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| 話題/2012年5月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| ミニベーカリー開業支援プロジェクト‐おかやま工房のリエゾンプロジェクト パン作り未経験でも、ベーカリーが開業できる | |
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店舗面積7坪、日商10万円を想定した「ミニベーカリー」の開業が、話題となっている。この「ミニベーカリー」の開業支援を行っているのは、岡山県岡山市のベーカリー「おかやま工房」(河上祐隆社長)が3年前に立ち上げた「リエゾンプロジェクト」だ。
「全国から問合せがあり、現在35店舗ほどが実際に開業しています。今夏には40店舗を超える予定です」と話すのは、同プロジェクト事務局の福田忠志さん。問い合わせの電話やメールの応対から、個別相談、開業準備、そして開業後のフォローまでを一手に担っている。 同プロジェクトの申込者は、40〜50代のサラリーマン、30代後半の主婦、会社経営者などが多いという。こうした人たちのほとんどが、パン作り未経験者だという。 「ベーカリーは職人の世界です。さらに添加物を使わずに作ろうとすれば、少なくとも3年以上は修行が必要になるのではないでしょうか。当プロジェクトでは、たった5日間の研修で、イーストフードや乳化剤などが添加されていないパンが作れるようになります。熟練した技術を持つ職人の『感覚の部分』がなくても、パンが作れるようになるんです」 河上社長は、パン職人としての技術を持つ一方で、学生時代に得意としていた理数系の思考力を持つ。 その理数系の考え方で、職人の「感覚の部分」を数値化してマニュアル化を図ったという。5日間の講習で、そのマニュアルを正確にこなしていけば、パン作りができるようになるという。 視覚化するために数値化された工程 マニュアルの数値化は徹底している。 「朝、厨房に入ってまずやることは、エアコンのスイッチを入れることです。長年の経験を持たずして、安定した品質を維持し続けていくために、工程中のパン生地の温度だけでなく、厨房内の環境も数値化し、目で見て確認できるようにしています。また、厨房内にはストップウォッチを最低6個は取り付けています。生地の状態を見て判断していくというよりも、時間の管理をしていくという感覚です。成形時は定規を当ててサイズを計ることは欠かせません。このように工程一つひとつを、数値で視覚化することが、当プロジェクトのパン作りの特徴です」(福田さん) さらに、初期投資額が少なくて済むというも、同プロジェクトの特徴だ。厨房機器や什器、店舗の内装費、従業員の研修費、同プロジェクト契約料などを含む初期投資にかかる費用は約1125万円。 「ミキサーや一部の機器は、メーカーと独自に開発しました。このほか、冷蔵庫やオーブンなども当プロジェクトで指定のものがあります。すべての機材を小型化しているので、たった4坪の厨房でもパン作りが可能です。また、小型なので女性や年配の人でも扱いやすいという利点もあります」(福田さん) 「安全でおいしい無添加のパンが、近所でも気軽に買えるということを、全国にもっと広げていきたい」。河上社長は、この思いで同プロジェクトを立ち上げた。 ベーカリーの開業時に立ちはだかる主な問題は、資金と技術力。ましてや、「無添加、安心、安全にこだわったパン」を提供するとなると、高い技術力が必要とされる。 河上社長は、自身でベーカリー「おかやま工房」を経営する傍らで、こうした問題点の解決策を探った。そしてベーカリーの開業を目指す誰もが、その夢を諦めることのないよう、開業と運営の新しい仕組みをつくったのだ。 |




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