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| 講習会/2014年3月号 |
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| 粉末油脂はもう1つの選択肢 | |
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伊原氏の話 製パンに使う場合、油脂というと、液体か固体かのどちらかだったが、そこにもう1つの選択肢として粉末油脂があるということだと思う。液体、固体、粉末のそれぞれの油脂の特徴を理解したうえで、使い分ければいいと思う。組み合わせて使うことも自由にできる。例えば、液体油脂のオリーブオイルは、香りはいいが、パンに入れるとぱさつき、粉末油脂は、とてもソフトなパンができて、しかもソフトな状態が長持ちするが、香りや味の面で物足りない、というように一長一短があるので、うまく使い分けるといいと思う。
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| クラップフェン | |
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もともとはドイツの揚げパンで、独特のとろっとした食感がある。このところ、日本でも商品化が増えている。
【配合グラム】 牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥400 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥400 塩(天日湖塩)‥‥‥‥‥‥7・5 パンテオンセレクトCP(コンパウンドマーガリン)‥‥‥‥‥340 強力粉(ヨット=日本製粉)‥400 薄力粉(ハート=日本製粉)‥150 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥700 メープルリキュール漬けレーズン‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥400 【作り方】 ①牛乳、水、塩、パンテオンセレクトCPを火にかけ、沸騰させる ②(1)に強力粉と薄力粉を加え、ダマにならないように手早く混ぜる(生地温度は70度C以上に保つ) ③(2)に全卵を加え、混ぜ合わせる(生地が冷めないうちに3分以内で行い、生地が逆三角形になって、ぽたっと垂れるような状態にする) ④(3)にメープルリキュール漬けレーズンを加え、低速で混ぜる(写真1) ⑤生地をディッシャーで80グラムに分割し、天板に並べる(写真2) ⑥170度Cの油で25分揚げる(生地が少しずつ回転してくれるので、そのまま25分入れておけばいい(写真3) ※分割後、冷凍保存が可能。自然解凍して生地がやわらかくなったら、丸め直してフライする。 伊原氏のコメント 牛乳、水、塩、パンテオンセレクトCPを火にかけ、沸騰させあとに、冷めないうちに鍋の中で粉類をよく混ぜ込むことが重要。よく混ざらないうちにミキサーに移してしまうと、温度が下がってしまうので、粉類がだまになってしまう。 |

| ヴァイツェンミッシュブロート | |
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ドイツ語で「ヴァイツェン」は小麦粉、「ミッシュ」はライ麦粉の意味。ライ麦粉が30%入ったライ麦パン。
【配合%】 内麦粉(南のめぐみ=熊本製粉)‥60 ライ麦粉(ブロッケン=大陽製粉‥30 粉末サワー(サワータイクニュー=鳥越製粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 マジカルソフトDX(粉末油脂)‥2 塩(天日湖塩)‥‥‥‥‥‥‥‥2 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥75 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥L10分(オールインミックス) 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥27度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥25分(生地温度28度C) 分割‥‥‥‥‥‥‥‥250グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥10分(生地温度28度C) 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥なまこ形 ホイロ‥‥‥25分(生地温度29度C、ホイロ後クープを入れる=写真4) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥210度C30分(スチーム注入) 伊原氏のコメント ライ麦パンは、ハードルが高いという人もいると思うが、ミキシングは難しくない。ただ、フォルサワーなどの種を入れないとドイツパンの味にならない。最初は、自分で起こすのは大変なので、市販の粉末サワーを使えばいいと思う。もっといえば、ライ麦粉の配合量が50%までであれば、小麦粉の生地の老麺や液種で代用してもそれなりのものはできると思う。フランスパンやドイツパンなどのハード系のパンに、粉末油脂を1〜2%程度入れると、時間がたってもぱさつきが出なくなる。ソフトフランスのようになるということではなく、あくまで食感や内相はハード系のパンのままだ。 |
| ヴィエノワ | |
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たくさん入ったクープが特徴。粉末油脂を入れることでしっとり感が長持ちするようになる。
【配合%】 強力粉(B=昭和産業)‥‥100 塩(天日湖塩)‥‥‥‥‥‥‥‥2 砂糖(きび糖)‥‥‥‥‥‥‥‥6 牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥66 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 パンテオンセレクトCP(コンパウンドマーガリン)‥‥‥‥‥‥‥5 マジカルソフトDX(粉末油脂)‥5 卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 ルヴァンリキッド‥‥‥‥‥‥‥4 【工程】 ミキシング‥‥‥‥L4分M4分(パンテオンセレクトCP投入)M5分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥28度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥1時間(生地温度28度C) 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥50グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥20分(生地温度28度C) 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥モルダーに通してさらに手でなまこ形に成形(成形後クールを入れる=写真5) ホイロ‥‥‥20分(生地温度28度C) 焼成‥‥‥‥‥‥190度C16分(スチーム注入、焼成後粗熱がとれたら、縦にカットを入れて、▼ガナッシュクリームなどを絞る=写真6) ▼ガナッシュクリーム 【材料グラム】 生クリーム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥(タカナシ35%)250 練乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100 クーベルチュール(ヴァローナ64)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300 【作り方】 ①生クリームと練乳を合わせて、沸かす ②細かくカットしたクーベルチュールを(1)に加えて溶かす 伊原氏のコメント 強力粉は、昭和産業の「B」という「しとり感」のあるパンができるものを使っているが、通常の強力粉の場合は、薄力粉を2割ぐらい入れたほうがいいかも知れない。粉末油脂は、パンの柔らかさを持続させるという効果があるが、その意味では、卵黄もルヴァンリキッドも同じで、同じ効果があるものが、3つ配合されていることになる。ひとつだけだと、味と香りの面でくせが出やすいので、バランスをとる意味では、3つ入っている意味はあると思う。 |
| ピザパン(テーブルロール) | |
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テーブルロール生地で作るピザ風の製品。粉末油脂を入れると、きめ細かな食感になる。
【配合%】 強力粉(ヨット=日本製粉)‥100 塩(天日湖塩)‥‥‥‥‥‥‥‥2 砂糖(きび糖)‥‥‥‥‥‥‥‥12 脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 パンテオンセレクトCP(コンパウンドマーガリン)‥‥‥‥‥‥‥11 マジカルソフトDX(粉末油脂)‥10 卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 生地改良剤‥‥‥‥‥‥‥‥0・1 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60 【工程】 ミキシング‥L4分M2分(パンテオンセレクトCP投入)M4分H3分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥28度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥50分(生地温度28度C) 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥45グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥25分(生地温度30度C) 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 円盤状にのばして、天板に並べる ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25分(生地温度32度C、ホイロ後トマトケチャップを上面に塗り=写真7、トマトスライス、ダイスカットのハムなどをトッピングする=写真8) 焼成‥‥‥‥‥‥200度C14分 伊原氏のコメント ミキシングで、 最初のL4分を、「L2分(オートリーズ10分)L2分」などとすれば、生地がさらにしなやかでソフトになる。成形冷凍も可能で、その場合はフロアタイムをとらずに成形して冷凍庫に入れる。または、フロアタイムをとらずに成形して冷凍庫に入れ、凍らずに発酵が止まる温度まで下がるのを待ち、冷蔵庫に移して、チルドの状態で保存してもいい。 |
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