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| お店拝見/2014年8月号 |
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スタッフのいいところを活かせる環境づくり
2006年にオープンした同店は、オープン当初、商品の約7割をハード系が占めていたという。7年が経った現在は、ハード系とそのほかのパンの割合は半々だ。 「開業当初は修業時代によく作っていたハード系を多く揃えていました。お客様のリクエストに応えていくうちに、商品構成は1年経たない間にガラッと変わりましたね」(金井孝幸オーナーシェフ) 「クリームパン」(税抜き119円)や「メロンパン」(同)、「お豆とれんこんのカレーパン」(税抜き214円)などは、今となっては人気の定番商品だが、開業当初はなく、客の要望を受けて作るようになった。地元の客に合わせるようにして、店を成長させていくというのが金井さんの店づくりの姿勢だ。 「作る側と食べる側の考えは違うと思っていますから、お客様の声を常に聞いている販売スタッフの意見は重要です。商品開発は、スタッフの意見をもとに行うことが多いですね」(金井さん) 商品開発のためにも、金井さんが大切にしているのは、スタッフ同士の関係性だ。何気ない会話が、普通にできる雰囲気が大事だという。 「スタッフたちが、何を考えているのかわかるように、積極的に話しかけ、コミュニケーションをとるようにしています。そのためには、僕は親しみやすいおじさんという位置付けがいいのかなと思っています。スタッフたちには、それぞれいいところを発揮できるように、伸び伸びと仕事をしてもらいたいですね。『パン屋って大変だ』と思うことは、ただでさえいっぱいあると思うので、毎日そればかりで嫌になってしまったら、せっかく持っているいいところも活かせないですからね。また、自分が思っていることと、ほかの人が思っていることは違うということをいつも意識しています。ですから、何でも教えて押し付けてしまうのではなく、スタッフたちには、各自で、考えて答えを出してもらうようにしています」(金井さん) 同店は、パン祭りなど地域のイベントに参加することもあるが、金井さんではなく、スタッフの方から参加する意思を示すことが多いという。 「僕の方からやるというと、スタッフたちには、やらされるという意識が働いてしまうと思います。その逆に、スタッフたちが最初にやる気になってくれれば、自分たちのやり方で楽しんでできると思います」(金井さん) |

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販売担当のスタッフが新店のコンセプトを考案
金井さんは今年の4月26日、同店の最寄駅JR西日暮里の3つ先のJR上野駅前にある商業施設内に、コッペパン専門店「イアコッペ」を開業した。 店舗面積が5坪と限られたスペースの中で、何をどうやって販売していくかというとこから、スタッフ皆で話し合ったという。 「スペース上、『イアナック』の2号店をやるほどの機材は置けないので、一つのジャンルに絞ることになって、いくつか候補を出した中から、コッペパンになりました。店のコンセプトや商品などについては、『イアナック』の販売担当だったスタッフたちに任せました」(金井さん) 普段の営業の中で、スタッフたちの積極性が培われていたことが、新たな業態での新店開業をスムーズに実現させたのだろう。 「イアコッペ」で販売するアイテムは、「あんバタ」(税抜き235円)や「ビーフカツ」(税抜き490円)、「ポテサラ」(税抜き280円)など10種類で、コッペパンは食感や風味の違う3タイプを使用。サンドする具材は、昭和のレトロ感や、上野駅周辺にある老舗洋食屋の料理をイメージしたという。 同店のコンセプトや商品づくりに携わった販売担当の小川呂美さんは、「商品開発については、金井シェフが、『どんなのが食べたい』って聞いてくれるので、それに答えていったらおいしいパンができあがるというような流れです。それは今回のコッペパンに限らず、『イアナック』でも同じです」 客のリクエストやスタッフの考えなどを、金井さんは毎日逃さず集めている。その積み重ねが、スタッフを成長させ、店の繁栄に繋がっていくのだろう。 店名:ブーランジェリー イアナック! 住所:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里4‐22‐11 電話:03‐3822‐0015 営業時間:午前8時半〜午後7時(パンがなくなり次第閉店) 定休日:不定休 品揃え:80品目 スタッフ:販売常時2〜3人、製造常時4〜5人 店舗面積:厨房12坪、売り場3坪 日商:平日19万円、土日35万円 |


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