新たな蒸しパンの魅力を発掘 - ミスタームシパン柿生店 - ブランスリー電子版

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お店拝見/2014年11月号

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新たな蒸しパンの魅力を発掘 - ミスタームシパン柿生店
「ミスタームシパン柿生店」の入り口は、同居する衣料品店と同じ
蒸しパンは25〜30種類揃う。木箱やカゴ、フライパンに陳列
オーナーシェフの桃井華江さん(左)とスタッフたち
売り場は衣料品の横にあり、奥に厨房がある。ガラス越しにセイロが見える
衣料品店の横で蒸しパンを販売

 神奈川県川崎市の商店街の並びにある蒸しパン専門店「ミスタームシパン柿生店」。同店に入ろうと、看板横の入り口から入ると、目の前には衣料品が並んでいる。同店は、衣料品店と同居して営業しているのだ。
 同店のオーナーシェフ、桃井華江さんは、「ずっと衣料品店を手伝っていたんですが、自分の腕で何か稼ぎを得たいと思うようになって」と、開業のきっかけを語る。
 「袋に入れた状態の蒸しパンなら、衣料品が並ぶ横でも、埃を気にせず販売できます。また、蒸しパン作りには、セイロと冷蔵庫があれば良く、そのほかの大掛かりな機材は必要ないので、厨房も小さくてすみます」(桃井さん)
 衣料品店の一部を改装した同店の売り場と厨房は、合わせて7坪とコンパクトに納まっている。売り場からは、ガラス越しに厨房が見え、2段のセイロが見える。
 「セイロ1段で36個、それを2段まとめて蒸し上げますから、1度に72個作ることができます」(桃井さん)
 製造は、朝6時から行う。中に入れる具材などの下ごしらえは前日に済ませてあるので、蒸しパンの生地作りから始める。スタッフ4〜5人で、一斉に取り掛かる。蒸しパンの生地は、絞り袋に詰め、1つずつ紙カップに絞り出していきながら、具材を間に入れたり、トッピングするなどして、成形し、セイロに入れて蒸し上げる。15分ほどで蒸し上がる。一度に蒸すことができる量は決まっているので、蒸しながら翌日使う具材の下ごしらえなども同時に行っていく。
 こうした作業は厨房の片付けも含めて昼の12時までに終了する。製造スタッフは、12時に勤務を終了し、その後の販売は、衣料品店のスタッフが引き継ぐ。
 「効率の良さを重視して作業を進めていくので、短時間で終わらすことができます」(桃井さん)
 以前は、丸型のカップ入りのほかに、ドーナツ型やそのほかの菓子を作ったりもしていたが、効率化を図るため、丸型のカップ入り商品だけに絞ったという。

色とりどりに揃う蒸しパン

 蒸しパンは、毎日25〜30種類と色とりどりに揃う。甘辛く味付けしたゴボウとピリ辛マヨネーズが入った「キンピラゴボウ」(税込160円)や塩気を効かせた生地にバジルを練り込みチーズをトッピングした「バジルチーズ」(税込160円)などの惣菜系、「イチゴチョコ」(税込180円)や「キャラメルコーヒー」(税込180円)などの洋菓子系、「さつまいも粒あん」(税込180円)や「抹茶栗あん」(税込200円)などの和菓子系と、バラエティー豊かな味わいに展開されている。
 蒸しパンのイメージとして「キンピラゴボウ」はあまり見ることのないフレーバーだが、同商品は、一度食べるとやみつきになるおいしさで、こればかり4〜5個購入していく客もいるという。
 季節商品も充実しており、夏は、塩気を効かせた生地の「バジルチーズ」や、「スパイシーチーズカレー」(税込180円)など、秋はサツマイモやカボチャを使った商品で、「スイートポテト」(税込み200円)などだ。取材した9月下旬はこれらの夏向け商品と秋向け商品の両方が揃っていた。



