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| 食のトレンドを追う/2010年11月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 「森ガール」に「山ガール」。新しい文化とハード系パンの相性 | |
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昨今、女性のランニングがブームになり、山歩きやキャンプなどアクティブに野外活動を楽しむ「山ガール」が登場するなど、女性たちの間では気軽な外遊びがトレンドになっている。そして、ここにも新しい食文化が生まれつつある。
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| 若い女性をターゲットにハード系パン需要を喚起 | ||||||||||
「去年から『フルタイム、パンタイム!』というスローガンでハード系パンの需要拡大に力を入れています。ハード系パンをもっと売っていこう、とベーカリーさんにアピールし、店舗にリーフレット『パン食を楽しもう!』を置いてもらいました。今年はイベントなどを通じて直接消費者にアプローチする方法を試みており、そのひとつが今回のトークショーなんです」(日清製粉営業企画課マーケティングチームリーダー・横田幸司氏) 横田氏によると、日本のパンの消費は長らく朝食にトースト、昼食に惣菜パン、そしておやつに菓子パンという形をとってきた。そこで、同社はこれからのパンの食文化を広げていくためにも、ハード系パンの需要を掘り起こす取り組みに着手した。 「現在、日本におけるパンの中でハード系パンは売り上げがわずか4パーセントであるといわれています。ハード系パンはシンプルゆえに飽きがこない上、料理との相性がよいので、語らいながら楽しむ食事に取り入れられます。まだまだ需要拡大の可能性があると思っています」(横田氏) 同社のテコ入れによって、ハード系パンの売り上げが上昇したベーカリーも少なくない。とはいうものの、まだまだ一般消費者には敷居の高いイメージがあり、パン自体の知識や食べ方のアレンジの知識なども乏しい。味や食感など、パンそのものの魅力を伝えるだけでは、消費者が手に取るまでに距離があるのは否めない。 そこで、同社はハード系パンを食べるシーンを提案するところからイベントを考案した。20〜30代の女性を対象として、ピクニック講座という形でハード系パンの楽しみ方をアピールしたというわけだ。美味しい店を発掘したり、積極的に野外活動に出かける好奇心やアクティブさを持つ若い女性たちにハード系パンのある生活スタイルを提案していく取り組みだ。先輩世代の40〜50代に比べてパンの消費量が少ないのも若い女性たちをターゲットとした理由のひとつ。近年のナチュラルなライフスタイル志向もあり、ハード系パンは作りがシンプルゆえに「ナチュラルで身体によい」というイメージが定着すれば、ヘルシーで豊かな食生活における定番主食としてアピールできる。 日清製粉グループは、ホームページ「パン食系女子のカレンダー」でハード系パンの料理レシピなどを紹介している。インターネットを利用したマーケティング事業などを行うアジャイルメディア・ネットワークが運営する「パン食系女子会事務局」と共同で行ったアンケートで「パン食系女子が異性を誘ってみたいデート」で、ピクニックが1位となったことも今回のイベント開催の一要因だろう。手料理を披露できるチャンスもあり、ピクニックとハード系パンは、婚活の場でも利用できそうな組み合わせだ。 「『パン食系女子』という言葉をキーワードとして、ハード系パンの需要を拡大していきたいと思っています。パン業界の皆さんも、この言葉をどんどん利用していただきたいと思います」(横田氏) 昨年から始まったハード系パン推進事業は再来年まで継続していく方針だ。 今回は、文化的トレンド「ピクニック」の食のあり方を追ったら、ハード系パンに行き着いた。このように、文化的トレンドと結びつけた食のトレンド戦略に新鮮さを感じた。(U) | ||||||||||

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