記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| お店拝見/2014年9月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 国産素材を使用した丁寧なパン作り - 麦ばたけ | |
|
激戦地にあっても特徴活かし自然体で
東京・目黒区、東横線学芸大学駅周辺には10店舗近いベーカリーが、パン好きたちを引き付ける。いわゆるベーカリー激戦地といえそうだ。 この「激戦地」となった学芸大学駅前の東口商店街を歩くことおよそ5分。商店街を抜けてすぐの交差点の左側に目指す「麦ばたけ」はある。この商店街にはリテールベーカリー2店舗が営業する。そのうちの1店舗は全国展開する有名店だ。加えて、商店街付近にもう1店舗評判の店がある。 2006年11月1日に「麦ばたけ」をオープンした店主の宮下創さん(42歳)は、18年のベーカー経験を持つベテラン。宮下さんに当地のベーカリーの多さについて尋ねると「オープン当初よりベーカリーは確かに増えています。大変ですけど、各店舗それぞれに特徴がありますから、すみ分けは出来ていると思います。パンへの考え方、作り方、使う素材も異なるのではと考えると、差別化は自然に出来ているのではないでしょうか」と語った。 |


|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||

宮下さんが国産小麦と天然酵母でパン作りを始めた切っ掛けは、東京・目黒区内にある「ソラ」(本誌2014年1月号掲載)に出合ったことだという。食べたパンが美味しく、作ってみたいと思ったそうだ。 宮下さんは、大学を卒業すると都内で会社員として社会人のスタートをきった。しかし、漠然と持っていた農業への興味を捨てがたく、脳裏を離れることがなかった。そのため1年ほどで会社を辞すると、北海道で農業のアルバイトを始めた。働いてみて、改めて農業に取り組むことの難しさを知ったという。その後、長野県の安曇野で働いていた頃に偶然スーパーのインストアベーカリーを知り、パンの世界へ一歩踏み込んだ。でもパンに興味があったわけではない。食べることは、農業にも通じると思ったに過ぎない。しかし、6カ月を過ぎるころには、パン作りの面白さを覚えた。この仕事は一生涯取り組めると思い、出身地の東京へ戻り、本格的な修業を始めた。 東京の最初の修業先は品川区内のベーカリー。約3年間基礎から学ぶことが出来た。次いで、渋谷区内の著名なベーカリーへ。ここでの3年間の修業中に国産小麦でのパン作りが話題にのりはじめた。店の先輩は国産小麦でのパン作りには否定的だったが、「挑戦してみたい」と思ったころに出合ったのが前述した「ソラ」のパン。「日本のパンは、自国産の小麦を使って作るのが本筋ではないか」と宮下さん。 その考えを実践するために次の修業先に、横浜のオーガニックスーパーが経営するベーカリーを選択。ここで、初めて、国産の小麦粉と市販の天然酵母に出合った。5年を経た後、かつての同僚が経営していたベーカリーを居抜きで購入した。それが、現在の「麦ばたけ」だ。 子供達に安心な商品を提供していきたい 店はオープンして8年目になる。18年というベーカーとしての経験のうち、多くの期間を国産小麦に関わってきた。それだけに、国産小麦粉の性質を生かした無理のない商品作りを実践してきた。また、オーガニック素材を扱うベーカリーで学んだことを生かして、多くの子供たちに、安心してパンを食べてもらいたいとの思いから、乳製品、油脂、卵を使わない商品作りも開店以来続けている。それを知ってか、子供のアレルギーを気づかう親ばかりではなく、なかには、実際にアトピー性皮膚炎と診断された子供を持つ親も乳製品などを抜いた商品を買い求めるという。 いつの間にかベーカリー「激戦地」となった当地で、宮下さんはこれまでどおり、丁寧なパン作りを続けていこうと考えている。 SHOP DATA 店名:麦ばたけ 住所:〒152−0001東京都目黒区中央町1-17-13 電話:03−5722−0437 営業時間:午前11時〜午後7時30分 定休日:水曜、第1、3、5木曜 品揃え:30品目 スタッフ:製造1〜2人、販売1人 店舗面積:厨房11坪、売り場3坪 | ||||||||||

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。




















