記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| ブランスリー新聞/2013年7月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 小麦ポリフェノールに肥満抑制効果などを確認 - 日清製粉グループ本社など | |
|
小麦表皮に含まれる小麦ポリフェノールに、人間の体内時計によって制御される活動リズムの改善効果や、肥満や糖代謝異常の抑制効果があることがわかった。日清製粉グループ本社(大枝宏之社長)、独立行政法人産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門生物時計研究グループ(大石勝隆研究グループ長)などが共同で行った研究で明らかになった。
通常の餌と、脂肪と糖分を多く含む餌、さらに、脂肪と糖分を多く含む餌に小麦ポリフェノールを0・4%混ぜたものを、それぞれ10週間にわたって与えて飼育した実験用のマウス3グループについて、活性リズムと体重を測定して比較した。また、試験終了時に、糖代謝能力を評価し、さらに、肝臓の組織を採取して、脂質の蓄積を調べた。 夜行性であるマウスは、通常暗期の前半に活動量がピークとなるが、脂肪と糖分を多く含む餌を摂取したマウスでは、10週後には活動量のピークが暗期の後半にずれこみ、活動リズムの夜型化が観察された。一方、脂肪と糖分を多く含む餌とともに小麦ポリフェノールを摂取したマウスは、活動リズムの夜型化が見られず、活動リズムの改善効果があることが分かった。 さらに小麦ポリフェノールを含んだ脂肪と糖分を多く含む餌を摂取したマウスの体重変化は、通常の餌を摂取したマウスとほぼ同様であり、小麦ポリフェノールが脂肪と糖分を多く含む餌の摂取による体重の増加を抑制することも分かった。 また、糖代謝能力を調べる耐糖能試験によってマウスの糖代謝機能への影響を検証した結果、10週間の脂肪と糖分を多く含む餌の摂取による糖代謝能力の低下が、小麦ポリフェノールの同時摂取により抑制されていたことも分かった。肝臓における脂質の蓄積を比較した結果、脂肪と糖分を多く含む餌の摂取による脂質の蓄積が、小麦ポリフェノールの同時摂取により抑制されていることも分かった。 日清製粉グループ本社などは、今回の研究を行った理由について「近年、社会の24時間化や食生活の乱れが、体内時計に影響し、睡眠障害やうつ病などの精神疾患だけでなく、肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病も増加させている可能性が指摘されています。特に食の西洋化に伴う摂取カロリーの増加は、直接的に代謝異常を誘発するだけでなく、行動の夜型化を誘発し副次的に代謝異常を悪化させる可能性が指摘されています。しかし、今のところ体内時計の乱れを根本的に治療するための薬剤はなく、食品の機能性を利用した生体リズム改善法の開発が期待されています」としている。さらに今後の展開について「今回の研究成果は、小麦の表皮に含まれる小麦ポリフェノールの新たな機能性を示すものであり、今後、小麦ポリフェノールによる活動リズム改善効果や抗肥満効果の分子メカニズムの解明を目指します」としている。 |



2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。







