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| 講習会/2014年7月号 |
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| 客の口に入れるための努力が必要 | |
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小倉孝樹シェフの話 クリームパンとかカレーパンが売れるのは、みんながすでにどんなパンかを知っていることが大きな理由のひとつだ。だから、本日紹介するようなパンは、全国レベルではまだ、浸透しきってはいない。みんながまだ食べ慣れていないものを売っていくのは大変なことで、おいしいものを作るだけではだめだ。まずは、お客様の口に入れるにはどうしたらいいかを考えなくてはならない。リテールベーカリーは、ますます個性が求められるようになっている。その対応方法のひとつが、粉を追及することだと思っている。修行先の親方が使っていた粉を好きになり、それだけをずっと使い続けるというのもいいが、それだけでは、ありきたりになってしまうのではないかと思う。だから、いろいろな粉との出会いをは大事にしてほしいと思う。窯の良し悪しは、断熱性が高いかどうかで決まる。いい窯は、前に立っても熱くない。また、デザイン性にも優れていて、開口部は広いが中の熱を外に極力出さないような造りになっている。デザイン性に優れていて、なおかつ機能性にも優れているような窯がいい窯だと思う。
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| スリジェ | |
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クランベリーとサワーチェリーピューレを練り込んださわやかな味わいの製品。
【中種配合%】 石臼挽き小麦粉(ムール・ド・ピエール=熊本製粉)‥‥‥‥‥35細挽きライ麦粉(ハイデ=大陽製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15塩(シママース)‥‥‥‥‥‥1 フランパン生地(老麺)‥‥‥4 インスタントイースト‥0・02 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥32【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L5分 捏ね上げ温度‥‥‥‥22〜24度C 発酵‥‥‥‥‥‥‥25度C12時間 【本捏配合%】 石臼挽き小麦粉(ムール・ド・ピ エール=熊本製粉)‥‥‥‥‥35石臼挽き全粒粉(WJ‐15=大陽製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15塩(シママース)‥‥‥‥1・2 ユーロモルト‥‥‥‥‥‥0・4 クランベリー‥‥‥‥‥‥‥‥30サワーチェリーピューレ‥‥‥30インスタントイースト‥0・02 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥17【工程】 ミキシング‥‥‥‥L8分M10分 捏ね上げ温度‥‥‥‥22〜24度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥15分(パンチ)1時間(パンチ)1時間(パンチ)45分 分割‥‥‥‥‥‥‥200グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥40分 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥なまこ形 ホイロ‥‥‥28度C75%50分(ホイロ後クープを入れる=写真1) 焼成‥‥‥‥‥‥‥上火240度C下火240度C25分(スチーム注入、前蒸気1回、後蒸気1回) 小倉シェフのコメント フランスパン用粉が7割で、ライ麦粉15%、全粒粉15%という配合は、いわゆる「パン・ペイザン」呼ばれるパンの配合だが、ここではそれに、クランベリーとサワーチェリーピューレを入れてアレンジしている。パン・ペイザンの生地は、いろいろなものを入れてバラエティー化を図ると、力を発揮する生地だ。 |

| バゲット パシフィック | |
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戦後に日本のホテルでフランスの製法を研究して培われたバゲット。
【配合%】 強力粉(ゴールデンヨット=日本製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10中力粉(赤松=日本製粉)‥‥20Fナポレオン(フランスパン用粉=日本製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥70塩(シママース)‥‥‥‥2・2 ユーロモルト‥‥‥‥‥‥‥‥4 セミドライイースト‥‥‥0・4 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥74 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L2分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥20度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥2時間(パンチ)1時間 分割‥‥‥‥‥‥‥300グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥25分 成形‥‥‥バゲット形(写真2) ホイロ‥‥‥‥‥28度C75%25分 焼成‥‥‥‥‥‥上火200度C下火280度C27分(スチーム注入、前蒸気1回、後蒸気1回) 小倉シェフのコメント 赤松は隠し味的な役割だが、蛋白量が少ないので、それを補う意味で、ゴールデンヨットを配合している。ベースとなる粉があって、それだけでは、弱いので、特徴ある粉で、個性を出すというようなやり方が、リテールベーカリーらしいのではないかと思っている。生地の扱いについては、なるべく生地を触らないように作るとおいしくできると考えている。 |
| メランジェ | |
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「メランジェ」は「混ぜ合わせたもの」の意味。全粒粉入りの生地にレーズンやくるみ、マカダミアナッツなどを練り込んだ味わいの深いパン。
【中種配合%】 内麦粉(夢香=熊本製粉)‥‥‥70石臼挽き全粒粉(WJ‐15=大陽製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 塩(シママース)‥‥‥‥‥‥‥2 セミドライイースト‥‥‥‥1・1 調整蜂蜜(みちのく原料蜜)‥‥5 老麺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 レーズン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25 ローストくるみ‥‥‥‥‥‥12・5 ローストマカダミア‥‥‥‥12・5 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L5〜6分(レーズン、ローストくるみ、ローストマカダミア投入)L1分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥24度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥1時間30分(パンチ)30分 分割‥‥‥‥‥‥‥‥350グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥40分 成形‥‥‥‥‥軽く伸ばして、レッドチェダーチーズをのせて、たたみ込み(写真3)、なまこ形に成形し、オーツ麦を絡める(写真4) ホイロ‥‥‥28度C75%50分(ホイロ後クープを入れる=写真5) 焼成‥‥‥‥‥‥‥上火200度C下火200度C30分(スチーム注入、前蒸気1回、後蒸気1回) 小倉シェフのコメント 食事系の大きく焼いたパンは、ハーフカットなどにして販売しているが、製品を熟知した優秀な販売員がいないとなかなか思うように売れない。お客様は馴染みがなく、味がわからないパンには、手をださいので、そういうお客差様に、とにかく口に入れてもらえるようにするためのいろいろな工夫が必要だ。 |
| Bバゲット | |
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分割した生地をチルドの状態で保存して、必要に応じて、成形して焼成する製法のバゲット。
【配合%】 石臼挽き小麦粉(ムール・ド・ピエール=熊本製粉)‥‥‥‥‥‥96石臼挽きライ麦粉(RS‐10=大陽製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 インスタントドライイースト(赤)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・4 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・2 モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70発酵生地(老麺)‥‥‥‥‥‥90 【工程】 ミキシング‥‥‥L5分(発酵生地投入)MH6〜8分H2〜3分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥21度C 発酵‥‥‥マイナス6度C3時間 分割‥300グラム(分割後、マイナス6度Cで1晩熟成させる) 成形‥‥‥‥‥バゲット形(写真6、成形前に、冷凍庫から出し、生地温が12度Cになるまで置く) ホイロ‥‥‥‥‥25度C50%25分 焼成‥‥‥‥‥‥‥上火230度C下火250度C25分(スチーム注入、前蒸気1回、後蒸気1回) 佐藤シェフのコメント ミキシングで生地を8割方完成させ、その後の3時間のチルドで残りの2割を完成させる感じだ。この後、分割して、チルドの状態で保存しておくと、1週間ぐらいは使用できる。気泡がきれいにできるかどうかは、フランスパンのおいしさには関係がないと思う。 |
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