ベーカリーミニ講習会‐昭和産業 - ブランスリー電子版

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講習会/2011年7月号

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ベーカリーミニ講習会‐昭和産業
 昭和産業が主催して5月17日、「ベーカリーミニ講習会」が千葉県松戸市のサフラン新松戸店で開催された。講師は昭和産業食品開発センターチーフテクニカルマネージャーの西村一雄氏が務め、同社が2月のモバックショウで新製品として出展したパン用粉「B」を使った食パン、その食パンを使ったサンドイッチ、ハード系のパン、ドーナツなどの製造実演を行った。
   ◇
普通はやらないことをあえてやる 西村一雄氏の話 定番のサンドイッチをより食べやすくするためにも、パン用粉「B」を使うのが効果的。今までの小麦粉にはない、もちもち感とのど越しの良さを出すことができる。また、新しい食感やおいしさを生み出すために、普通はやらないことをやってみるのもいい。普通なら1週間も寝かせた生地は焼かないかもしれないが、あえて焼いてみた。その結果、熟成されてうまみ成分の多いハースブレッドができた。タマゴドーナツは、タマゴフィリングの量を薄皮あんぱん位まで多く入れようとして作った。今は、決まったことよりも、アイデアで勝負する時代だと思っている。フランスなど欧米の作り方の通りに作るのは、日本人として面白くない。もう少し工夫したらおいしくなる。このことを楽しみとして毎日作り続けていきたい。
   ◇
試食はレジ横に置く サフランオーナー小川佳興氏の話 震災の影響で気分も沈みがちな今こそ、「自分と関わっている人だけでも笑顔に、幸せにしよう」という思いで営業していくことが大切。売上げが下がったときは、原因究明も大事だが、下がったことより上げていくことを考えていこう。責任者の立場なら、特にこうした考えを持って、スタッフ全員の士気を高めていきたい。今回の講習会のアイテムは、まずは商品化して欲しい。そして、売れるものにする努力をすること。売れる商品になったときに初めて、自店のものになる。例えばイーストドーナツは、お客様にとってみたら初めて食べる食感と味だと思うから、4分の1サイズにカットして試食してもらう。試食のときは、ただ置いておくだけでなく、説明をしたり、置く場所もレジ横にして、会話をしながら提供するなどの工夫が必要だ。顔馴染みの客なら、「2つですか?3つですか?」と伺ってもいいと思う。「いくつですか?」「1個ですか?」と聞いては1個しか買ってくれないからだ。

講師を務めた昭和産業の西村一雄氏
■イーストドーナツ
■タマゴドーナツ
■グランデリス
■グランデリスの断面
食パンやコッペパンなどを使って様々なサンドイッチのアイデアを紹介


■イーストドーナツ
写真4
 ドーナツ生地の甘さを抑えたグレーズドドーナツ
 【配合%】
B(パン用粉)‥‥‥‥‥‥100
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
ハチミツ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
コンデンスミルク‥‥‥‥‥‥‥3
全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥12
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8
インスタントドライイースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・8
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60
 【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥L3分M7分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥27度C
フロアタイム‥‥‥27度C75%40分
分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥15分
成形‥‥‥‥‥‥リング形(写真4)
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥38度C85%40分(ホイロ後室温に10分置く)
フライ‥‥‥‥‥180度C2分反
転2分(フライ後、ドーナツが温かいうちにグレーズをつける)
   ◇
西村氏のコメント グレーズの色は濃い目にし、ラズベリーや抹茶、ココアなど、5〜6種類ぐらい豊富に揃えた方がいい。



■タマゴドーナツ
 あっさりしたドーナツ生地に自家製マヨネーズ使用のたまごフィリングの味が引き立つ
 【配合】
イーストドーナツと同じ
 【工程】
ベンチタイムまでイーストドーナツと同じ
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥▼タマゴフィリング35グラムを包む
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥38度C85%40分(ホイロ後室温に10分置く)
フライ‥180度C2分反転2分
▼タマゴフィリング
▽自家製マヨネーズと粗みじんにしたゆで卵を合わせる。混ぜすぎると食感がふわっと軽くなりすぎるので注意。サンドイッチ用程度の固さにする
▽自家製マヨネーズ
 【材料グラム】
全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3個
卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3個
砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥36
味の素‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
ホワイトペッパー‥‥‥‥‥‥9
ビネガー‥‥‥‥‥‥‥‥‥222
サラダ油‥‥‥‥‥‥‥‥2580
マスタード粉末‥‥‥‥‥‥‥‥30
 【ポイント】
・味とかたさの調節はビネガーの量で行う
・前日作って冷蔵庫で保管しておくと、使いやすいかたさになる
・サラダ油はできるだけ良質なものを選ぶとクセのない味に仕上がる
   ◇
西村氏のコメント 定番のタマゴサンドでも、「ここのサンドイッチはなんでおいしいの?」と言われるためには、マヨネーズを自家製にするのが効果的だ。サラダ油を良質のものにすると、クセのない味に仕上がる。さらにサンドして食べたときの食感がふんわりとやわらかくなる。



■グランデリス
 冷蔵で約1週間熟成させた、うまみ成分が通常の3倍量入ったフランスパン
 【配合%】
PremiumF(フランスパン用粉)‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
天然塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・1
モルトシロップ‥‥‥‥‥0・3
インスタントドライイースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・17
BBJ(生地改良剤)‥‥0・05
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70
 【工程】
ミキシング‥‥‥‥L7分M3分
捏ね上げ温度‥‥‥‥24〜26度C
分割‥‥‥‥‥‥‥250グラム
冷蔵発酵‥‥‥‥‥‥‥‥4度C4〜6日間(乾燥しないようにする)
成形‥‥‥バゲット形(冷蔵庫から取り出してすぐに成形してもよいが、その場合は生地表面に粉をふること。常温に戻して生地温度を10〜15度Cにしてから成形してもよい)
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥28度C85%1時間〜1時間30分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥230〜240度C30〜40分(スチーム注入)
   ◇
西村氏のコメント 生地を4度Cで保管すると、イーストの活性が止まり、酵素分解だけが進む状態になる。酵素分解ではうま味成分が増える。成形のときは、生地が発酵していない状態なので優しく扱う必要がない。冷蔵庫から取り出してすぐに成形していいが、常温に出しておくと生地表面に水分が付いてきてしまうので粉をふった方が良い。うまみ成分が多く、甘味のある生地なので、菓子パン生地に入れてもいい。焼き上がりは、濃い味わいのパンに仕上がるので、合わせるチーズやパテは通常のものより味の濃いものを選ぶといい。ブルーチーズにハチミツをのせてもいい。焼成した翌日はさらにうまみが増すので、翌日の朝食用に適している。



■食パン
食パンなどを使用したサンドイッチ
 パン用粉「B」を使った、もちもちとしたのど越しのいい食パン。冷蔵保存してもかたくなりにくいので、
サンドイッチに最適
 【配合%】
B(パン用粉)‥‥‥‥‥‥‥‥95
ホワイトクレスト(全粒粉)‥‥5
上白糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
脱脂粉乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
インスタントドライイースト‥‥1
イーストフード‥‥‥‥‥‥0・1
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥72
 【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M4分(バター投入)L1分M4分
捏上温度‥‥‥‥‥‥‥‥‥28度C
フロアタイム‥‥28度C75%1時間
分割‥‥‥‥‥‥‥‥220グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥20分
成型‥‥220グラムの生地を丸めなおして3斤型に6つ並べて入れる
ホイロ‥‥‥‥‥‥38度C85%40分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火210度C下火220度C40分


原価計算女王
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