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| お店拝見/2011年7月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| ブリオッシュ生地で大福にもお洒落をさせる‐K.K ヨーロッパン キムラヤ | |
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福井県鯖江市のベーカリー「K.K ヨーロッパン キムラヤ」は、東京・銀座の木村屋で修行した初代が1927年に創業した。現在は古谷香住氏が3代目社長を務める。
今から35年前に誕生した「大福あんぱん」は、2004年のテレビ放映が火付け役となり、インターネット上の食のショッピングサイト「うまいもんドットコム」で1日1600個を売り上げたという話題の商品。 あんぱんだと思って食べると、もちもちとした求肥の食感に驚く。大福あんぱんが誕生したのは2代目欽一氏のときで、今から約35年前。欽一氏が、パリに住む日本人の友人を驚かそうと、パン生地の中に大福を入れて持っていったことがはじまりだ。このユニークな発想を持つ欽一氏は、パン職人として以外にも、多彩な顔を見せていたという。落語家の林家三平氏のものまねでテレビ出演をしたり、映画「座頭市」に友情出演するなど、「町の有名人だった」(香住さん)そうだ。 3代目の香住さんは、そんな2代目のことを「人を驚かせるのが好きで、芸術肌。好奇心も旺盛で、海外にしょっちゅう行っていました」と話す。 海外に行くときには自身のファッションにこだわっていたという。正装の意味で、必ずタキシード姿だったそうだ。 「タキシードを着た自分と同じように、大福にもおしゃれをさせたい」 この思いが、大福あんぱんのレシピを決める発想のもととなった。 「『和』の大福を、『洋』のパンの生地で包もう。それも、いつもよりおしゃれに、パン生地は、ブリオッシュ生地にしよう」 現在も大福あんぱんは1日400個を売り上げ、すっかり人気商品として定着した。食べた人を驚かす、遊び心があることも受けて、ギフトやイベントの記念品用として、大口の注文が多い。日本全国に冷凍で発送している。 |

| 新しいもの好きな性格で独自の製法を開発 | |
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2代目は約20年前、パリの製パン製菓の展示会に行き、天然液体培養機を土産に帰国した。この機械は現在の「フェルメント・ルヴァン」の初代のモデルにあたる。
こうして新しいものを取り入れていくのが好きだった2代目は、「パンがあるところにはどこにでも行く」と言って海外を回った。欧米をはじめ各国の製法を取り入れて、独自の製パン法をあみ出していった。 その象徴的な品と言えるのが、現在も定番人気商品である「ハーフタイプ食パン」。ストレート法でオートリーズをとり、手分割し、ガスのリールオーブンで焼く。製品名の「ハーフ」には、初代が銀座木村屋で習得した製法を礎として、欧米の製法を取り入れているという意味が含まれている。 |

| 新しいもの好き」で話題性を掴む | |
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ドイツパンを始めたのも1975年といち早い。当時は「昨日焼いたパンですか」などと言われてほとんど売れなかった。しかし、国内の9割以上のシェアを占める眼鏡の産地である鯖江市には、眼鏡の本場ドイツから帰国した職人が多かった。彼らのほか、ドイツ在住経験のある医者などから、決まった量の需要があった。
同店のドイツパンは本場の味のドイツパンとして支持され続け、その評判はクチコミで広がっていった。さらに2代目の交友関係から、俳優など著名人の利用も多かったという。 「2年くらい前から、ドイツパンが美容や健康にいいとして注目されるようになって、今では一般のお客様の購入も増えています。おいしい召し上がり方もお伝えしているので、リピーターになってくれる方も多いです」(香住さんの妻、聖津子さん) 聖津子さんが同店に嫁いだ約20年前から、食卓にドイツパンが並んでいたという。2代目が「パンだけでは売れない」と、ザワークラウトやソーセージ、ハムなどと合わせた本場のドイツさながらの食事をとっていたそうだ。「ヨーロッパのパンを提供したい」という思いが、客側の視点に立つ姿勢に繋がっていたのだ。ドイツなどヨーロッパから取り寄せたザワークラウトやピクルス、マスタード、オリーブオイルは店頭で販売している。 |


| SHOP DATA
店名 K.K ヨーロッパン キムラヤ
住所 福井県鯖江市朝日町2丁目3‐20 電話 0778-51‐0502 営業時間 午前9時〜午後6時半 定休日 日曜・祝日 品目数 約80品目 店舗面積 販売約18坪、工場約280坪 スタッフ 製造28人(パート含む)、販売6人 年商 2億4000万円 |
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