記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| お店拝見/2014年2月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

|
品数によるボリューム感を出す
店鋪は地域の人達が来やすい場所にするため、内装や雰囲気作りにも工夫を施している。木のぬくもりをメインに出した売り場には、1品1品が見えやすく品数のボリューム感を出せるように商品を並べ、入口からレジまでの購入の流れも意識。入口近くに食パンを置き、この店で一番の人気商品で「朝」という意味のふわふわ白パン「ルマタン」(190円)はレジ近くに置いた。ほぼコの字型にとり囲む形の厨房と隣接した奥の売場には、菓子パンの売れ筋や総菜パン、季節メニューのパンなどを置いた。菓子パン類では1番の人気商品という、コンクールで準大賞に輝いた「ディモンシュ」(150円)もここに並ぶ。しっとりとしたブリオッシュ生地をさくさくのデニッシュ生地で包んでおり、粉の香りとバターの風味が心地良い1品。野球ボールのような球形が印象的だ。 接客の面でも地域住民とのつながりを深めるため、販売のスタッフにはなるべく積極的に客に話しかけるように言っている。「無駄話が大切です。お店に親しみを感じてもらいたいですし、周辺の情報も吸収できます。体が不自由な方が来られたら動作 を手伝うなど、細かい配慮も大切ですね」(長岩さん)。 長岩さんの地元を愛する気持ちは熱い。起業時、自己資金のほか銀行から1500万円の融資を受けたが、その時に主張したのが「地元住民の需要に応える地域密着型のお店を作りたい」ということ。起業に協力的な父親や、厨房や販売の仕事を手伝う妻、同郷の友達や恩師などの励ましを受け、「これまでの恩返しをしたい」と強い信念で臨んだ。開店当日は多くの友人や知り合いが訪れ、応援してくれたという。 立地条件の厳しさを補う様々な仕掛け 「想定外のことは多々あります。自分が修行した店とは立地条件が違う点は身にしみました」と長岩さん。 開店当初は特にチラシを配らず、ポスティングのみだったが、9、10、11、12月は目標以上の売上を達成。しかし年が明けて、寒さが厳しくなってきた頃、やや動きが鈍ってきた。修行した東京・葛飾区の店は役所や学校に囲まれた地域だったため平日も多くの客が訪れていたが、「パッパグラッセン」は平日と土日の売上が大きく違う点には戸惑った。「最初は勢いで伸びましたが、安定してくると販促の工夫がもっと必要なことがわかってきました」。駐車場を用意したため、土日は家族単位での客が売上を後押ししているが、平日や天候の悪い日は厳しい。 「1周年記念で、クイズで金券が当たる催しを実施しました。今後はこうした販促の企画も色々と取り入れていきます」。現在の客はリピーターが多く、やや固定化されてきている。立地の厳しさを補うため、さらに割引イベントや約5万枚のチラシ配布なども予定している。 また将来的な計画としては「商品数を増やし、菓子類などももっと広げるなどやってみたいことはあります」と長岩さんは話す。「でもやっぱり一番大切なのは、お客様を裏切らない良いものを作ることです。日々の積み重ねを大切にしていきたいですね」。きっとそれが将来的には結果につながる――長岩さんはそう強く確信している。 |

|
SHOP DATA
店名:パッパ グラッセン(Pappa Glasen) 住所:〒252‐0813神奈川県藤沢市亀井野632‐5 電話番号:0466‐54‐8712 営業時間:午前9時〜午後7時 定休日:月曜、第2・第4火曜 品揃え:約80品目(うち季節限定商品20品目) スタッフ:製造1〜2人、販売1〜2人 店舗面積:厨房13坪、売り場9坪 月商:160万円 |


2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。














