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| お店拝見/2012年9月号 |
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| 1人でいられる朝の4時間 | |||||||||||||
「体調管理が一番大事です。自分が調子悪いと、すぐパンの出来に影響しますから。夜8時に寝て、朝2時に起きるという生活をずっと続けていますが、それが合っているみたいです」 中坪さんが厨房に入るのは午前3時。パートのスタッフは午前7時に来るので、それまでの4時間が中坪さんにとって大変貴重な時間だという。 「まだ夜が明けていなくて周りが静まり返っているとき、いい材料と向き合って、『さあ、作るぞ』と気合いを入れます。この緊張感が味わえるから、パン作りがやめられないんです。このときが楽しいと思う瞬間です。1人で作業をする、この4時間で、新製品のことや店の内装のことなどいろいろと考えるんです。この時間がなければ、考えることなくあっという間に1年、2年と過ぎていってしまうでしょう」 朝の1人でいる4時間があるからこそ、気持ちに余裕を持って毎日店を営業できるのだ。 最近陳列棚を一部新調した。中坪さんが木材を買ってきて、店の定休日を利用して手作りしたのだ。店内にはほかにも、中坪さんが手をかけたものが多くある。気持ちに余裕があるからこそ、日々進化し続けられるのだろう。 10年前、2階にカフェがオープンした。店名は同じ「カンガルー」だ。 オーナーの妻の福代さんは、「全く下(1階のベーカリー)とは別なんです」と主張する。それは、決して仲が悪いからではなく、互いに自立した店作りをすることで、刺激し合えるのがいいという意味が込められている。 カフェでは、サンドイッチと、スコーンなどイギリスの菓子を提供している。サンドイッチのパンは中坪さんが焼いたものだが、スコーンなどの菓子は福代さんが焼いている。 「サンドイッチは、カフェに来ないと食べられない味にこだわって、作っているようです」(中坪さん) カフェをオープンする前、夫婦で夏休みを利用してイギリスのカフェ巡りをした。カフェを開くための参考材料を集めるのが第一目的だったが、中坪さんは、そこで口にした全粒粉のパンが気に入り、帰国後「全粒粉50%」(430円)を開発した。週末は全粒粉100%になる。 イギリスのほかに、フランスやドイツなども夫婦で回った。夏休みに旅行をして、店作りのヒントとなるものを探すことは、固定客を飽きさせず、より店を洗練させていくために、いい手かも知れない。 SHOP DATA 店名:カンガルー 住所:神奈川県川崎市麻生区麻生3‐21‐11 電話:044‐955‐1591 営業時間:午前7時〜午後5時半 定休日:月・火曜日 品揃え:40品目 店舗面積:厨房10坪、売り場5坪 スタッフ:製造と販売4人 日商:平日10万円、土・日曜15万円 | |||||||||||||



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