記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| お店拝見/2010年12月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| 老舗とんかつ店の味を支え続ける | |||||||
2つの工場から届く食パンの量は3斤食パンが150本と2斤食パンが数十本。そのほとんどは、サンドイッチ用ではなく、とんかつ店のパン粉用として卸すためのものだ。 同店は、創業から約30年間は、菓子とパンの店として、ケーキやパンを製造して卸したり、プリンを焼いて店頭で販売していた。 その後世代交代を機に、パンと菓子の製造はやめた。パン粉の製造と卸は続行し、新たにサンドイッチ専門の店としての店頭販売を始めた。 同店から、老舗飲食店の集まる上野周辺までは歩いて数分の距離だ。店主の哲さんは、サンドイッチ用のヒレカツやメンチを揚げ終わると、自転車にパン粉を乗せて、上野周辺の料亭や老舗とんかつ店の本店などに配達に行く。配達から戻ると、礼子さんが作ったサンドイッチを2つほど食べ、今度は車で、同じ都内の中野方面に配達に行く。本店から独立してオープンしたとんかつ店が多くあるのだという。配達を終え、戻るとまたサンドイッチを食べる。仕事の合間に食べるのにちょうどいいサンドイッチの存在がここにある。 サンドイッチの店頭販売は、土日と祝日は休みだが、パン粉の配達は1年中休みがない。特に昨年は年末年始も休みがなかったという。元旦も営業した百貨店に出店しているとんかつ店に配達に行ったためだ。 | |||||||

| 客一人ひとりの注文を受け入れる姿勢 | ||||||||||||||||
「売り切れですか」と聞くと「今作るから待ってて」と、その場でサンドした作りたてを出してくれる。残してある1品だけのものは、それ自体がサンプルの役割を担っているという仕組みだ。 「具は全て手作りで、保存料とか一切入れていないから。サンドしたてがおいしいしね」と礼子さん。キュウリが苦手という客や、からしがだめだという客の細かな注文も全て聞き入れる。笑顔と元気な声で迎えてくれる礼子さんだからこそ、客も細かな注文がしやすいのだろう。 中には「今日はご飯だけ持ってきたからハムカツとキャベツの千切りをください」という客もいるという。 作った商品を販売するというより、来店客一人ひとりの注文を受け入れていく。そんな姿勢の北海ベーカリーは、店の佇まいは変わらずとも、客一人ひとりに応じるごとに、変化が止まないベーカリーだと言える。 | ||||||||||||||||

| SHOP DATA
店名 北海ベーカリー
住所 東京都千代田区外神田6丁目9‐3 電話 03‐3831‐6637 営業時間 午前8時〜午後9時 定休日 土・日曜日、祝日 品揃え サンドイッチ約12種類、そのほか菓子パン類 店舗面積 約15坪 スタッフ 2人 年商 約400万円 |

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。



















