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| 特集/2013年12月号 |
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店舗で開催する「こどもパン教室」のほか、高田さんが保育園に出張して園児を対象に行うパン教室も毎年の恒例行事となっている。2カ所の保育園で1年に各1回ずつ行っている。8年ほど続いている。 園児たちは、約2時間でメロンパン、コロネ、動物のパンなどの成形をする。パン生地をたたいたり、のばしたり、巻きつけたりするだけなので、園児でも粘土細工のような感覚で、簡単にできる。 「チョコスプレーなどのトッピングも自由にできるようにしています。普段店頭で販売していないような、カラフルなオリジナルのパンが作れるのも、嬉しいようです」(高田さん) 参加した子どもたちからは、感想や感謝の気持ちがつづられた手紙が、同店に毎回届く。自分が作ったパンがおいしかったことや、持ち帰ったパンを家族が褒めてくれたことなどが書かれており、パン教室がいい思い出になっていることが伺える。 高田さんは、こうした子ども対象のパン教室を始める前、地域のイベントで子どもにパン作りを教えたことがあったという。 「子どもたちはとても喜んで作っていましたし、自分自身も楽しんでできた覚えがあります。また、ほかのベーカリーでも、子どもを対象にしたパン教室を行っていて、好評だという話を聞いたので、当店でも開催することにしたんです。普段の営業をしながら無理なく続てこられたので、今ではすっかり恒例行事として定着しました。お客様にも喜んでいただけていますし、自分も毎年楽しんで開催できています。これからも続けていきたいと思っています」(高田さん) サンセリテ 住所:埼玉県狭山市狭山台3‐11‐2 電話:04‐2957‐8934 営業時間:午前7時〜午後7時 定休日:水曜 品揃え:90品目 スタッフ:製造8人、販売4人 店舗面積:売り場12坪、厨房30坪 日商:60万円 | |||||||

| ベーカリーのパン教室(顧客とのふれあいの場) パン教室で、パンの食べ方を理解してもらう - 神田明神下御臺所町 三井製パン舗 | |
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パン作りを理解してもらう
東京・千代田区の「三井製パン舗」は、大人を対象にしたパン教室を開催していて、初級、中級、上級の3コースを設けている。ステップアップを考えた構成になっていて、各コースは6回で終了する。 参加希望者は必ず初級から受講する決まりがあるが、中には他のパン教室に通っていたり、自分でパン教室を開けるほどの腕前を持っていたりする人もいるという。 同店の店主でパン教室を主宰する三井宏生さんは、パン教室を始めた当初の思いをこう話す。 「各教室で目的や内容は様々だと思いますが、当教室では、プロの道具を使って、ご自分がパン屋さんになった気分を楽しんでいただければと思っています。店の厨房でパンを作るというのは、なかなかない機会だと思いますから」 各級で作るパンはそれぞれ決まっている。各級は6回とも作るパンは同じ。初級はコッペパン、中級は食パン、上級はカンパーニュとバゲットだ。開催ペースは月に1度で、各コースは半年かけて行う。上級まで全18回受講すると1年半かかり、比較的ゆったりとしたペースだ。 「基本的に各級で、毎回同じことをやります。初級なら6回ともコッペパンを作ります。それだけでなく、宿題としてご自宅でも復習していただくので、最低10回はコッペパンを作ることになります。店で使っているのと同じ粉と酵母、モルトなどの材料をお渡しして、作ったパンの写真を見せてもらうようにしています。コッペパンづくりを、半年かけてじっくり行うことで、生地とうまく対峙できるようになっていただきたいという狙いがあります」(三井さん) 次の中級では、食パンを作り続けるなかで、発酵と成形を学ぶのが狙いとなっている。 「手先が器用でデコレーションが好きな人は、形を変えて様々なパンを作ることを楽しまれるかもしれないですが、食パン型を使い、同じ形のパンを作り続けることによって、パン作りとはどういうものかを学んでいただきたいですね。