2014特別講習会(製パンコース) - 日本菓子専門学校 - ブランスリー電子版

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講習会/2014年8月号

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2014特別講習会(製パンコース) - 日本菓子専門学校
ポテッツェン
シュネッケン(右)
ミルクパン(プレーン生地使用)
ミルクパン(オレンジピール入り生地使用)
講師を務めた鈴木信明教師
講師を務めた佐久間剛教師
 日本菓子専門学校(秋田勝校長)は7月1日、「2014特別講習会(製パンコース)」と題した講習会を、東京・世田谷区の同校で開催した。同校の鈴木信明教師が、「シュネッケン」「ポティッツェン」「ブルーベリーマロン」などの、佐久間剛教師が、「ミルクパン」の、それぞれ製造実演を行った。講習会の冒頭挨拶に立った秋田勝校長は「本日講師を務める鈴木教師は、当校の製パン科の責任者で、高い技術を持っていますので、いい勉強になると思います。しっかりと受講してください」などと話した。



甘い菓子パン系を中心に紹介
 鈴木信明講師の話 今日は、ドイツなどの菓子パンを中心に紹介する。「シュネッケン」はドイツ語で「カタツムリ」という意味で、ひも状の生地をカタツムリのように渦巻状に成形する。「ポティッツェン」は、ウイーンの発酵菓子だ。イースト生地にへーゼルナッツの生地を巻き込んで、クグロフ型に入れて焼成する。
 佐久間剛講師の話 「ミルクパン」は、仕込み水に牛乳を使う。焼いた後にも牛乳の香りが残るように、加糖練乳を入れている。オレンジピールを練り込んで、マカロンクリームを絞って焼くものと、何も練り込まずに、丸く成形して、焼成後に、練乳クリームを絞るものの2種類を紹介する。

講師を務めた鈴木信明教師
講師を務めた佐久間剛教師


シュネッケン
シュネッケン(右)
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
 ヘーゼルナッツなどのナッツ類が入ったクリームをはさんだひも状の生地を焼き上げた製品。

【配合%】
フランスパン専用粉(A‐100=増田製粉)‥‥‥‥‥‥100
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥4
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・8
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥42【工程】
ミキシング‥‥‥L4分M2分H2分(バター投入)L2分M5分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C
発酵‥‥‥‥‥‥28度C75%40分
大分割‥‥‥1000グラム(大分割後0度Cで3時間休ませる)
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥①シーターで40センチ×40センチ(厚さ2・5ミリ)に伸ばす②▼ヌスクリーム300グラムを(1)の半分の面積に塗り広げる(写真1)③(2)をヌスクリームを塗った面を内側にして折りたたみ、麺棒で伸ばして(写真2)、冷蔵庫で冷やす④(3)を、短辺に平行に20等分になるように包丁でカットする(写真3)⑤(4)をねじって(写真4)、渦巻状にして(写真5)、ベーキングカップに入れる(写真6)
ホイロ‥‥‥‥‥32度C80%50分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火220度C下火200度C12分
▼ヌスクリーム
【配合グラム】
マジパンローマッセ‥‥‥250
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥90バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60プラリネペースト‥‥‥‥‥‥37液卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥67ココアパウダー‥‥‥‥‥‥‥10ヘーゼルナッツ(ロースト)‥37アーモンド(ロースト)‥‥‥37ケーキクラム‥‥‥‥‥‥‥‥60ラム酒‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10【作り方】
①ビーターを使用して、細かく刻んだマジパンローマッセに、砂糖の半量を加えてすり合わせる
②(1)にバターを少しずつ加えてすり合わせる
③(2)に残りの砂糖とプラリネペーストを加えてすり合わせる
④(3)に液卵を少しずつ加えて、すり混ぜる
⑤(4)にココアパウダー、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ケーキクラム、ラム酒を加えてよく混ぜる



写真6
 鈴木講師のコメント 砂糖を多く入れる生地は、イーストは多めにして、食塩は少なめにする。この製品は、副材料の味を前面に出しているので、発酵の香りはそれほど必要ない。したがって、ミキシングで生地をしっかりと作ってしまい、発酵時間は短めにする。

