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| 講習会/2011年12月号 |
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| ドイツパン・菓子セミナー‐ドイツパン・菓子勉強会 | |
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ドイツパン・菓子勉強会(倉田博和会長)は10月31日、埼玉県戸田市の愛工舎製作所で「ドイツパン・菓子セミナー」を開催した。
講師は2012年のイバカップの日本代表選手である大村田氏(群馬県太田市、マイピア)と、愛工舎製作所営業管理部研究室室長の森野彰氏が務めた。また、製粉協会理事を経て昨年11月、ベーカリー「美味しいパンの研究工房つむぎ」をオープンした竹谷光司氏が、講師の実演中に各製造工程のポイントを解説した。 自問自答しながらのドイツパン作り 大村さんの話 サワー種を作る際、初種が水に対して溶けがよくないと、その初種はあまり状態がよくないと判断している。初種は一般的に2週間おきに換えた方がいいと言う人もいるが、ジェフリーハメルマン氏の本には、30年くらい使い続けると書いてあった。自分はそれが気に入っていて、今使っている初種は3年前に起こしたものを継いで使っている。異臭もしないし、安定性もあるのでいいと思って使っている。また、初種は冷蔵庫に入れておけば、1週間くらいは使えるとされているが、基本的には毎日、最低でも2日に1度はリフレッシュしている。理想は毎日、使う度にリフレッシュした方がより活性の高い、安定した初種の状態を維持できると思う。雑菌の心配は、温度管理と使用器具をしっかり殺菌することで防ぐ。サワー種は18〜20時間で完熟の状態になるものを目指して作っている。店の厨房には、現実的な問題として、種専用のホイロを用意できないので、種の置き場所探しには苦労している。冬場は毛布にくるんで窯の近くに置いたりする。ドイツパンを作り始めて3年ほどで、まだ経験が浅い。最初は情報源がなかなかなかったので自問自答しながら、探り探りやっていた。自己解釈してしまってやけに酸っぱいパンを作ってしまったりしたこともある。でも、最初は数をこなさないといけないと思った。場数を踏んで、失敗の対処方を知ることも大事だと思う。 |

| バイツェンミッシュブロート | |
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具材を練りこんで4種類のバラエティーを展開できる
【サワー種配合%】 ライ麦粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 初種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・8 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 【サワー種工程】 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C 熟成時間‥‥‥‥‥‥15〜20時間 【本捏配合%】 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥70 ライ麦全粒粉(中挽き)‥‥‥‥10 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥1・8 塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 サワー種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥全量 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥55 【本捏工程】 ミキシング‥L5分M2分(ツヴィーベルシュタンゲンはローストオニオン10%、ゲヴォルツブロートはスパイスミックス0・2%、カトッフェルブロートは▼ローストポテト25%とディル・ローズマリー0・1%、オランジェン ヌス ブロートはオレンジピール25%とカシューナッツ20%をそれぞれ練りこむ) 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥15分 分割‥‥‥ツヴィーベルシュタンゲン→350グラム、ゲヴォルツブロート→460グラム、カトッフェルブロート→640グラム、オランジェン ヌス ブロート→700グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥10分 成形 ツヴィーベルシュタンゲン→なまこ形、ゲヴォルツブロート→5つに分割して丸め、粉をふったかごに綴じ目を上にして並べる(写真1下)、カトッフェルブロート→丸め、粉をふったかごに綴じ目を上にして入れる、オランジェン ヌス ブロート→なまこ形にし、粉をふったかごに綴じ目を上にして入れる(写真1上) ホイロ‥‥‥‥‥‥‥27度C1時間 焼成‥230度C40分(スチーム注入) ▼ローストポテト じゃがいもは芽だけとり、皮は残し、にんにくひとかけと一緒に210度Cで30〜40分ローストして。4分の1程度にカットする 大村氏のコメント ミキサーで具材を練りこむ順番は、ツヴィーベルシュタンゲン、ゲヴォルツブロート、カトッフェルブロート、オランジェン ヌス ブロートの順が良い。ミキサーボウルを汚さないものから練りこんでいくこと。ローストポテトで使ったにんにくは皮をむき、ポテトと一緒に練りこんでもいい。ポテトは大きめにカットしておくことで食感を生かす 竹谷氏のコメント ミキシングが終了する直前に、離型油をミキサーボウルと生地の間に少量吹き付けることで、ボウルから生地をスムーズに取り出せる。離型油は焼き型に使用するだけでなく、生地がべたつきそうな場面で応用できる。 |

