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| 講習会/2012年1月号 |
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| パン&ナポリピッツァ講習会-ツジ・キカイ | |
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ツジ・キカイは2011年11月30日、埼玉県川越市の本社で「パン&ナポリピッツァ講習会」を開催した。東京・立川市のベーカリー、ムッシュ・イワンの小倉孝樹社長を講師に迎え、パネトーネ、黒蜜あんぱん、イギリスパンなどの製造実演を行なった。また、ツジ・キカイの高須歩企画開発室長が、ナポリピッツァとカイザーゼンメルの製造のデモンストレーションを行なった。
製パン技術を次世代へ 小倉孝樹講師の話 今日は、私がこれまで教わってきた基本的なパンと、いつも店で製造販売している売れ筋商品を紹介したいと思う。黒蜜のパンもそうだが、パンに香りを出すときは、香りの素となる材料は、できる限り少量で香りが十分に出るようしたい。それには、生地を充分に熟成させることが大事だ。パンでもお菓子でも、歌舞伎などの伝統芸能と同じように技術の継承はしていかなくてはならないと思う。私を育ててくれた日本のホテルで培われてきた伝統的なパン作りの技術は、素晴らしいと思うし、それが、断ち切れてなくなってしまうのは悲しい。きちんと次の世代に継承したいと思う。 |

| パネトーネ | |
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フルーティーな甘さが人気の製品。上面にかけたマカロンが効果的
【中種配合%】 ゴールデンヨット(強力粉)‥‥60 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 ルヴァン種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分(ルヴァン種投入)M10分 発酵‥‥‥‥24度C70%約15時間 【本捏配合%】 中種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥全量 スリーグッド(強力粉)‥‥‥‥40 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥30 精製塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・2 卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥45 四葉無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥40 バニラシーズオイル‥‥‥‥0・2 牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 ミックスフルーツ‥‥‥‥‥‥‥50 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 【工程】 ミキシング‥‥L3分M5分(精製塩投入、グラニュー糖半量投入=残りの半量は最初に投入)M3分H8分(四葉無塩バター半量投入)M2分(四葉無塩バター半量投入)M4分(ミックスフルーツ投入)M1分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥25度C 発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥27度C2時間(パンチ)1時間 分割(写真1)‥‥‥350グラム 成形‥‥‥分割したらすぐにしっかりと丸めて、直径15センチ程度のベーキングカップに入れる(写真2) ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥32度C70%5〜8時間(ホイロ後、▼マカロン生地をトッピングする) 焼成‥‥上火170度C下火150度C30分(25分の時点で上火を切る) ▼マカロン生地 【材料グラム】 卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥240 上白糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300 アーモンドプードル‥‥‥‥300 薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18 【作り方】 ①卵白と上白糖をしっかりと混ぜる(あまり泡立てないようにする) ②アーモンドプードル、薄力粉を加えて混ぜ合わせる 小倉氏のコメント ミキシングで高速をかなり使うので、捏ね上げ温度がすぐに上がってしまう。だから粉や卵は冷やしておくようにする。やわらかい生地なので、ベンチタイムをとらずに、分割して丸めて表面を整えたらすぐにベーキングカップに入れても大丈夫だ。手粉はあまり使わない方がいいと思う。せっかく出来た生地に異物は入れない方がいい。 |

| 黒蜜あんぱん | |
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黒蜜の香りを出した生地を使用したあんパン
【配合%】 スリーグッド(強力粉)‥‥‥‥30 ゴールデンヨット‥‥‥‥‥‥‥70 三温糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8 黒糖ベースシュガー‥‥‥‥‥‥8 シママース(沖縄の塩)‥‥1・5 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥65 カラメル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 【工程】 ミキシング‥‥‥‥L2分ML5分(無塩バター投入)L2分ML4分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C 発酵‥‥‥‥‥‥‥‥1時間30分(パンチ)30分後5度Cで1晩冷蔵 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥35グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥30〜40分 成形‥‥‥粒あん70グラムを包む ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30度C75%2時間(ホイロ後卵を塗る) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火230度C下火200度C8分 小倉氏のコメント 黒蜜の独特の香りが出るように工夫をしている。 |