例えば、どうして同じように膨らまないのか、などという疑問を持たずに、または、疑問を持っても解決せずにそのまま先へ進んでしまうと、発酵のことがずっとわからないままパン作りを行っていくことになると思いますから」(三井さん) 基礎をしっかりと習得するためのこれらのプログラムには、これから先も長く続けて、作ることの楽しみをより深く追求していってもらいたいという、三井さんの気持ちが込められている。 「初級、中級と1年間じっくり行っていただければ、美的感覚を活かして作ることを狙いとした、上級の講習を楽しんでもらえると思います。例えば、バゲットのクープの深さや本数、焼成前に粉をふるかふらないかなどについては、それぞれ好みがあって、その感覚の結晶がパンの表情となってにじみ出てきます。そのようなことを上級を終えた時点で、楽しめるようになっていただければと思っています」(三井さん) 三井さんが普段営業しているなかで実感している、パン作りにおける大切な部分を伝えることが、「三井製パン舗」のパン教室の狙いとなっているようだ。 |

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お勧めの食べ方を実践してもらえる
1回の講習のスケジュールは午前11時から昼を挟み、午後3時頃までで、午前中に生地の仕込み、分割、成形などの作業を行い、発酵時間を利用して昼休憩をとり、午後に焼成して終了だ。 昼休憩中、同店のパンを使用した昼食を楽しむ。講習で作るパンは毎回同じだが、昼食は、同店看板商品の食パン「全粒50」(800円)を使用したトースト、「バゲット」(480円)を使用したブルスケッタなど、バラエティーに富んだ同店の商品を使ったメニューが提供される。 「『全粒50』は自分が最も気に入っているパンですが、講習の昼食はそのおいしさを伝えるいい機会です。オリーブオイルとショートニングを塗って食べ比べてもらったり、ブルスケッタ風に具をのせたりして、いろいろな味わい方を体験していただきます。材料に ついての話もします」(三井さん) 同店のパンは、使用する材料のほぼすべてが、オーガニックのものだ。また、動物性の油脂は使わず、ショートニングも植物性でオーガニックのものだ。味を確認しながらだと、材料についてより好奇心が沸くだろう。 また、三井さんが同店のパンの食べ方で一番外せないことは、焼き直すことで、イートイン利用者には、必ず焼き直してパンを提供している。 「購入される際に、『ご自宅で食べる前にトースターで焼き直してくださいね』と口頭でお願いするよりも、実際に体験していただく方が伝わりますね。また、材料の配合からそのパンの性質を知っている作り手としては、食べ方はお伝えすべきことだと思っています。食べ方によって、食べたときの印象が全然違うものになりますから。自分の抱くおいしさの印象を、お客様にも共有していただきたいと思っています」(三井さん) 級別のコースのほかにも、「フォカッチャ」「チャパティとカレー」「クリスマス用ケークサレ」「チョコレート」などのテーマで単発の講習も不定期に年4〜5回行っている。単発の講習は、1回きりの参加だと技術の習得は難しいが、店側としては、級別のコースと同様、店のパンの魅力を伝えるための貴重な機会となっている。 パン教室の費用は、各級とも6回で3万円(昼食、材料費込み)。単発コースは内容により2500円から。 地域イベントの一環としても行う 地域イベントの一環としてもパン教室を行ったことがある。同店のある千代田区の食文化を学ぶ主旨で、区が主催した。参加者は20〜70代の男女約40人。 2部制で、第1回は区の生涯学習館の調理室を会場に、コッペパン作りを行った。第2回は、同店に会場を移し、「地域との関わりを大切にした店づくり」をテーマに、三井さんから参加者に話をした。その際、参加者は同店の定番商品の、「神臺(じんだい)あんぱん」(350円)や「オーガニックカレーぱん」(330円)などと飲み物を楽しんだ。土産用には、「とまと食パン」(半斤400円)を提供し、食べ方も説明した。参加者からは、またの開催を望む声が多数集まったという。 神田明神下御臺所町 三井製パン舗(三井製パン) 住所:東京都千代田区外神田2‐8‐2 電話:03‐6206‐8565 営業時間:午前7時30分〜午後7時(第2、第4日曜は午前10時〜午後5時) 定休日:月曜、第1、第3日曜 品揃え:約40品目 スタッフ:製造3人、販売2〜3人 店舗面積:厨房15坪、売り場・カフェ10坪 |
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