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| お店拝見/2013年10月号 |
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| 自由な発想のもとに、食材を活かすパン作り | ||||||||||||||||
同店のパン作りにおいても、フレーバーを効かせることは意識しているという。ただ、アメリカで使っているほどの量を入れてしまうと、日本人の舌には強すぎてしまうので、使用量を抑えている。外国人客の味覚と日本人客の味覚の中間をとっているような形と言える。 全粒粉入り食パンは、アメリカでサンドイッチによく使用されているが、同店の全粒粉入り食パン「ホールウィートブレッド」(280円)も、外国人にも日本人にもどちらにも好まれるように工夫がされている。 「日本における全粒粉入り食パンで、全粒粉50%という配合はかなり多いと思います。これだけ多く入れると、パサつきが出てしまったり、適度な香ばしさにならなかったりするので、2種類の全粒粉をブレンドしています。微細タイプを40%、粗いタイプを10%配合しています。微細タイプを入れることでしっとり感が出て、粗いタイプを入れることで香ばしさが出ます」(栄徳シェフ) それでもやはり、日本人には食べ慣れない味なので、外国人をターゲットに販売を始めたのだが、ふたを開けてみると日本人客にも好評だった。それは予想外の反応だったという。 一方、日本人好みの味を追求して開発した食パンもある。店名の付いた「ブラフブレッド」(1本500円)だ。北海道産「キタノカオリ」を100%使用している。 「日本の粉でしかつくれない、日本人好みの味の食パンを作ろうと思いました」(栄徳シェフ) しかし、「キタノカオリ」を使用することで、もっちりとした食感は出せるが、食パンに不可欠なサクミが弱いと感じたという。そこで、生クリームを配合して、サクミも楽しめる食パンに仕上げた。また、甘味も少し感じる味にした。甘味を出すのには、砂糖だけでなく、ハチミツを併用した。2種類の甘味料を使用することで、甘味の出方が変わるのだという。 「甘味の出方は、緩やかなカーブを描くような形をイメージしています。カーブの山の下がり具合を緩やかにしたかったので、そのために、ハチミツを併用しました。食べると、はじめに砂糖の甘味、続いてハチミツの甘味を感じます。ハチミツには余韻のあるような甘味がありますので、カーブが緩やかになるんです」(栄徳シェフ) また、アメリカでは、「伝統に縛られず、いいものは取り入れるという自由な発想を持ってパン作りが行われている」ということも実感したという。 栄徳シェフのパン作りも、こうした自由な発想のもとに行われている。 例えば、少し変わった食感が楽しめる「バターミルクスコーン クリムゾンレーズン」(290円)。一般のスコーンのようにさっくりとしているだけでなく、生地と生地の繋がりを感じるような食感がある。この食感は、自家製のトルコヨーグルトを配合することによって作り出されたものだという。 「トルコヨーグルトは、粘性があって、少し甘味があるという特徴があるので、それを活かしたパンを作りたいと思ったんです。クッキー生地に入れると、生地が縮み、食感もねちっとしてしまうのですが、スコーンに使ったら独特の食感を出すことができました」(栄徳シェフ) 栄徳シェフはこのように、商品開発において、材料の特性をどう活かすかというところから、考えていくことが多いという。食材を、従来の使用法にとらわれず、パンに活用していく。そこに、栄徳シェフの自由な発想が生きている。 | ||||||||||||||||

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SHOP DATA
店名:ブラフベーカリー 住所:神奈川県横浜市中区元町2‐80‐9 電話:045‐6451‐4490 営業時間:午前8時〜午後1時半、午後3時〜午後6時半 定休日:火曜、水曜 品揃え:60〜70品目 スタッフ:製造4人、販売2人 店舗面積:厨房20坪、売り場9坪 日商:平日15〜18万円、土日20〜35万円 |


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