製菓製パン関連機械・材料などを展示‐第9回デザート・スイーツ&ドリンク展など - ブランスリー電子版

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レポート/2012年5月号

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製菓製パン関連機械・材料などを展示‐第9回デザート・スイーツ&ドリンク展など
サンテックコーポレーションの機械を使って、三菱食品が開発・提案したホットサンドの数々。具はサバ、ソフトシェル、エビ、かき揚げ、明太子など様々
ツジ・キカイのブースでは、焼き上がったマドレーヌなどの焼き菓子をブラストチラーで急速に冷やす実演も行なった
 和洋菓子、飲料関連見本市の「第9回デザート・スイーツ&ドリンク展」と惣菜デリカ、弁当、中食、外食業界の専門見本市の「第15回ファベックス2012」が4月4〜6日、東京・江東区の東京ビッグサイト東1〜4ホールで開催された。「第2回米粉産業展」「2012食肉産業展」などと併せて、6展合同の形で開催され、7万118人が来場した。出展社数は678、使用小間数は1250。出展各社とも、思い思いに工夫を凝らし、自社商品をPRしていた。



乾燥野菜を練り込んだパンを紹介‐アスザックフーズ
オクラ、ごぼう、枝豆、カボチャの4種類の乾燥野菜を練り込んだパン。具沢山だが、生地のべとつき感がない
 インスタントラーメンなどの乾燥野菜を主に製造するアスザックフーズ(長野県須坂市、久保正直社長)は、乾燥野菜を練り込んだパンを展示。「今回商品開発に協力してくれたパン職人から『焼成後にスライスする際、ナイフに野菜がくっつかないし、野菜の形がそのまま残っている』と好評でした」(同社)。オクラ、ごぼう、枝豆、カボチャの4種類の乾燥野菜を錬り込んだパンは、カット面はべとついていないが、口に入れて噛むとオクラ特有の粘りが味わえる。生野菜やボイルした野菜を練り込むより、日持ちがよいパンになるという。



粒子の細かいよもぎパウダー‐上野忠
「よもぎパウダー」は微粉末状なので、チョコレートにも練りこめる
 和菓子材料の製造販売をする上野忠(大阪府大阪市、上野晃富史社長)は、100メッシュの微粉末状にした「よもぎパウダー」を紹介。アイスクリームやチョコレート、ダックワーズなど、繊細な食感の菓子に使用できる。パン用には、小麦粉などと合わせやすい粒度に仕上げた「粉末よもぎ」もあり、現在都内有名べーカリーでは、同製品を練りこんだクロワッサンが販売されているという。「無農薬、高品質にこだわり、栽培から加工まで自社で一括して行っています。抹茶と比較して、コストが安いのと、焼成後の退色もさほどないのが特徴です」(同社)



円錐形の「ワンハンド・ピザ」‐ヴェスティ・フーズ・ジャパン
「ワンハンド・ピザ」は屋台の下に設置されたオーブンで焼き上げる。オーブンの中に専用のスタンドを設置し、製品を立てた状態で入れて焼く
 ヴェスティ・フーズ・ジャパン(神奈川県横浜市、野口昌孝社長)は、片手に持って食べられる「ワンハンド・ピザ」を紹介。「スペインのバルセロナでは5年ほど前から話題になっていて、日本では1年半前から常磐道守谷サービスエリアで販売を開始しています」(同社)。最近は、その手軽さが受けて、東京・JR有楽町駅前の交通会館前にキッチンカーを設置して販売している。朝、コーヒーを片手に食べるサラリーマンが多いという。同製品の製造はスペイン。小麦粉を主材料とした生地を円錐型に成形した中に溶けるチーズなどの具が詰められている。店頭では、冷凍状態のものを200度Cのオーブンで20分間焼成する。「生地にソフト感がほしいとの声があり、現在開発をすすめています」(同社) 



作業者にやさしいミキサー‐関東混合機工業
ユーザーの体の負担を減らす工夫が施されている製菓製パン用ミキサー「HPi-50」
 関東混合機工業(東京・板橋区、林孝司社長)は製菓製パン用ミキサー「HPi-50」を紹介。同製品は、レシピを入力すれば、自動で運転するインバーター制御システムを搭載している。さらに「製造業において、肉体労働による負担を少しでも軽減したい」との考えから、ミキサーボウルの高さが調節可能なように設計。昨年モバックショウで発表後、「腰を上げ下げする負担が減り、掃除もしやすい」と好評だ。洋菓子など特に女性の多い厨房に適しているという。

