製パン製菓の祭典、盛大に。併催行事も多彩に展開 - 2013モバックショウ - ブランスリー電子版

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レポート/2013年5月号

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製パン製菓の祭典、盛大に。併催行事も多彩に展開 - 2013モバックショウ
2013モバックショウには、会期中およそ4万2000人の来場者があった
2016年にフランスで開かれるクープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリーの日本代表選手に選ばれた、右から瀬川、茶山、知念の各氏
モバックショウセミナーのツジ・キカイのセッションでは、2010年にナポリピッツァ世界選手権で優勝した実績を持つ牧島昭成氏が、本場のナポリピッツァについて講演した
最終日の3月9日には、「親子パンづくり体験教室」が開かれた
 2013モバックショウ(第23回国際製パン製菓関連産業展、主催=協同組合日本製パン製菓機械工業会)が3月6日から9日までの4日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開催された。会期中およそ4万2000人の来場者があった。出展企業数は232社、使用小間数は、1427小間。テーマは「パンとお菓子の未来地図」。

 同展示会は、2年に1度、東京と大阪で交互に開かれている。今回が23回目の開催。
 展示内容は、製パン製菓の機械や原材料が中心だが、それだけにとどまらず、食品加工機械や包装機械、厨房機器、店舗設備、情報処理機器など製パン製菓に関連するあらゆる分野が網羅されている。初日の3月6日午後5時30分から、ハイアットリージェンシー大阪で、出展各社の関係者らや報道関係者らを招いて、レセプションパーティーが開かれた。
 会場内の3号館で行われたクープ・
デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー(ベーカリーワールドカップ)の日本代表選手の選考会では、最終選考に残ったパン職人らが、実技審査に臨んだ。
 モバックショウ最終日の3月9日に審査結果が発表され、パン部門が、瀬川洋司氏(ドンク)、ヴィエノワズリー部門が、茶山寿人氏(ドンク)、飾りパン部門が、知念裕之氏(神戸
屋レストラン)に決まった。
 瀬川氏は「まさか、選ばれるとは思わなかったので、喜びの挨拶も考えていませんでした。何も言葉が出
ないくらい喜びでいっぱいです。会社の人達に協力していただき、迷惑をかけたので、これで恩返しができたかなと思います。有難うございました」と喜びを表現した。
 茶山氏は、「この最終選考に来るのは3回目なのですが、とりあえず今はほっとした気持ちです。3年後のコンテスト本選に向けて、技術力、精神力を磨いて、日本代表として臨みたいと思います」と話した。
 知念氏は「この先、これまで以上に厳しいトレーニングをして、代表に選ばれた誇りを持って、挑んでいきたいと思います」と話した。
 3氏は、2016年フランスで開かれる「クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー2016」に出場する。
 このほか、パン食普及協議会と全日本パン協同組合連合会共催の「第1回ベーカリー・ジャパンカップ」、
「ワールドペストリーチームチャンピオンシップ国内代表選考会」「和菓子実技講習会」「親子パンづくり体験教室」などが行われ、多くの人で賑わっていた。
 また、モバックショウに出展する
企業が、自社の新技術などについて講演する「2013モバックショウセミナー」も開催された。オーブンメーカーのツジ・キカイ、山根証社長は、「スイーツ・パン・ナポリピッツァの魅力を引き出す『石窯&スチコン』」のテーマで講演した。山根社長は、スチームコンベクションオーブンや石窯の開発秘話を披露した。また、「ナポリピッツァ イン ベーカリー」のテーマを掲げ、ベーカリーでナポリピッツァを製造販売することを提案した。さらに、ゲストとして招かれた、2010年にナポリピッツァ世界選手権で優勝した実績を持つ、名古屋のナポリピッツァ専門店、チェザリの牧島昭成専務(チェザリの姉妹店、ソロピッツァ ナポレターナ社長)が、本場のナポリピッツァについて講演した。以下は、牧島氏の講演内容の抜粋。
   ◇
 ナポリピッツァを食べたときに懐かしい味がした。日本の餅みたいな感じがした。素朴な食べ物で、初めて食べたのに、すーっと体に入っていった。
 ナポリピッツァは本来は、大衆食なので1000円とか2000円では高すぎると思う。
 僕の店では、トマトソース、ニンニク、オレガノだけをトッピングした定番の「マリナーラ」は直径27センチで350円、トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルの葉などをトッピングした、同じく定番の「マルゲリータ」は直径27センチで550円で提供している。山根社長に言わせると、「マリナーラ」はかけそば、「マルゲリータ」は天ぷらそばだそうだ。
大衆食として本物のナポリピッツァをアジアに伝えていきたいと思っている。
 同じく大衆食であるパンを製造販売するベーカリーでも是非ナポリピッツァを作って販売してほしいと思う。ベーカリーで導入する場合は、是非焼きたてで食べてもらえるようにしてほしい。カフェやイートインがあればいいが、そうでない場合は、店内にスタンドバーのような一角を作ってはどうだろうか。