| カイザーゼンメル | |
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ドイツで最もポピュラーなパンのひとつ
【フォアタイク(発酵種)配合%】 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥30 サフインスタントドライイースト赤‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・1 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30 【工程】 ①全材料をゴムベラで混ぜ合わせる(捏ね上げ温度25度C) ②25度Cで2時間発酵させたあと、4度Cの冷蔵庫で1晩冷やし、さらに翌日25度Cで1時間30分発酵させる 【本捏配合%】 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥70 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 天塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・1 太白ごま油‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 サフインスタントドライイースト赤‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・7 モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・4 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥L1分(ドライイースト投入)L4分M3分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥27度C 発酵‥‥‥‥‥32度C75%1時間 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥55グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥15分 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 生地を丸め直してカイザーゼンメル専用の押し型で上面に模様を付け(写真3)、天板に並べる(写真4) ホイロ‥‥‥‥‥32度C75%45分 焼成(プログラムによる自動焼成)‥‥‥‥①220度Cのコンベクションオーブン(ツジ・キカイのベイキー使用)に生地を投入し、ファンを3分間止める(この間に4回スチームを注入する)②170度Cに設定して、中くらいの強さでファンを5分間まわす③190度Cに設定し、一番早いスピードで8分間ファンをまわし、その後ダンパーを開ける 高須氏のコメント カイザーゼンメルは、ドイツではとてもポピュラーなパンだ。油脂は、太白ごま油を使用しているが、ミキシングの最初から投入してしまう。こうすることによって、グルテンがつながりにくくなるので、歯切れのいい食感のパンになる。 |
| ピッツァ・マルゲリータ | |
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最もポピュラーなナポリピッツァのひとつ
【本捏配合%】 ルスティカ(ナポリピッツァ用小麦粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100 塩(自然海塩)‥‥‥‥‥‥2・8 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥0・3 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥65 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥L5分M8分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥25度C フロアタイム‥‥25度C75%30分 分割‥‥‥‥‥‥‥‥200グラム 発酵‥‥5度C12時間後、常温に約1時間置く(生地芯温15度C以上) 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥①両手の指先を使って直径25センチ程度の円盤状に伸ばす(縁は少し高くなるようにする)(写真5、6、7)②トマトソースを塗り広げる③(2)にバジルの葉を散らす④(3)にモッツアレラチーズをトッピングする⑤(4)にパルジャーノチーズのシュレッドしたものをトッピングする(写真8)⑥(5)にオリーブオイルをかける 焼成‥‥ピザ専用の窯(クラシカナポリ)で、1分30秒以内に焼き上げる(設定温度330〜360度C) 高須氏のコメント 窯の表示温度は炉床の芯温をはかったもので、炉床の表面は、さらに高温になっている。表面温度が400度Cが理想なので、窯の表示温度は350度Cぐらいがちょうどいい。具材をトッピングした生地をパーラーにのせて、炉床の中央に持っていきパーラーを抜く。そのまま生地を40秒間焼成、周りの縁が膨らんできて、具材がぶつぶつと煮立ってきたら、パーラーを差し込んで、ピッツァを90度回転させ、さらに15秒置く。あとは、再びパーラーを差し込んでピッツァをのせ、窯の上部にかざしたりしながら、全体にムラなく火が通るようにして窯入れから1分30秒で焼き上げる。 パン作りに思いをこめる ツジ・キカイ、山根証社長の話 パン作りを追求することは自分の思いを表現することだと思う。思い入れを持って製品を開発することが大事だと思う。それを支えるのが基本的な技術と知識だ。私たちは、石窯やデッキオーブンなどを作っている会社だが、やはり思いがなければ開発はできない。私たちの思いは、ヨーロッパの伝統的な食文化を伝えることだ。私自身がヨーロッパに駐在していたときに現地で体験した素晴らしい食文化を、多くの日本人と共有したいと思っている。ピッツァについては、駐在員時代によく食べたミラノのピッツァに比べて、2000年にナポリに行ったときに食べたナポリピッツァが、あまりにもおいしかったので、その感動を伝えたい一心で、ピッツァ用の石窯を開発した。この講習会を十分に楽しんでいただき、得たものを、形にしていただけたら嬉しい。 |
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