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| レポート/2012年1月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

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<4>韓国式ホットサンドの店-ストーリービーン
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JR山手線新大久保駅改札を出ると、平日の昼間と思えない熱気に包まれた。辺りを埋め尽くしていたのは、地図を広げて道を確認したり、待ち合わせしたりする、女性たち。年齢層は10代後半から中高年まで幅広い。
「地図をどうぞ」と大判の「コリアンタウンマップ」が駅前で配られている。表紙には「グルメ・美容エステ・韓流情報・各種イベント」と書かれている。 新大久保に降り立った女性らは、友人同士2〜4人で街を闊歩し、韓流スターのグッズやコスメ、食材などのショッピングを楽しむ。大型の観光バスから降り立つ人々の姿も。新大久保は、東京の新たな観光地へと化しているようだ。 |
| <1>「ホットク」は韓国では懐かしい味-POPOやたい | |
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駅北口から大久保通りに出るとさっそく列を成している店があった。ハチミツ入りのおやきのような「ホットク」を、鉄板で焼き、熱々を提供する「POPOやたい」だ。1・5坪ほどの小さな店。
「この前韓国に行ったけど、売っていなくて」と話す20代の女性は、ここで食べられると聞き、リベンジのつもりで来たという。 同店のキム・ボング社長は「韓国ではホットクの店は小学校の横にあり、子どもが授業後にお小遣いで食べるおやつで、大人にとっては懐かしい味です」と話す。1年半前にオープンし、半年後あたりから日本人女性客による行列が絶えなくなり、列を整備する担当のスタッフを置いた。韓国人は並ぶのを嫌がる傾向があるようで、キム社長は「彼らはうちのホットクのことを『幻のホットク』と言うんです」と苦笑する。 同店のホットクは、ハチミツ、粒あん、チーズの3種類の味がある。キム社長によると、韓国で「ホットクください」と言えば、ハチミツ味だという。 企業秘密だという「POPOやたい」のホットクの生地の配合は、キム社長が小麦粉ともち米を主体としたものを、独自に開発。同店で仕込む300〜400個分の生地は毎日使いきる。注文後、生地を鉄板にのせて焼く。「焼いて積んでおく店もあります。でも、うちは、お待たせしてしまいますが、焼きたてにこだわっています」(キム社長) |
| <2>韓国料理がバイキング方式で-わくわく広場 | |
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大久保通りから1本小道に入っても人通りの多さは変わらない。間口の小さな飲食店や物販店が立ち並ぶ中に、「わくわく広場」と書かれた比較的大きな建物がある。2011年11月にオープンしたばかりのレストランで、ランチはチャプチェやチヂミなどの韓国料理がバイキング方式で食べられるほか、コーヒーなどのドリンクもあり、カフェとしての利用もできる。
同店のカフェメニューの一押しは、大判焼のような見た目の「ケランパン」(150円)。小麦粉、砂糖、バターなどで作る控えめな甘さのカステラ風の生地に、卵を1つ落として焼き上げる、韓国では定番のおやつだ。 同店のソン・ミニョンマネージャーは「日本でも、ブームで終らせることなく、定着させていきたいです」と話し、「韓国では見かけない」という、同店オリジナルメニューの開発にも積極的に取り組む。 「かぼちゃパン」(250円)は、卵の代わりにかぼちゃクリームとひまわりの種を入れて焼き上げたケランパン。このほか、コラボ商品も開発している。ケランパンにホットクを組み合わせた「ホットクパン」(250円)。通常のケランパンに、ホットクをイメージして、ピーナッツ、砂糖、ココナッツの粉末、シナモンなどで甘く仕上げた。 |
| <3>人気は「フルーツヨーグルトパッピンス」-ヨーフルト
大久保通りに戻り、2011年4月にオープンした韓国の人気カフェ「ヨーフルト」へ。ヨーグルトアイスとコーヒーの専門店だ。人気メニューは、韓国のカキ氷「パッピンス」と、話題のヨーグルトアイスが一緒になった「フルーツヨーグルトパッピンス」(980円)。パッピンスは日本のカキ氷と異なり、練乳がかかったカキ氷の上に甘く煮た小豆、求肥のような食感の餅、缶詰のフルーツ、シリアル、ゼリー、五穀の粉末がかかっている。その上に、低脂肪でヘルシーだというヨーグルトアイスをトッピング。取材日は関東で初雪を観測するほど冷え込んだが、コーヒーと一緒に楽しむ人もいた。
レジ横には菓子パン(各種200円)が並ぶ。同店のソ・ミンヒョンさんは「韓国のベーカリーは、夏にパッピンスを販売するところが多いので、パッピンスとパンを一緒に扱うのは自然なことです」と話す。ソさん自身も、夏にパッピンスだけを買いにベーカリーに行くという。 |
| <4>卵焼きをサンドしたホットサンド-ストーリービーン
大久保通りから1本入った通りには、2011年6月にオープンした韓国式ホットサンドの店「ストーリービーン」がある。ソさんなど、新大久保で働く韓国人もよく利用するという。卵焼きをサンドしたホットサンドは、韓国では朝食に屋台で食べる人が多いという。作り方は、マーガリンをひいたホットプレートの上に、約8ミリ幅にカットしたキャベツ、タマネギ、ニンジン、塩胡椒を入れて攪拌した卵液を流す。卵が固まってきたら、その横の空いたスペースで8枚切りの食パン2枚温める。食パンに焼き色が付いたら裏返し、上白糖をスプーン2杯くらい塗る。「砂糖の量は好みですが、もっと塗る人もいます。当店は控えめにしている方です」(アン・ウンソン店長)
砂糖を塗った上に卵焼きをのせ、ケチャップをかけ、もう1枚の食パンをのせて卵焼きをサンドしたら出来上がり。半分にカットせず、そのままの状態でアルミホイルで包んで提供。同店では、朝食として買っていく人や、仕事帰りに立ち寄る人などが多いという。 ◇ 日が落ちて一層寒さが増してきた頃、ホットクの店「POPOやたい」をふと見ると、さらに活気付いていた。ハチミツ味のホットクを注文後、焼き上がるのを待っていた50代女性は、「ランチを食べておなかいっぱいの状態では入らないので、ちょっと小腹がすいてきた帰り際に寄るのが、ちょうどいいんです」と笑った。 |
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