出展企業のブース紹介 - 2013モバックショウ
 愛工舎製作所(電話048−441−3366)は、マイティSシリーズのミキサー(写真)のPRに力を注いだ。同シリーズのミキサーは、本体にステンレスを多用し、経年劣化や、衝撃による塗装物混入を防止する。回転部のグリス流失を防ぐシール材を装備。また、ミキサーボウルのカバーが回転スライド機構になっていて、ミキシング時の生地の状態が確認しやすく、安全に材料投入ができる。
 奥野製薬工業(電話06−6961−7727)は、低カロリーのホイップクリームが作れる「クリームベーズLE2」などをPR。「クリームベーズLE2」は、ホイップクリーム用の素材で、生クリームを立てた標準的なホイップクリームと比較して、カロリーが約70%、脂質が約90%カットできるという。同製品と同量の水を加え、混ぜながら加熱し、85度C以上を1分間キープし、ミキサーボウルに移して、粗熱が取れたら、ホイップする。
 関東混合機工業(電話03‐3966‐8651)はスパイラルミキサー「KSP‐50」(写真)などを展示。「KSP‐50」は生地形成力に優れ、多くの種類の生地に対応。応。国産のスパイラルミキサーは、初めて開発されたという。スパイラルミキサーというと、これまでは外国製しかなく、同社のユーザーから、「スパイラルミキサーを製品化してほしい」という要望が多かったという。国産化することで、メンテナンスも容易になったという。
 共立プラント工業(電話03‐5679‐0711)は、冷凍したパン生地を急速に解凍することができる「ショックメルティー」(写真)を展示した。新たな解凍・昇温技術が開発され、冷凍パン生地の品質を損なうことなく、短時間で解凍できるようになったという。解凍・昇温時間を大幅に短縮できるので、こまめなパン焼成が可能になり、冷凍生地を使ったベーカリーのオペレーションを効率化することができる。
 グローアップ(電話03‐5302‐2297)は、ベーカリーや菓子店の電気料金についての提案を行った。電気使用の実態を綿密にチェックした上で、電子ブレーカーを導入し、電力会社との契約の形態を変更することで、様々なメリットを実現している。すでに数多くのベーカリーや洋菓子店に納入しており、経費削減に一役買っている。また、電気料金の値上げにどう対処するかについての提案も行った。
 三幸機械(電話03−3733−4211)は、「シンプル・イズ・ベスト」をコンセプトにしたデッキオーブン「kamado」(写真)をPR。菓子パン、食パン、欧風パンなどの基本ベイキングを重視。天然石質炉床を採用し、蓄熱による安定した焼成を実現。炉内には蒸気発生装置を内蔵。フランスパン焼成などに必要な質の高い蒸気は、操作パネル内の蒸気ボタンを押すだけで炉内全体にひろがる。



