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| お店拝見/2013年1月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| 口溶けのよさは上質のラードが決め手 | ||||||||||
中でも、長い時間をかけて丁寧に作られる山型パンの「トースト」(4山756円、2山378円)は、一番人気だ。カナダ産の小麦粉と水をミキサーで程好く混ぜたところで取り出し、再度手捏ねで混ぜ合わせる。こうすることでサックリした食感を生み出す。油脂には溶けやすい上質のラードを使用。より口溶けがよく食べやすくなる。焼成は、特に下火を高温にすることで、クラストのパリパリ感を引き出す。 「トースト」を食べるときは、きつめにオーブントースターで焼いて、たっぷりのバターをのせて食べると、その特徴が生かされるようだ。このトーストと同じ生地を使って作られるのが、香りのよい「小トースト」(378円)とクラストの食感が旨さを呼ぶ「ドイツコッペ」(378円)。 20年前からの定番商品は「レーズンライ」(525円)。自家製酵母と生イーストの併用で作られる。このパンは、小麦粉を1キロ使用したとするとパン種(自家製酵母)が500グラム入る。レーズンとクルミが小麦粉に対して50%を占める。風味もよく日持ちもする。特に2〜3日経つと、最初とは異なる風味を醸し出すという。ベルグフェルドの自家製酵母はレーズンから起こしたもので、20年以上種を継いで使ってきた。歴史を刻みつつある種が風味の基になっているのだろうか。 「レーズンライ」に使用するものと同様の酵母を使って作られるのが、ライ麦粉40%入りの「ライ麦パン」(プレーンとキャラウェイ、共に1本378円)とライ麦粉70%入りの「プンパニッケル」(1本1260円、4分の1カット315円)。サワー種を自家製酵母に代えて、酸っぱさを若干抑えた。 この他の人気商品として、小麦胚芽40%入りの「グラハム」(378円)と土・日限定の「クロワッサン」(210円)がある。「クロワッサン」は1日80個製造し、毎回売り切れる。バターを生地にたっぷり含ませて、層は半生のような状態。少し詰まった幾つもの層の重なりが、人気の秘密のようだ。 | ||||||||||

| カフェでパンの食べ方を提案 | |
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売り場の隣にあるカフェでは、ベルグフェルドのパンが週替わりで提供される。「ライ麦パン」なら肉やサーモン、クリームチーズを添えて、「プンパニッケル」は薄くスライスしてバターと蜂蜜、アボカドに細切りのニンジンをのせてオープンサンドで、「グラハム」はオイルサーディンといっしょに、といった具合い。ランチを食べに来店した客に家でも簡単に出来る方法を提案している。料理に合うように作られたそれぞれのパンの美味しい食べ方を客に伝えることが、パンそのものの売り上げにつながるからだ。
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| 自家製ライ麦によるパン作りも | ||||||||||
時代の変化に寄り添うのは難しいことだが、同店では、群馬県藤岡市内で数年前から野菜を栽培している。採れた野菜はすってパン生地に練りこんだり、じゃがいもは石臼挽きした小麦粉に入れたりと、季節の旬のパン作りに利用。2010年にはライ麦の作付けに初めて取り組んだ。その結果、翌2011年には50キロほど収穫できた。 ライ麦100%のワンローフのパンを作ると100本分程度の量。まだ思うようにはいかないが、2012年は前回よりも多めに作付けしたので、収穫が楽しみだそうだ。今後は、国産ライ麦用の石臼を購入する予定もある。 自家製ライ麦使用のライ麦パンが毎年登場することになれば、売り上げに貢献する可能性があるだけではなく、店のイメージアップにもつながりそうだが、山田さんは「これからも今まで通り美味しいパンを作り、お客様にお届けするだけです」と語る。地についた伝統こそが、時代を切り開いていくのかも知れない。 | ||||||||||
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店名:ベルグフェルド
住所:神奈川県鎌倉市雪の下3‐9‐24 電話:0467‐24‐2706 営業時間:午前9時〜午後6時30分 定休日:火曜、第3月曜 品揃え:13品目 店舗面積:厨房約15坪、売り場約7坪 スタッフ:製造5人、販売2人 日商:平日約8万円、土日約15万円 |
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