アールグレイの茶葉を練り込んだ風味の良い「ロイヤルミルクティ」(税込み200円)は女性に人気。中にクリームが入っている
プレーンの「ミスタームシパン」(左、税込み150円)は一番人気
写真右は「かぼちゃムシパン」(税込み200円)、写真左は「キンピラゴボウ」(税込み160円)、写真上は「ロイヤルミルクティ」
「かぼちゃムシパン」(右)、「キンピラゴボウ」(左)、「ロイヤルミルクティ」」(上)の各断面
写真右は「ル・ショコラ」(税込み200円)、写真左は「ミスタームシパン」、写真上は「ブルーベリーチーズ」(税込み200円)
「ル・ショコラ」(右)、「ミスタームシパン」(左)、「ブルーベリーチーズ」(上)の各断面
駅構内での販売が売上げの多くを占める

 販売は、同店で行うほかに、東京メトロと小田急電鉄の駅構内や百貨店などでの催事での販売も、毎月大体20日間行っている。桃井さんは催事販売担当で、店舗での製造を9時過ぎに切り上げ、あとの製造はほかのスタッフに任せ、車に商品を積み、催事場に10時までに向かう。
 「売上げは催事分がほとんどを占めています。店舗販売は、天候などの影響を受けやすいのですが、催事、特に駅構内の販売は確実な売上げがあります」(桃井さん)
 駅構内では、1日平均600個ほど売り上げるという。
 「1カ所の駅につき毎回、大体3日間の限定で出店しているので、お客様は、『今買わないと今度いつ買えるか分からない』と思って下さるんだと思います」(桃井さん)
 催事のスケジュールは、東京メトロの駅構内で行う分は、東京メトロのホームページに掲載されているという。
 「催事でも、顔馴染みのお客様が増えてきています。スケジュールを見て、来て下さっている方もいるようです。また、催事で知ってくれたお客様が、『柿生店の方が近いから』と言って買いに来てくれるようになることもあります」(桃井さん)
 小田急電鉄の駅構内での販売は始めて1年半だが、東京メトロは2年半が経つ。
 「東京メトロの九段下駅は、武道館の最寄駅なので、アーティストのコンサートがあるときは、コンサート会場に向かう方が買っていって下さるので、とてもよく売れます。多いときは1000個ほど売れたこともあります。また、『コンサートに来る度に、蒸しパンを楽しみにしているんです』とおっしゃって下さるリピーターのお客様もいらっしゃいます」(桃井さん)
 催事販売で最も人気なのは、何も入っていないプレーン味の「ミスタームシパン」(税込150円)だ。
 「卵と乳製品を使わず、発酵生地と小麦粉、きび砂糖を主原料として作ったほんのりとした甘さのある味わいが人気なんだと思います。赤ちゃんの離乳食や、アレルギーを持つお子さんでも食べられます。そう考えると、『ちょっと今日は体調が悪いな』と思うときの食事としても、適しているのかなとも思います」(桃井さん)
 催事では、6個で税込み1000円の箱入りセットも販売しており、土産用としても人気があるという。また、中学や高校の学園祭や、幼稚園のおやつに使われることもあり、その際はオーダーメイドにも対応する。
 「一から手作りなので、『価格を100円に抑えたいから、半分の大きさにしてください』とか、味の好みとか、ご要望に合わせて商品を作ることができます」(桃井さん)
 こうして様々な用途で購入されていくことで、また新たな蒸しパンの魅力が発掘されていきそうだ。

SHOP DATA
店名:ミスタームシパン柿生店
住所:〒215‐0021神奈川県川崎市麻生区上麻生6‐39‐38
電話:044‐988‐3866
営業時間:午前10時〜午後6時
定休日:日曜・祝日
品揃え:25〜30品目
スタッフ:製造4〜5人、販売1〜2人
店舗面積:厨房5坪、売り場2坪
日商:10万円(催事販売含む)

柿生店の価格はミスタームシパンのほかの店舗とは異なります。







原価計算女王
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