 大和貿易(電話078−222−2311)は、「LWAトマトキューブ」(写真)などを勧めていた。「LWAトマトキューブ」は、イタリア産トマトを使用したドライタイプのトマト。甘味、酸味の濃いイタリア産フレッシュトマトの旨みを凝縮し、適度な果肉感を保ちながらも、水分活性が低い仕上がりになっている。濃厚な風味が特徴で、使いやすい6ミリサイズにカットしている。パンや菓子のほかにも、様々な料理に利用できる。
 ツジ・キカイ(電話049‐225‐5005)は、「ナポリピッツァ イン ベーカリー」のテーマを掲げ、ベーカリーでナポリピッツァを製造販売することを提案した。2010年にナポリピッツァ世界選手権で優勝した実績を持つ牧島昭成氏によるナポリピッツァの焼成実演を行い、本場のナポリピッツァを来場者に振舞った。同社のナポリピッツァ用石窯「イーナポリ500」は、コンパクトで場所をとらず、焼成実演を行いながらの販売もできる。
 戸倉商事(電話077−525−2227)は、ドウコンディショナー「トクロール・パルテ」シリーズなどを展示した。また、ベーカリーコンサルタントの橋本泰之氏による製パンのデモンストレーションも行った(写真)。「トクロール・パルテ」シリーズは、安定した温度、湿度を保つことができ、理想的な生地が予定の時間に出来上がる。生地の安定と作業の簡易化が実現できる。また、サワー種の生地なども最適な状態に保つ。
 日清製粉(電話03−5282−6360)は、北海道産小麦100%使用のパン用粉「TSUBAKI(つばき)」などのPRを行った。「TSUBAKI(つばき)」は、北海道産小麦「きたほなみ」を100%使用したパン用粉。ソフトな食感でボリュームがあり、時間がたっても老化しないパンが焼き上がるという。食パンから菓子パン、惣菜パンまで幅広く使用できる。荷姿は、25キロ入りクラフト袋。粗蛋白は8・9%で、灰分は0・35%。
 パシフィック洋行(電話03−5642−6081)は、展示商品のひとつとして、「アメリカンクリームケーキミックス」を紹介していた。同製品は、手軽に本格的なアメリカンタイプのケーキを焼き上げることができるミックス粉。生地の扱いは非常に簡単で、幅広い種類の焼き菓子ができる。また、焼き上がった製品は、賞味期限が長く取れるのも特徴。ヨーロッパタイプの焼き菓子も作ることができる。
 ネクスト(電話048−778−2005)は、スパイラルミキサー「S−8AJ」(写真)などを提案していた。「S−8AJ」は、固い生地でも、十分にミキシングでき、コンパクトなボディにもかかわらず強力なパワーのスパイラルミキサーだという。横幅41センチと狭いスペースでも設置でき、ピザやフランスパンなどの生地にも対応できるという。また、100ボルトの電源で稼動するピザ用の高温オーブンもPRしていた。



バハテル(輸入代理店はアニーとヨセフ=電話047‐320‐8431)は、独バハテル社のオーブン(写真)を展示した。堅牢で美しいデザインのハイグレードステンレス製で、狭い設置スペースで大きな焼成面積を実現。製パンに適した遠赤外線だけを使用するステアシステムを採用し、パンの理想的な焼成を可能にした。さらに、格段の投入口の透明な扉が、簡単に取り外せるようになっていて、メンテナンスがしやすくなっている。
 フォルボ・ジークリング・ジャパン(電話03−5740−2350)は、コンベアベルトとエッジシールの完全一体化を可能とする技術「スマート・シール」のPRを行った。コンベアベルトは、両サイドのカット面から水などが入り込まないように、両サイドのカット面をシール材でふさぐ必要があるが、このシール材とベルトを完全に一体化できる技術だ。これにより、ベルトの寿命が長くなり、より衛生的になったという。
 ベーカーズプロダクション(電話06−6333−7777)は、ベーカリーオーブンの「武蔵」(写真)のPRに力を入れた。同オーブンは、耐久性に優れていて、外国製のハード系用オーブンにも負けい焼成能力があるという。デニッシュ系の焼成にも適しているという。スチームの注入は、各段が独立して制御が可能だ。骨組みや外装に厚くて丈夫な鋼材を使用していて、高温での焼成に十分に耐えるように作られているという。
 ホシノ天然酵母パン種(電話042−735−1399)は、種(「ホシノ天然酵母パン種」)、小麦粉、塩、水からなる多加水の生地を300度以上の高温で焼成するデモンストレーションを行った。講師は、埼玉県のベーカリー、風見鶏の福王寺明オーナーシェフが務めた。ホシノ天然酵母パン種には酵母のほかに麹が含まれており、乳酸、麹、酵母が絡んでの長時間発酵をさせたときに出る旨味をPRしていた。
 ワールド精機(電話0942−65−1120)は、ピザを高温で素早く焼き上げるピザ用オーブン「ヴォルカーノ」(写真)のPRに熱心だった。同オーブンは、ガスの複合焼成で省エネルギーを実現した本格ピザ窯で、炉床は蓄熱性の良い桜島溶岩石を採用。庫内は蓄熱レンガを採用している。桜島溶岩石の独特の気泡がひと味違った風味を引き出し、遠赤外線効果で内部加熱が促進され、素早くピザが焼き上がるという。
 三鈴工機(電話059‐397‐3211)は、ドラムレスクーリングコンベア「DLC」(写真)などを展示。「DLC」は、樹脂リンクと樹脂レールを採用し、運転音が静かになった。また、給油が必要なくなったので、衛生的な稼動が可能になった。製品の投入口と出口の両方を低い位置に設置するタイプも製作可能という。そのほか、リールオーブンやデパンナーなどの製パン機械の提案も行った。



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