ポティッツェン
ポティッツェン
写真7
写真8
 ヘーゼルナッツフィリングを巻き込んで、クグロフ型で焼き上げる製品。

【配合%】
フランスパン専用粉(A‐100=増田製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥100
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥3・5
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・5
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4
液卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥42【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L4分(バター投入)M8分(ミキサーボウルから生地がはがれるまで)
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C
発酵‥‥‥‥‥‥28度C78%30分
分割‥‥350グラム(分割後0度C〜4度Cで生地を休ませる)
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥①生地を25センチ×30センチ程度に伸ばす②▼フィリング220グラムを全面に塗り広げる③(2)をロールし(写真7)、綴じ目を下にして、クグロフ型に入れる(写真8)
ホイロ‥‥‥‥‥32度C80%50分(ホイロ完了の目安は、型から生地の頭が出るか出ないかぐらいの状態。ホイロ後霧を吹きかける)
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火210度C下火220度C25分
▼フィリング
【配合グラム】
マジパンローマッセ‥‥‥240
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥240
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥120
スイートチョコレート‥‥240
はちみつ‥‥‥‥‥‥‥‥120
ケーキクラム‥‥‥‥‥‥520
ヘーゼルナッツ‥‥‥‥‥820
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥340
シナモン‥‥‥‥‥‥‥‥‥少量
【作り方】
①マジパンローマッセと砂糖をすり混ぜる
②(1)にバターを加えてよく混ぜ合わせる
③(2)に溶かしたスイートチョコレートを加えて混ぜ合わせる
④(3)に、はちみつ、ケーキクラム、ヘーゼルナッツ、牛乳、シナモンを加えて混ぜ合わせる
 鈴木講師のコメント 「ポティッツェン」は壷の意味。ウイーンで、誕生日などのお祝いの時に食べられる発酵菓子。

ミルクパン
ミルクパン(プレーン生地使用)
ミルクパン(オレンジピール入り生地使用)
写真9
写真10
講習会の様子
 牛乳で仕込むリッチな配合の菓子パン生地を使用し、マカロン生地を絞ったりして焼き上げた製品。

【配合%】
強力粉(サンバード=増田製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥80薄力粉(宝笠=増田製粉)‥‥‥20生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・2
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10加糖練乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12液卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥14牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥48【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M3分(バター投入)L2分M6分(ミキシング後、生地を半分ずつに分けて、片方はそのままプレーン生地として使用し、もう片方には、生地1キロに対して200グラムのオレンジピールを練り込む)
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥26度C
発酵‥‥‥‥‥‥‥27度C78%40分
分割‥‥‥‥‥‥プレーン生地、オレンジピール入り生地とも40グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥20分
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥丸め直して天板に並べる(プレーン生地)、丸め直してベーキングカップに入れる(オレンジピール入り生地)
ホイロ‥‥32度C80%30〜40分(ホイロ後、プレーン生地は卵を塗り、ソボロをふる(写真9)。オレンジピール入り生地は、上面に▼マカロン生地を絞って(写真10)、あられ糖をふり、さらに粉糖をふる)
焼成‥‥‥‥‥上火220度C下火200度C9〜12分(プレーン生地の製品は、焼成後粗熱がとれたら、やや斜めにカットを入れ、カットした部分に、▼抹茶入り練乳クリームを絞り、抹茶パウダーをふる。または、▼黒ごま入り練乳クリームを絞り、粉糖をふる)
▼マカロン生地
【配合グラム】
粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥150
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥75粉末アーモンド‥‥‥‥‥225
卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥175
【作り方】
①卵白をあわ立てる
②(1)に粉糖、脱脂粉乳、粉末アーモンドを合わせてふるいにかけておいたものを加えて合わせる
▼抹茶入り練乳クリーム
【配合グラム】
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥200
粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
加糖練乳‥‥‥‥‥‥‥‥200
抹茶パウダー‥‥‥‥‥‥‥‥12【作り方】
①バターと、篩いにかけた粉糖を混ぜ合わせ、しっかりと立てる(白っぽくなるまで)
②(1)に加糖練乳を加えて混ぜる
③(2)に抹茶パウダーを加えて混ぜる
▼黒ごま入り練乳クリーム
【配合グラム】
バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥200
粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
加糖練乳‥‥‥‥‥‥‥‥200
黒ごまペースト‥‥‥‥‥‥‥10黒ごま‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15【作り方】
①バターと、篩いにかけた粉糖を混ぜ合わせ、しっかりと立てる(白っぽくなるまで)
②(1)に加糖練乳を加えて混ぜる
③(2)に抹黒ごまペーストと黒ごまを加えて混ぜる
 佐久間講師のコメント リッチな味わいにするために牛乳で仕込んでいる。さらに、焼いた後にもミルクの香りを残すために加糖練乳を配合している。

原価計算女王
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