のパンで、ナイフがいらない程度の適度のかたさがあり、食べやすい。各種の粉を組み合わせて使うことで、食感と旨味がでる。ライ麦粉は酵素を多く含むので、発酵が早く工程も短時間で仕上がる。焦げやすいので、直焼きではなく天板にのせて焼く(写真2)



バゲットカンパーニュ
バゲットカンパーニュ
写真3
写真4
 一晩冷蔵庫に入れ、低温熟成発酵した生地で作るバゲット。ひきが強くかための食感が特徴。

【配合%】
中力粉(モンブラン=第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
インスタントイースト(サフ青‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
塩(天日塩=カンホアの塩)‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・1
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥68【工程】
ミキシング‥‥‥‥L2分M4分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥16度C
発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥10度C8時間以上(冷蔵庫で)
分割‥‥‥‥‥‥‥280グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥30分
成形‥‥‥‥バゲット形(写真3)
ホイロ‥‥‥‥‥28度C75%30分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥235度C25分(スチーム注入)
 森朝春講師のコメント  朝一番で焼成するパン。バゲットは平日15本ぐらい、週末は30本ぐらい売れる。クリスマスイヴの24日だけは、毎年100本ぐらい売れる。ミキシングは低速だけでなく途中で中速に変えて捏ねる。しっかりミキシングをかけることで、生地が手に付きにくくなり作業性が良くなり、パンがパリッと仕上る(写真4)

フォカッチャ
フォカッチャ
写真5
 栄養価の高い全粒粉を入れたフォカッチャ。トッピングに季節感のある食材を使えば、バラエティー化が図れる。

【配合%】
中力粉(モンブラン=第一製粉)‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥95
細挽全粒粉(内麦全粒粉=第一製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
塩(天日塩=カンホアの塩)‥‥2
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
オリーブオイルEV‥‥‥‥‥‥2
セミドライイースト(サフ赤)‥1
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥51
バゲットなどの残り生地‥‥‥‥10
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥L2分M4分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥23度C
フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥30分
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥円盤形
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥28度C75%30分(ホイロ後、円盤形に伸ばした生地の表面に、指で数か所穴をあけ、表面にオリーブオイルを塗り▼各種トッピングをのせる(写真5)
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥230度C15分(スチーム注入)
 ▼各種トッピング
①ベシャメルソース、ミックスチーズ、ベーコン、エリンギ、しめじを炒め塩、胡椒したもの②ミックスチーズ、茄子、パプリカ、ズッキーニ
 森朝春講師のコメント 仕込みに使うオリーブオイルは、食べた時に香りのよいエキストラバージンを使う。生地を冷蔵庫で保管しておけば、商品の動きに合わせ追加焼成ができる。生地がかためなので、丸目は手のひらにのせてしっかり丸める。チーズを最後にのせると、表面がチーズに覆われて見た目が同じになってしまうので、トッピングはソースを塗りチーズをのせてから飾る。

フィナンシェ
フィナンシェ
写真6
写真7
 焦がしバターの良い風味が特徴の焼き菓子。小さな型で焼いて、いろいろな味を組み合わせて販売できる。

【配合グラム】
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥1350
卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1485
アーモンドプードル‥‥‥‥768
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥1431
薄力粉(オルガン=第一製粉)‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥456
【作り方】
①無塩バターを加熱し、焦がしバターを作り、濾す
②卵白とグラニュー糖を混ぜ合わせる
③(2)に篩ったアーモンドプードルを入れさっくり混ぜて、その後薄力粉を加え混ぜ合わせる
④(3)に(1)を入れて混ぜ合わせる(写真6)
⑤(4)の生地から1500グラムをとり、栗のペースト(マロンペーストアマーロ=正栄食品)を750グラム加え混ぜ合わせ、マフィンカップに絞り入れて、マロングラッセ(マロングラッセコンステラシオン=正栄食品)をトッピングする
⑥(4)の生地から1840グラムをとり、シナモンパウダーを90グラム混ぜ込み、マフィンカップに絞り入れて、トッピングにリンゴのシロップ漬け(ポムアシッド=正栄食品)とスライスアーモンドをのせる
⑦(4)の生地から1840グラムをとり、ミックスフルーツ(6種のラミフルーツ=正栄食品)を300グラム混ぜ込み、マフィンカップに絞り入れる
⑧(5)、(6)、(7)を240度C7分後200度Cで7分焼成((7)については、焼成の途中で飾りにクランベリーをのせる=写真7)
 森朝春講師のコメント カスタードクリームを作る時余った卵白を、冷凍保存して使っている。卵白とグラニュー糖を混ぜる時、空気を入れないようにたたきながら混ぜる。焼き菓子はパンの作業工程と違うので、パンの製造が終わってからまとめて作る。焼き菓子が定着し、最近は良く売れるようになってきた。

原価計算女王
原価計算女王

あいさつするクラブ・ド・サントノーレの宮本優子代表幹事
昼食として受講者らに提供されたルボワの特製メニュー

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

今月の公開記事

  1. POLINの高性能オーブンを日本市場へ 。450℃の焼成力と緻密なヒーター制御 - スズキ産業の下河拓磨社長
  2. 見やすい売り場と旬の味で、地域が誇れるベーカリーへ - アリマベーカリー
  3. 「ちいかわ」の世界観を表現したパンと店づくり - ちいかわベーカリー
  4. 掲載から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文を公開しています。
    ブランスリーアーカイブ
ブラ立ち読み
(記事の無料メール配信)
詳細はこちら