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| 「クラブ・ド・サントノーレ」のミニセミナーの講師として招かれた古田高浩氏(左)と北川裕人氏 |
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| 「クラブ・ド・サントノーレ」のミニセミナーでは、主婦に対して行ったベーカリーについてのアンケートの結果を披露した |
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電気基本料金削減を柱に成長 活気ある製パン製菓業界の実現を目指しエネルギッシュに活動を続ける会社、グローアップ(古田高浩社長)は、2005年から電気料金削減事業でパン業界に関わるようになりました。
それから約10年の間に店舗支援、フリーマガジン『Bakery Partner』の発行、イベント企画などを手掛け、知名度はあっという間に高まりました。その勢いはとどまることを知らず国内外の製パン製菓店オーナーや関係者と繋がり、新しい企画にも積極的に挑戦しています。
店舗支援のメニューは、電気基本料金削減、キュービクル対策、エアコン清掃など。有名店の経費削減の実例を業界専門誌で紹介して信頼を得るようになり、導入店舗は製パン製菓で1700店舗(2014年5月22日現在)を数えるようになりました。当初はグローアップに対する業界の団体や組織、そしてベーカリーオーナーたちの目は冷ややかなものがあり、理解を得るには時間がかかりました。しかし今では世代や組織、企業の垣根を超え、幅広い人たちから支持されるようになりました。かつて在籍した会社の1300人が参加した営業コンクールで、入社1年目にして1位を獲得したという営業手腕が力を発揮したのでしょう。
製パン業界に関わる人と共に 情報誌『Bakery Partner』は、2カ月に1回2万部を発行するグローアップが制作する媒体です。店舗支援のコスト削減のほかにどうしたらパン屋さんを応援できるか考え、辿りついたのが消費者とパン屋さんを結ぶ情報誌の発行でした。パン屋さんが求めている情報を探った上で特集を組み、そのテーマについて主婦にアンケートを実施。そして分析した結果を紙面で紹介し、パン屋さんに届けています。既存の業界紙との大きな違いは、無料で配布すること。業界紙からはライバル会社とみなされたこともありますが、役割が異なっており、共存共栄で業界全体が活性化することが認められつつあります。古田社長は、「一番うれしいのは、パン屋さんから『消費者の声が役立った』という感謝の声を聞いた時です。苦労がいっぺんに吹き飛びます」といいます。
そしてイベント企画はパン食文化を伝えてパン好きの人を増やし、業界を活性化することを目的にしています。業界と関わりながら仕事をしてきた古田社長は、今まで以上にパンを好きになり、それを作り出す人たちの真摯な姿に感銘を受けたのです。そしてもっと応援したいと「Bakery Festa」を実施しました。
2012年7月には農水省が運営するフード・アクション・ニッポンの後援で「Bakery Festa 『じゃパン』を食べよう〜国産米粉編」を企画し、業界内外から高い評価を受けました。続いて2013年4月には「北海道の小麦を食べて応援しよう!」を開催しました。世界的な食糧危機が叫ばれる今、国内の食糧自給率を高めるためにも業界と消費者が一体となって活動するイベントは大いに注目を集めています。
業界に新風を吹き込み活性化 私が古田社長に初めてお会いしたのは、パンニュース社に在籍していた2006年頃だったでしょうか。
ある日、古田高浩社長と北川裕人専務が、パンと菓子の専門誌『B&C』で紹介する記事広告の相談で来社されました。
異業種企業の古田社長が提案するパン業界の活性化ビジョンのプレゼンテーションをしていただき、はじめは戸惑いながらも、おふたりの熱心な姿勢には心動かされるものがありました。その後電気基本料削減システムを実際に導入された「ブーランジュリーオーベルニュ」の井上克哉シェフを取材し、記事広告を掲載。この記事広告の効果が、今日の発展に繋がっているとしたら嬉しいです。
先日5月20日に開催されたパン業界で働く女性たちの勉強会「クラブ・ド・サントノーレ」のミニセミナーでは、古田社長と北川専務が講師として立ち、消費者のアンケートを基により良い店づくりや今後のベーカリーのあり方をレクチャーしました。
この10年で大きく飛躍し業界内の様々なネットワークに繋がったグローアップが、業界に新風を吹き込み、業界全体がますます元気になることを期待します。
本行 恵子(ほんぎょう けいこ) パンと食のライター。家庭製パン教室を10年間主宰した後、パン業界専門誌『B&C』の編集記者、編集長として勤務。16年間の在職中、日本各地のリテールベーカリーや欧米、アジア諸国を訪問し、パンと食文化を取材。現在はフリーの立場で、業界専門誌や企業ホームページでの執筆活動、業界関連団体への企画提案などを行っている。ライフワークは、パンのある食卓の提案。