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| レポート/2011年5月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 電気料金を節約して経費節減。綿密な調査の上で、契約電気容量を低減‐グローアップ | |
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ベーカリーに対して、電気料金を削減することで経費削減を提案する会社がある。電気使用の実態を綿密にチェックした上で、電子ブレーカーを導入し、電力会社との契約の形態を変更することで、様々なメリットを実現している。すでに導入実績が600店に及んでおり、業界でちょっとした話題になっている。グローアップの古田高浩社長に聞いた。
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| 電子ブレーカーがもたらす3つのメリット | |
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―――電子ブレーカーがベーカリーの経費削減に役立っていると聞きましたが、どういうからくりでそのようなことが可能なのですか。
古田 電気容量の契約には、その店で使用する電気機器の使用電力を合計した電力を基本に電気容量を決める方式と、ブレーカーの大きさで契約する「主開閉器契約」方式の2通りがあるんです。多くの場合は、前者の契約方式なのですが、実際には、すべての電気機器を同時にフル稼働することはないので、ブレーカーの大きさで契約する方式に切り替えられれば、多くの場合、契約容量をかなり引き下げることが可能なんですよ。 そこで活躍するのが、電子ブレーカーなんです。従来のブレーカーのままで、主開閉器契約に切り替えて、契約電気容量を下げると、頻繁に電気が落ちてしまうということになります。従来のブレーカーは、使用電力を熱で捉えていて感度が鈍いので、セイフティーマージンを多めにとってあるんです。つまり、電気が落ちるタイミングを早めに設定して安全を期しているんです。―――電子ブレーカーの場合はどうなのですか? 古田 電子ブレーカーの場合は、電力を熱ではなく、刻々と変化するリアルタイムの数値として正確に捉えているので、セイフティーマージンが少なくて済むんです。電気容量が契約の容量をオーバーした瞬間に、ブレーカーが落ちるわけではなく、オーバーした量とそれがどのくらいの時間続いた場合にブレーカーを落とすかが、細かく決められていて、電子ブレーカーの場合は、その許容範囲ぎりぎりまで落とさずに済むということなんです。 ―――すべての電気機器の消費電力の合計ではなく、実際にそれらをどんなタイミングで使うのかをきめ細かにチェックして、実態に即した必要電気容量を決めましょう、ということなんですね。 古田 ただ、電気機器の使用実態はかなり綿密にチェックしなければなりません。最低3日間は、使用電力を秒単位で調べます。また、冬と夏では当然使用電力が違ってきますので、季節変動も綿密に調べなければなりません。そこは、当社のノウハウの部分で、これまでベーカリー様と洋菓子店様専門で600店近くに導入させていただきましたが、問題が起こったことはありません。 ―――なるほど。電子ブレーカーを導入して、契約方式を変えることによって、契約容量を安全に下げられるということなのですね。 古田 はい。契約容量を下げられるということは、まず、電気の基本料金が低くなるというメリットがあります。 そして、70kwから40kwに下げられたとしたら、基本料金が下がるほかに、高額なキュービクルの導入が必要なくなるという大きなメリットがあります。 ―――キュービクルとは何ですか? 古田 ベーカリーで使うようないわゆる低圧電力の場合、50kw以上になると、「キュービクル」と呼ばれる高圧の変電設備をつけなければならないんです。それに数百万円の費用がかかってしまいます。かつランニングコストも毎月数万円かかってきます。さらに突発的なメンテナンスが発生し40〜50万かかるなんていうことも珍しくありません。ですから、当然ベーカリーをオープンする際にはキュービクルを導入しなくて済めばこれに越したことはないんです。しかし、ベーカリーの場合は、電気を多く使う機械が多いので、個人店の場合でも50kwを超えてしまうケースも少なくありません。 そこで、私どもは、従来の契約方式で70kwぐらいまでなら、かなりの確率で50kw未満の契約で済み、キュービクルの導入が不要になる、電子ブレーカーを使った方法を提案しています。 ―――そのほかに電子ブレーカーを導入するメリットはありますか? 古田 新しい店を出そうとしたときに、その店舗物件に電気容量の制限がついている場合があります。35kw以上はできないなんていうことも多く、そうした場合、店の立地は理想的なのに、電気容量がネックになって、店が出せないということになってしまいます。電子ブレーカーは、こうした場合の解決法にもなり得るんです。 |



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