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| お店拝見/2014年5月号 |
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同店は全粒粉なども含め100%国産小麦を使用。もともと関西のパンデュースは素材へ強いこだわりを持つことで知られるが、その姿勢はこちらでも踏襲させている。 また、素材そのものだけではなく、素材同士のバランスも重視している。この店では、1つ1つのパンに個性があり、それぞれに物語がある。 「野菜などを入れた総菜パンでは、その野菜が抱える個性をパンで引き出せるように心がけています。この場合、主役はパンではなく野菜です。パンは名脇役としていかに役割を果たしていけるかが重要です。また食事と合わせたパンの食べ方提案も必要ですが、パンだけ食べても楽しめるよう、パン一つで完成された個性を大切にしています」(熊田シェフ)。 品揃えをみると、ハード系の生地にナツメヤシの実とクリームチーズの総菜を取り入れた「無添加クリームチーズとデーツを包んだ田舎パン」(税込210円)、ホワイトソースにレンコンをのせた「レンコンとアンチョビのガレット」(税込250円)、全粒粉、ライ麦の生地にチーズとミニョレットを混ぜ込んだ「チーズの小枝」(税込160円)など、具材と生地の組み合わせだけではなく、具材同士のマリアージュも精巧に考えられた商品が並ぶ。 また、全粒粉とライ麦の生地に甘く煮たさつまいもを入れた「おイモくん」(税込210円)、セミドライのいちぢくをペースト状にして練り込んだ天然酵母の「フィグ」(税込210円)など具材をかたどったものもあり遊び心が窺えた。 また商品1つ1つにポップに書かれた説明がしっかりついており、まるでパンの博物館のよう。選ぶ楽しさやワクワクとした気持ちが湧いてくる。 店の雰囲気も石壁に囲まれ木製の平台が並ぶシンプルでスッキリとした内装はナチュラルさを醸し出し、店鋪BGMは2階のライブハウスに時折演奏にくるアーティストが奏でる心地良い音楽だ。パンを買うだけでなく、その場所に通う事を楽しめる空間となっている。 「お店と一緒にパンも成長しますが、同時にお客様もパンのことを知る事で成長していかれるような、そんな店であって欲しいです」(熊田シェフ)。 パン作りで出会った人をリスペクトする 「パンデュースでは地元農家と契約し、その季節季節で頂いた野菜を使ったパンを作っていますが、こちらでもそうしたやり方を進めていきたいと思っています」(熊田シェフ)。 同店では契約農家とのルートをまだ模索中で、「今後もっとネットワークを広げていくつもりです。地域に親しまれる店鋪を目指し、これからですね」と熊田シェフは話す。 オープンして間もない現在はまだ、パンデュースで販売するパンのルセットをそのまま再現している状態だが、今後はキャニス・ミノールのオリジナル商品も増やしていきたいという。 商品の中で一つ気になるものがあった。ブリオッシュ生地にフランス産セミドライフルーツをのせた「もりたくん」(税込170円)だ。聞くと、同商品の具材のドライフルーツを輸入している会社の担当者が「森田君」なのだそうだ。「素材提供者に対するリスペクトです。買って下さるお客様は勿論ですが、その他の関わりも含め人との『縁』を感じますね」(熊田さん)。 素材への思いは、それによってつながった人に対する感謝の気持ちにもつながるが、それは大阪でも関東でも変わらないようだ。パンデュースから続いた多くの縁が今後この地でさらに広がろうとしている。 SHOP DATA 店名:キャニス・ミノール 住所:〒273-0107 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷1‐ 16‐1 MoisTour1階 電話:047‐401‐6601 営業時間:午前7時30分〜午後8時 定休日:火曜日 品揃え:80品目 スタッフ:製造3人、販売7人 店舗面積:売場14坪、厨房36坪 | |||||||||||||||||||


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