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| お店拝見/2014年7月号 |
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同店には、断トツの1番人気商品というものはない。季節商品を除けば、ほぼ全種類が定番商品といってよい。 その中で、最も売上額の大きいのが3種類ある食パンだ。まず、生クリームや牛乳を混ぜて、湯種製法で作った「パンドミ」(1斤税抜き245円)がある。歯切れも口溶けも良いので、高齢者にお勧めだ。 「イギリスパン」(1斤税抜き285円)はバターを使用していないので、乳製品アレルギーの子供のために購入する親もいる。少しの酸味ともっちり感が味わえるので、パン好きにも好評だ。 「スペシャルブレッド」(1斤税抜き265円)は小麦胚芽入りのフランスパン専用粉を20%加えたもの。耳に甘みがあり、トーストした際の香りも良い。 客の声に応えて作った商品の1つに「ソフトフランス」(税抜き135円)がある。バゲットを食べるのが辛くなったと言った客の要望から誕生したパン。「シェルフランス」(税抜き190円)はフランスパンにバターを混ぜただけの商品。軟らかくて食べやすいと好評。客の要望に応えて復活した商品もある。例えば、販売を中止していた「エスカルゴ」(税抜き80円)もその一つ。今では、離乳食として評判だ。バターロールの生地に生クリームと蜂蜜を入れて作るが、発酵させないので硬めに仕上がる。幼児がしゃぶりながら食べるのにも丁度いいらしい。 大好きな仕事が明日の糧となり、客を喜ばせる 商品が売り切れたら、その日の営業は終了というのが同ベーカリーの姿勢だ。しかも、1日の売上額はほぼ毎日7万円。つまり、岩渕さんは1日7万円分の商品を作っていることになる。 「1人で焼き上げるのはこれが限界だと思っています」(岩渕さん) 毎朝2時半から仕込みに入る。そして、午後12時半まで厨房での作業が続く。ドウコンディショナーを導入すれば作業が楽になるのは分かっているが、美味しいパン作りの原点がここにあると思えば辛くない。岩渕さんは「無理はしません。明日もあるのですから」とも話す。 自分のペースを守りながら、客にどの様な商品を提供すれば喜ばれるかを考えつつ仕事をする。今、24歳になる長男は埼玉県内の有名ベーカリーで修業中だ。3年目だという。 どのような業界でも後継者に悩む時代だ。そんな中、同ベーカリーでは「大好きな仕事」が「明日」を呼び込んでいる。 SHOP DATA 店名:ベーカリーアンジュ 住所:〒251-0027神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡4−14−14−1F 電話:0466−28−8081 営業時間:午前10時〜午後8時(売り切れの場合はその時点で終了) 定休日:日曜(祝日は不定休) 品揃え:100品目 スタッフ:製造1人、販売1人 店舗面積:厨房8坪、売り場4坪 日商:7万円 | ||||||||||||||||


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