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| レポート/2010年12月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 「菓子製造業許可」のあるレンタルスペース「カヲリの木」 | |
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最近、実店舗を持たず、インターネット上やイベントなどにショップを出店し、パンや菓子を販売する人が増えているが、それには「菓子製造業許可」のあるキッチンが必要。カヲリの木は、こうしたニーズにも応えられるレンタルスペースだ。
レンタル料金は、3時間で3000円、6時間で4500円、12時間(1日)で6500円の3パターン。備品はオーブンや炊飯器、パン発酵機、ニーダー、そのほか調理器具や皿などが揃う。店内は白を基調とした明るい雰囲気で、アンティークの家具が配置された、女性専用のレンタルスペースならではのつくり。 「カヲリの木」/住所 神奈川県青葉区藤が丘1‐44‐6/電話 045‐9725‐5777/WEB http://home.k01.itscom.net/hakanai/kaorinoki.html |

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「趣味で作っているパンや菓子を販売してみたい」「将来店を持つのに試してみたい」
レンタルスペース「カヲリの木」は、こうした思いを抱いている人のための場所として、2年半前にオープンした。場所は、神奈川県横浜市、東急田園都市線の藤が丘駅から徒歩5分の住宅街。 カヲリの木のオーナー、天野恭子さんは住宅の一部を改装し、オーブンや発酵機を備えたキッチン、トイレ、カフェスペースとしても使える広さ8畳のフローリングの部屋を設けた。「菓子製造業許可」を取得したレンタルスペースだ。 「利用者は20代から40代の主婦の方が大半です。店を持てるくらいの技術があり、夢があったとしても、現時点では時間や資金面で自由が利かない。そういった方を応援していきたいです」と天野さん。 天野さんは現在、同レンタルスペースの隣の部屋で古本屋を営業。本と一緒にカヲリの木のキッチンで自身が作ったパンや焼き菓子を販売している。 カヲリの木がレンタルスペースとして営業する前は、カフェを併設したエステサロンとして、天野さん自身が調理と施術を行っていた。その後、曜日ごとに店長の変わる「日替わり店長カフェ」として、「カフェをやってみたい」という人に1日単位で、場所を貸し出すようになった。 天野さんは、こうした経験があるからこそ、 店を持ちたい人と、実際店をやってみた人の両方の立場に立つことができるのだ。そのため、利用者のよきアドバイザーとしての役割も果たしている。 |

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同レンタルスペースで第1、3、4、5週の木曜日に手作りだんごとおにぎりの「いな穂屋」を開いているのは、前田瑞穂さん。
「いずれは自分の店を持ちたいが、現実的に体力が持つのか、収支はどうか。実際やってみて考えたいです」 午前11時の開店に合わせ、カヲリの木の厨房に入るのは朝7時半。蒸し器と炊飯ジャーを使い、だんごとおにぎりを作る。 住宅街ということもあり、来店客は幼稚園や買い物帰りの子供連れや、主婦仲間などが多く、主に昼食用としてテイクアウト、またはカフェスペースで、無料サービスの麦茶とともに楽しんでいく。4月から始めて約半年が経った。今では、カヲリの木での評判が広がって地域のイベントに呼ばれることもある。常連客もできた。 「子どもたちが、『今日はおだんご屋さんの日』と楽しみにして来てくれたり、『おいしい』って言いながら食べるときの顔を見ると、将来店を持つ意欲が増します」と前田さん。 以前は小児科で看護士として働いていた前田さんは「毎日病院食を与えられる子供が、母親が持ってきた手作りのご飯を、本当においしい顔をしながら食べるんです。病院でも愛情のこもった手作りのご飯を提供できたら」 という思いから、手作りだんごとおにぎりの店を持つことを志したという。 「実際やってみると、毎日の営業は体力的に辛いことが分かったり、家庭的で誰もが入りやすい雰囲気の店にしたいなど、具体的なイメージを掴むことができました。また、オーナーの天野さんのアドバイスが貴重です。知り合いや友人、お客さんからは聞けない、時に厳しい助言もしてもらえます」 |

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第2週の木曜日、デモンストレーション形式の料理教室「rakuraku(らくらく)料理教室」を開催しているのは、佐藤美樹さん。
佐藤さんは、普段自宅でパンとデリの料理教室を開いているフードコーディネーターだ。生徒から「手作りパンを販売できる場所がある」と耳にしたことをきっかけに、5年前に天野さんと知り合い、パンの販売、日替わりカフェの店長、料理教室の場として、カヲリの木を利用してきた。 「これから勉強していきたいと思っている人におすすめな場所です。他の作り手さんとの交流もありますし、天野さんの見方が参考になります」 パンの販売を週に1度行っていたときは、自宅のパン教室で次回作る予定の試作品や、実際に生徒に好評だったパンなどを販売。「教室の内容を充実させるのにも、一般のお客様の反応を見ることが役に立ちました」 佐藤さんの料理教室は今年いっぱいで終了する。このように、レンタルスペースを自分のスケジュールや成長過程の中でうまく活用することは、客観的な意見を聞いたり、次のステップに進むためのヒントを得るきっかけとなるだろう。 |
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