東京駅のエキナカに老舗、ブランジェ浅野屋 - ブランジェ浅野屋 グランスタ店 - ブランスリー電子版

2026年10月21日に公表されたPHPの脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)については、いずれも対策を完了しています。

ブランスリーアーカイブ(創刊号からの全記事)
記事の閲覧
<<戻る写真をクリックすると拡大写真が見られます。
お店拝見/2012年10月号

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。


東京駅のエキナカに老舗、ブランジェ浅野屋 - ブランジェ浅野屋 グランスタ店
ガラス張りのショーケースに様々なパンが並ぶブランジェ浅野屋グランスタ店
多くの通行人の目を惹くガラス壁の店舗
 6月28日、JR東京駅のエキナカ巨大商業施設、グランスタに、1933年創業の老舗、ブランジェ浅野屋のグランスタ店がオープンした。グランスタを運営する鉄道会館の掲げる「Daily Happiness!(毎日立ち寄りたくなる施設を目指す)」をコンセプトとし、同施設内にオフィスワーカー向けに誕生した「丸の内坂エリア」(630平方メートル)に13店あるフードショップエリア内の一角が、同店の立地だ。
 ブランジェ浅野屋は、創業以来、地域の人々だけでなく、華族や、各国大使館員、外交官にも愛された老舗ベーカリー。昭和初期には、避暑地軽井沢への進出を望まれ、出店。多くの逸品を国内外の美食家たちに提供し続けた店だ。浅野屋ブランドの定番「軽井沢レザン」「フルーツライ」など、数々の愛される商品を持つ。今回のグランスタ店は、JR東日本グループであるジェイアール東日本フードビジネスと浅野屋の業務提携による出店で、浅野屋エキュート上野店に続く2軒目の実績となる。
「上野店での経験を生かすことができるため、運営のポイントは掴んでいたが、実際には、上野駅と東京駅では消費者のニーズに違いがあり、人の量や消費傾向も異なります。日々お客様のお求めになるもの、お客様のご気分に注意を払いながら、新しいサービスの提供を心掛けています」と、ショップマネージャーの三橋義浩氏。



歴史とブランド力で東京駅のユーザーを掴む
「東京あましょく」(各12個入)。一番人気は「黒糖ゆず」。懐かしい甘食の食感を品の良い黒糖の甘みで味わえる。小さなゆずの粒を噛み締めると、甘みと合わさり、絶妙のおいしさ
「軽井沢ロイヤルブレッド」(1本1000円)
「軽井沢ロイヤルブレッド」(1斤500円)
「シュガートースト」(294円)。国産バター、本和香糖(沖縄産さとうきびを使い品の良い風味が特徴の砂糖)を使用し、焼き上がりに自家製バニラシロップをたっぷりっと染み込ませたリッチな菓子パン
「軽井沢ハムのクロックムッシュ」(473円)
「ミックスベリーのフレンチトースト」(315円)。こちらは北軽井沢高原牛乳を使用したフレンチトースト液をたっぷり使い、カスタードクリームと5種のミックスベリーをトッピング
 グランスタ店は、東京駅地下という立地から、東京駅を経由する旅行者と、東京駅近郊のビジネスマンの双方に対応するサービスが求められる。これらの相反するニーズに対し、グランスタ店は「ブランド力を生かしたお土産になる名産品」「デイリーユーズのリッチな食事パン、菓子パン」の2つの方向を打ち出し、それぞれの方向で商品開発を行った。
 旅行者向けの商品は、グランスタ店限定でお土産用の「軽井沢ロイヤルブレッド」(1本1000円、1斤500円)と同じくお土産用の「東京あましょく」(630円)が用意された。
 「軽井沢ロイヤルブレッド」は、軽井沢店が誕生した昭和初期に、軽井沢を訪れる華族や諸外国の別荘族に愛された人気のイギリスパンを特別に再現した商品。ロイヤルブルーのパッケージは旅と東京駅を象徴する特急列車のイメージも加えている。「このロイヤルブレッドの再現が東京グランスタ店でのキーですね」と、浅野屋の飯村課長は話す。
 「東京あましょく」は、昔ながらの甘食を直径約5センチの小さなサイズにし、「黒糖ゆず」「抹茶&ホワイトチョコ」「うめ&しそ」の3種類を揃え、現代風にアレンジ。長野県諏訪の御湖鶴より特別に取り寄せた酒粕を隠し味に、独特の味わいを出している。
 そしてもう1つの顧客層であるビジネスマンたちに、ランチ用テイクアウト品として人気を博しているのが、このロイヤルブレッドを使用したサンドイッチ類。好評なのは同店限定商品のフレッシュな野菜を使用した「BLTサンド」(368円)。
 また、香りの良いジェノベーゼペーストを使った「チキンサンド」(368円)や「ベジタブルタマゴサンド」(368円)など、上質な品を求めるユーザーにぴったりの食事パンを提供する。
 こだわりの一品は、「軽井沢ハムのクロックムッシュ」(473円)だ。定番のクロックムッシュを、軽井沢デリカテッセンの厚切りロースハムとスイスグリエールチーズを贅沢に使用した高級感溢れる仕上がり。
 また、菓子パンでは、同じく限定品の「シュガートースト」(294円)が多くのファンを獲得している。「ミックスベリーのフレンチトースト」(315円)もこの夏の人気商品だ。冷やして食べる味わい方も好まれている。いずれも、洋菓子を食べたような満足感の得られる商品だ。
 「上野店の経験があるとはいえ、グランスタ店に向けた準備は綿密に行いました」と飯村課長。「グランスタ店向けのメニュー開発は1年近く前から着手し、『東京あましょく』のフレーバーも40種類近く試作、意見交換を繰り返して厳選しています。期待値の高い東京駅のニーズに応えられるように、鉄道会館、ジェイアール東日本フードビジネスと共に協議を重ね、新製品開発を進めたのです」
 現在、アイテムはハード系9種、ブレッド4種、菓子パン25種、サンドイッチ7種、土産・焼き菓子5種のラインナップだ。