| ホプフェルブロート | |
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健康志向で食べやすいライ麦パン
【サワー種配合%】 ライ麦全粒粉(中挽き)‥‥‥‥20 初種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・8 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 【サワー種工程】 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C 熟成時間‥‥‥‥‥‥15〜20時間 【前処理材料%】 パンプキンシード‥‥‥‥‥‥‥20 サンフラワーシード‥‥‥‥‥‥30 白ゴマ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥55 【前処理工程】 パンプキンシード、サンフラワーシード、白ゴマはローストし、熱いう ちに水に浸漬する。一晩浸漬して水を吸わせておく 【本捏配合%】 フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥60 ライ麦粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥1・8 塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 ▼スパイスミックス‥‥‥‥0・3前処理材料‥‥‥‥‥‥‥‥‥全量 黒ビール‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥25 【本捏工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L7分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥28度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥10分 分割‥850グラム(比容積1・8) 成形‥‥‥‥なまこ型(成形後、表面を水をつけた布巾でぬらし、パンプキンシード、サンフラワーシード、白ゴマ=分量外=をまぶす=写真2) ホイロ‥‥‥‥‥‥27度C1時間 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥上火260度C下火250度Cで余熱し、窯入れ後上火210度C下火230度Cに下げ約50分焼成する(スチーム注入) ▼スパイスミックス キャラウェイ5グラム、アニス4グラム、フェンネル2グラム、コリアンダー2グラムをミルサーでパウダー状にする 大村氏のコメント スパイスミックスの量は、ドイツのライ麦パンの本を見ると1%と書いてあったが、日本人には0・2〜0・3パーセントがちょうどいいと思う。隠し味程度、ほのかに香る程度が日本人の口に合うと思う。黒ビールの炭酸は、多少は生地に影響を与えるが、ドイツパンの生地作りの工程は短時間で済むので考えなくてもいいと思う。黒ビールはご当地ものがあればそれを使うと地元の人に喜ばれる。 竹谷氏のコメントミキシング時、塩とイーストは仕込み水に別々に溶かしておくことが大事。また、ミキサーボウルに材料を入れる順番が大切で、最初に仕込み水を入れておくと、その後材料を入れて回したときに原材料の分散がスムーズにいくので、短時間で均一混合が可能となる。やすいライ麦パン。 |

| ツオップ | |
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基本の編み方を覚えれば店に華を与えるアイテムが作れる。
【配合%】 フランスパン用粉‥‥‥‥‥100 生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥3・5 砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・8 脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥37 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥L4分M5〜6分(バター投入)H4分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥26度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥1時間(パンチ)30分 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥30分 成型‥‥‥‥‥‥4つ編み、3つ編み、2つ編みを重ねていく(写真3) ホイロ 27度C1時間(ホイロ後、ワッフルシュガーをトッピングしてもいい=写真4) 大村氏のコメント ツオップの生地は卵も含めて水分が50パーセント前後のかたい生地なので、ミキシング時は温度が上がりやすい。氷水を当てながらミキシングをした方が良い生地が上がる。イバカップ代表選考会の課題の1つだったが、普段店で作ることがほとんどなかったので、本を見たりして研究した。ポイントは生地のかたさだと思う。かたいと編み目がきれいに出るが、吸水を多くすると、その分しっとりと仕上がって食べ口がよい。店で販売するときは、網み目のきれいさと食べ口の良さのどちらをとるかという問題になってくると思う。その両方のバランスを考える必要がある。選考会ではホイロ後、一旦冷蔵して生地をしめて、編み目をきれいに出している選手もいた。ツオップは、基本の編み方を覚えて応用をきかせれば、店の華となるボリュームのある商品になる。 |
| オレンジケーキ | |
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オレンジスライスをたっぷり入れたパウンドケーキ。
【材料グラム】(底が7センチ×16センチ、高さ60センチのパウンド型8本分) 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥563 上白糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥375 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥620 薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥281 強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥281 ベーキングパウダー‥‥‥‥‥‥12 オレンジスライス(シロップ漬け)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1500 オレンジキュラソー‥‥‥‥125 【製法】 ①無塩バターは、室温で柔らかくしておく ②(1)の無塩バターと上白糖を白っぽくなるまでビーターで撹拌する ③(2)に、ほぐした全卵を加え、ビーターで混ぜていく。よく混ざるように、全卵と(2)の温度は同じ温度にしておく ④(3)にオレンジスライスにオレンジキュラソーを混ぜたものを加えビーターで混ぜる ⑤ふるった薄力粉、強力粉、ベーキングパウダーをあわせたもの3分の1を入れてビーターで混ぜる。残りの粉類を入れ、手で混ぜ合わせる ⑥(5)をパウンド型に450グラム入れる ⑦165度Cのオーブンで40〜45分焼成する ⑧温かいうちにオレンジキュラソー(分量外)をはけでたっぷり塗る(写真5) 森野氏のコメント パンの練りこみ材料としても定番であるオレンジスライスを使った。カット面がきれいなので、カット販売に最適。オレンジスライスは原価を考えて1キロに減らしても充分な量だと思う。また、レーズンのラム酒漬けや、アプリコット、フルーツとナッツのミックスなどでもいい。 |
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