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| 連載/2012年3月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 一粒の麦から[6]‐本行恵子 パン屋さんたちの社会貢献 本行 恵子(ほんぎょう けいこ) パンと食のライター。家庭製パン教室を10年間主宰した後、パン業界専門誌『B&C』の編集記者、編集長として勤務。16年間の在職中、日本各地のリテイルベーカリーや欧米、アジア諸国を訪問し、パンと食文化を取材。現在はフリーの立場で、業界専門誌や企業ホームページの執筆活動、関連団体の支援、企画提案、アドバイザーを行っている。ライフワークは、パンのある食卓の提案。
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| カンボジアに製パン技術職業訓練校 | |
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2007年11月23日〜27日、カンボジアのシェムリアップに完成した製パン技術職業訓練校BBS(ボスコ・ベーカリー・スクール)の落成式とアンコールワットの遺跡を訪ねる旅に参加しました。
11月24日、カトリックのミサではじめられた落成式には、市長さんをはじめとする現地の関係者、そして日本からも21人が列席しました。また学校の周辺に住んでいる村の人たちも、将来自分の子供が学ぶかもしれない学校の開校式の様子を遠くから見守っていました。 開校式でテープカットをしたシェムリアップのテーブンチャーイ市長は「日本の皆さんから受けた支援によって、レベルの高い製パン技術を学ぶ学校ができたことを心から感謝いたします。それに応えるためにも、カンボジアの青少年たちが積極的に学び、自らの力で将来への道を切り開いてほしい。それがカンボジアの未来に繋がるのです」と挨拶し、カンボジアの明るい未来を感じさせてくれました。 開所式の後、ベーカリーテクニカルアドバイザーの加藤晃さんと、パンステージ・プロローグの山本敬三さん、そして現地のスタッフが焼いたパンとカンボジア料理が用意され、パーティーが始まりました。来賓の役人や村人達、そして日本からのメンバー全員が一緒の食卓に着き、楽しい宴のひと時を過ごしました。また、このツアーでは市内のオールドマーケットで食品市場を見たり屋台レストランを体験したりして、カンボジアの食文化を垣間見ることもできました。そして観光スポットとして有名なトンレサップ湖のクルージングを楽しみ、世界遺産として有名なアンコールワットの遺跡を訪ねるという魅力的なプログラムもありました。 |

| 「カンボジア・パンプロジェクト」 | |
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カンボジアはアンコールワットの遺跡に代表される、クメール文化が発展した美しい国です。しかし1975年4月のポル・ポト派による大虐殺を含めた独裁政治によって、国民たちの生活は長い間不安定で困難な状況にありました。しかし海外からの支援や国民の絶え間ない努力によって、復興への道を歩んでいます。カトリック団体の一つであるFMA国際ボランティアVIDESも、内戦や革命によるカンボジアの孤児を支援しています。その活動の中で子供たちが将来自立するための製パン技術を学ぶ職業訓練校の設立を、縁のあった故猪原義英さん(バックハウス・インノ創業者)に相談しました。しかしその1年後に、猪原さんは帰らぬ人になってしまったのです。友人のクシザワ電機製作所の澤畠光弘さんがその遺志を引き継ぎ、仲間たちに呼びかけ2004年5月「カンボジア・パンプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトを支援する仲間たちは現地での技術指導を行い、また日本でも募金活動や、カンボジアからの研修生の受け入れなどを積極的に行ってきました。土地の購入から学校の建物や機械設備を整えるまでに約3年の月日がかかりました。支援者たちを動かすきっかけとなったのは、託された遺志を継ぐことと、社会に役立ちたいという意識でした。いろいろな困難もある道のりでしたが、2007年11月、無事にBBS(ボスコ・ベーカリー・スクール)を完成することができました。
BBSは2階建ての延べ面積160?ある南欧風の近代的な建物で、1階の厨房には日本から送られたオーブンやミキサ―などの製パン機械が並んでいます。2階は教室と清潔な宿泊設備の整ったスタッフ・学生の寮になっています。 |


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