デパートの高級感と駅向けのスピード感
サンドイッチ、食事系、菓子パンと回遊し、甘食と土産用菓子コーナーを抜けると、レジにたどり着く
看板商品「軽井沢ブレッド」と需要の高いサンドイッチのコーナーから売場が始まる
 同店は通行量の多い通路側に面しており、ガラス張りの壁からは浅野屋独特の量り売りの作業や、焼き上がった商品を並べるベーカリーの臨場感が伺える。店内は東京駅の建物との調和を意識したレンガの意匠に彩られた上質な空間。レジでは、手の空いている販売スタッフが3人駆けつけて、会計、包装を分担し、丁寧に速やかにレジ業務を終えてくれる。JR側にブランド力を強く期待された出店だが、高級感を保ちながら、時間に追われることの多い駅利用者への配慮も欠かさない。
 1つの店舗として完成度の高いグランスタ店の今後の目標を尋ねると、「東京駅はベーカリーの一流店が揃った激戦区です。その中で、他店に決して引けを取らず、お客様を飽きさせない新しい『Daily Happiness!』を提供し続け、愛される店でありたいですね」と三橋マネージャーは笑顔で語った。

SHOP DATA
店名:ブランジェ浅野屋 グランスタ店
住所:東京都千代田区丸の内1−9−1JR東日本東京駅構内地下1階グランスタ内
電話:03−3211−5640
営業時間:月〜土 午前7時〜午後10時、日・祝日 午前7時〜午後9時
定休日:年中無休
品揃え:約50品目
店舗面積:売り場11坪
スタッフ:販売20人(社員3人、パート17人)、製造は工場





原価計算女王
原価計算女王

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

今月の公開記事

  1. POLINの高性能オーブンを日本市場へ 。450℃の焼成力と緻密なヒーター制御 - スズキ産業の下河拓磨社長
  2. 見やすい売り場と旬の味で、地域が誇れるベーカリーへ - アリマベーカリー
  3. 「ちいかわ」の世界観を表現したパンと店づくり - ちいかわベーカリー
  4. 掲載から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文を公開しています。
    ブランスリーアーカイブ
ブラ立ち読み
(記事の無料メール配信)
詳細はこちら