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| お店拝見/2013年12月号 |
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| 食事としてのパンの味わい方を探る | ||||||||||||||||
この試食会はオープン当初から行っている。 「初回から毎回、驚きや発見があります。料理とパンのベストな組合せには、簡単に出る答えがあるものと思っていました。ですので、スタッフの意見はある程度まとまると思っていましたが、結果はバラバラに分かれたんです。それで、ベストな組合せを追求するのではなく、逆にこれだけは合わないという組合せを探すことと、各自おいしいと思う理由を、自分の言葉で自信を持って表現できるようになることの方を重要視するようになりました。お客様にも自信を持って提案できれば、そのおいしさを伝えることができると思うんです」(神林さん) スタッフは、パン製造、パン販売、レストランの調理、レストランのサービスと4部門に分かれている。各部門とも、開業にあたって経験者が集まった。 「店名の『エペ』は侍の持つ刀を意味します。侍はスタッフのことを指します。当店には、刀を持った各部門の侍たちが集まりました。全く新しい分野としての『ブーランジェリー・ビストロ』を、侍たちで切り開いていきたいと思っています」(神林さん) 「ブーランジェリー・ビストロ」を新しい分野と捉える神林さんは、「日本のパン文化、特に食事としてのパンの在り方はまだまだ完成されていないことを思い知りました」と言う。 そのことは、同店の客の反応や、試食会でスタッフらの意見が分かれたことなどから実感したそうだ。パン職人としてキャリアを積んできた神林さんは、料理に合わせるものとしてのパンを扱う中で、パンの新たな一面と向き合っているのだろう。 「フランスの食文化を参考にするというよりは、日本独自のパン文化を探っていきたいと思っています。材料の粉も水も、これまで食べてきたものもフランスとは違うのですから、当然味覚も違います。日本人は繊細な舌を持っているのですから、合わせるパンによって、料理の味わいが変化することを楽しんでもらえればと思っています」(神林さん) 同店のランチメニューのメイン料理は、肉ではなく魚料理に比重を置いている。日本のパン文化を育てるには、魚料理との相性がいいパンの提案が大事だとの考えからだ。家庭の食卓に、パンをもっと持ち込んでもらえるようにという思いがある。 オープン当初、ランチで提供するパンは温めていなかったが、「パンがおいしいお店なのに、パンが冷たくて残念」という客の声があったことから、温かい状態で提供するようにした。 「冷たい状態で食べるおいしさもあるのですが、炊きたての温かいご飯が主食の日本人にとって、パンも温かい状態の方が感動するんですよね。でもこのことが正しいとは限らないですし、食べ方には正解はないと思っています。お客様の意見と、私たちスタッフの発見の一つひとつを融合させていき、その集大成として、『ブーランジェリー・ビストロ』という分野が確立できるのだと思っています」(神林さん) 店名:ブーランジェリー・ビストロ・エペ 住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1‐10‐4 電話:0422‐72‐1030 営業時間:パン販売は午前11時〜午後7時、レストランは午前11時〜午後11時 定休日:なし 品揃え:約50品目(パン) スタッフ:パン製造2人、パン販売2人、レストラン調理3人、ホール3〜4人 店舗面積:厨房6坪、パン売り場6坪、レストラン15坪 日商:8〜10万円(パン) | ||||||||||||||||



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