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| お店拝見/2012年2月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| 片手間には作れない米粉のパン | |
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同店で製造マネージャーを務める増田秀紀さんは、11年以上の小麦粉のパンの製造経験がある。しかし、その経験は、そのままでは米粉パン作りには通用しなかったという。
「米粉は小麦粉よりもデリケートで、同じブランドの米粉でも、入荷時期で水分量などが変わってきます。パン作りの過程での温度変化にも、小麦粉よりも敏感に反応し、仕上がりに影響します」 重要なポイントは、ミキシングだという。増田さんはさらにこう続ける。 「出来の良し悪しはミキシングの段階で、すでに8割方決まってしまいます。小麦粉のパンのように、その後ホイロで調節するなどということがほとんどできないんです。そのため、ミキシング時の生地の見極めが重要なんです」 増田さんは、米粉パン生地の見極めが満足にできるようになるまで、半年近くかかったという。さらに、歴史の浅い米粉パンは、先駆者もいないし、本などの教材となるものが少ない。「お手本がないので自分たちで工夫してやっていくしかありません。新しいスタッフにも、回数をこなして体得してもらえるようにしています」 成形は、基本的には小麦粉のパンと同じようにできるが、焼き上がる最後の瞬間まで気が抜けないという。また、食パンに関しては、角食の型で焼くのが難しいという。「いつか米粉の角食でサンドイッチを作りたいです」と増田さんは意気込む。 「米粉のパンは、小麦粉のパンを作る片手間に作るなんてできません。米粉パン作りがどれほど難しいことか、今になって実感しています」と増田さんは言う。 増田さんはパン職人時代の先輩の勧めで同社に入社後、初めて米粉パンを作った。入社する以前は、業者がサンプルとして持ってきても、おいしく作る方法がわからず、そのうちに関心が薄れていったという。 生地の配合と製法は、企業秘密だ。それはガイドラインとしてまとめられているが、日々改良が繰り返されている。その都度、米粉の扱いにくさを痛感しているという。 |

| 例えるなら「すっぴんで性格のよい女性」 | |
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試食提供も積極的に行っていて、「WARA食パン」「こめパン」「100%シフォンケーキ(プレーン)」(270円)といったシンプルな味のアイテムを中心に出している。
「冷凍保存もできるので、食パンを週に2〜3斤、まとめ買いしていかれる常連の方も増えてきました。特別なものではなく、毎朝食べるベーシックなものとして米粉パンを楽しんでもらいたいです」(大西社長) 価格設定も、パンは100〜200円にこだわった。シフォンなどのケーキ類も、客から「安い」と好評だという。 「例えるなら、米粉パンは『すっぴんで性格の良い女性』です。保存料などの添加物を最小限に抑えているので、素材そのもののおいしさを味わってもらえます。ごまかしが要りません。ケーキのようにデコレーションして見た目でのアピールはできないので、実際に食べて付き合ってもらわないと、このおいしさを伝えることはできないんです」 SHOP DATA 店名 米粉パン専門店「和良」自由が丘工房 住所 東京都目黒区自由が丘1丁目26‐9 電話 03‐5731‐1147 定休日 年末年始のみ 品目数 パン・菓子40品目 店舗面積 売り場5坪 厨房9坪 スタッフ 製造4人、販売常時2〜3人 日商 平日20万円、土日25万円 |


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