「カフェボール」などの焼き菓子を紹介‐サンテックコーポレーション
「カフェボール」「ハートドーナツ」などの焼き菓子の製造実演を行なった
 サンテックコーポレーション(東京・墨田区、小川智之社長)は、「カフェボール」「ハートドーナツ」「ミニハート」などの焼き菓子の製造実演を同社製の専用の焼成機を使って行い、来場者に試食を配った。ラム酒漬けレーズンや紅茶の茶葉を入れて風味豊かに、しっとりと焼き上がっていた。
 同社製品の「プチワッフルベーカー」を最近導入した大手ファミリーレストランでは、客自らがワッフル作りを楽しめるよう、バイキング形式のコーナーに設置したという。
 また、ホットサンドが作れる「ホットスナッカー」は、同展示会に魚の加工食品の紹介で出展した三菱食品のブースで活用されていた。三菱食品のブースでは、エビやサーモン、サバなどの加工食品を具材にしたホットサンドを提案。「サバサンドはトルコでは定番のメニューです。トルコではオニオンやレモンソースと合わせますが、今回は、ブラックオリーブとオリーブオイルを合わせました」(三菱食品)。 サバを10枚切りの食パンにサンドし、「ホットスナッカー」でプレスすると、まわりはさくっと香ばしく、中のサバの身が温められてほぐれ、ジューシーに焼き上がる。

原価計算女王
原価計算女王
ナポリピッツァと焼き菓子の製造実演‐ツジ・キカイ
焼き菓子の製造実演を行った埼玉県の「パティスリーポタジェ」の尾山誠オーナーシェフ
 ツジ・キカイ(埼玉県川越市、山根証社長)は、ナポリピッツァ用石窯「クラシカ・ナポリ」、洋菓子向けの石窯「エレガンス」、ブラストチラー「パティスリーチラーパティ」などを、それぞれナポリピッツァや焼き菓子の製造実演を行って紹介。焼き菓子の製造実演を行った埼玉県のパティスリーポタジェの尾山誠オーナーシェフは、「製品を焼き上げた後『パティ』で急速に冷やすことで水分、香り、味の損失を防ぐことができます。さらに袋詰めがすぐにできるので焼きたてを提供できますし、生産性も上がります」と説明。尾山シェフは自店でツジ・キカイのスチームコンベクションオーブンを愛用している。「主に焼き菓子と、プリンに使っています。プリンは湯煎の手間が要りません。食感の違うものなど5種類を作っていて、当店の人気商品です」(尾山シェフ)
 ナポリピッツァは、モッツァレラチーズとハーブをのせたシンプルなものなどを提供。 「ナポリピッツァは、バゲットと同じように、生地そのもののおいしさを楽しめるものです。長時間熟成させてうまみを引き出した生地を、石窯で90秒一気に焼成し、かりっと香ばしく、もちっとした食感に焼き上げます」(山根社長)
 同社の石窯のユーザーである名古屋市のイタリア料理店「チェザリ」は、ナポリピッツァを1日に1000枚を売り上げた。1枚約550円という価格で味わえるのも魅力の一つのようだ。「本格的なナポリピッツァをもっと気軽に食べられる場を増やしたい」と山根社長は意気込む。

人気の「塩パン」や「黄金トースト」‐ホシノ天然酵母パン種
「黄金トースト」の製造実演をする福王寺シェフ
「黄金トースト」は焼成後、型から取り出したら上下逆さにし、上面にバターとシロップをぬる
 ホシノ天然酵母パン種(東京・町田市、川又研三社長)は、同社のパン種を使ったパンの製造実演を行った。埼玉県のベーカリー風見鶏のオーナーシェフ、福王寺明氏が自店の人気アイテム「黄金トースト」などの製造実演をし、焼き上がったパンは来場者に試食として配られた。また、希望者には製造実演したパンのレシピが配布された。「黄金トースト」は、ホシノ小麦粉(赤)生種を使用した「ソフトブレッツェル」の生地から作る製品で、ベンチタイム後、のばした生地にカルピス有塩バターとハニーメープルシロップを塗り巻き込んで食型に詰めて焼成する。仕上げに、再びカルピス有塩バターとハニーメープルシロップを塗って完成。香ばしく、かつジューシーでソフトな食感だ。また、同じく同店の人気商品の「塩パン」と、塩パン生地の応用製品として「ほうれん草BOX」「カレンツレーズン・クリームチーズ」「原木バゲット」なども製造した。


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