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レポート/2010年10月号

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「米粉食品指導員認定スクール」米粉ケーキ・調理コースを開催-日本穀物検定協会料理研究所
 日本穀物検定協会の主催する米粉食品指導員認定スクールの第3期「米粉ケーキ・調理コース」が、東京・中央区にある製粉会館2階「こっけん料理研究所」で8月26日よりスタートした。調理実習などの実技と講義を行う同コースは、合計10日間行われ、最終日の11月26日に実技試験と表彰式を行う。第1期生の17人はすでに7月に認定式を終えている。



8月26日に行われた講座第1日目はスポンジ作り
 第3期の参加者は、関東圏在住の主婦を中心に9人。料理教室を主宰している人や、「日本の農業のためになるなら、米粉の普及に貢献したい」という人もいた。また、「現在は小麦粉のレシピを米粉に置き換えている程度なので、講座で米粉の特性をしっかり学びたい」という参加者もいた。
 8月26日に行われた講座第1日目のテーマは「洋菓子の基本特性と配合、米粉の特性」。小麦粉は使わず、米粉100%の配合で「スポンジ」と「チョコケーキ」を作った。米粉は、小麦粉のように混ぜる前にふるう必要がないことや、混ぜすぎて生地に粘りを出してしまうという失敗がないことから、参加者は、米粉の扱いやすさを実感していた。
 スポンジは、米粉100%、バター入りのものと、もち米の粉を20%配合し、バターを入れないものの2種類を作った。どちらもふんわりとした食感で、もち米の粉を配合した方は、バターを入れていないのにも関わらず、しっとりと仕上がった。
 「米粉は小麦粉と違って、毎回新しい発見がある」と講師の木村さちこさん。木村さんは、ホテルオークラで洋菓子製造を担当後、チョコレートメーカーに勤務、さらにコンビニ各社の洋菓子デザート開発を手掛けてきた洋菓子の専門家だ。新しい食材としての米粉に、木村さん自身も興味深々だという。「参加者の皆さんにはぜひ、米粉料理の第一人者になってもらいたい」と木村さん。



「スポンジ」
材料(グラム)
卵黄L2個分、砂糖45、卵白L2個分、砂糖45、米粉50、もち米粉10(もち米粉を入れない場合はバター20、バターは溶かしておく)

作り方
(1)ボールに卵黄と砂糖を入れて白っぽくなるまで、泡立てる
(2)メレンゲを泡立てる。途中砂糖は3回に分けていれる
(3)<1>にメレンゲを半分入れて泡立て器でよく混ぜ合わせ、残りのメレンゲを入れて合わせる
(4)米粉ともち米粉を入れて混ぜる。もち米粉を入れない場合はバターを入れる
(5)170〜180度Cのオーブンで15〜20分焼成。中央を軽く押してへこまない状態になれば出来上がり
「米粉で鶏のグラタン」
材料(グラム) 
鶏肉 200、タマネギ 1個、アスパラガス 1束、シメジ 1袋、牛乳 1000CC、米粉 80、コンソメ 適量、バター 30〜40、塩・胡椒 適量、ピザ用チーズ 150、粉チーズ 適量、パン粉 適量、ニンニク(スライス) 適量

作り方
(1)鶏肉、タマネギを切る
(2)バターでニンニク、<1>、アスパラ、シメジをフライパンで炒める
(3)牛乳と米粉を混ぜておく
(4)<2>に<3>を加えてとろみをつける。塩・胡椒で味付けをする
(5)グラタン皿に<4>を流し込み、ピザ用チーズ、パン粉、粉チーズをのせる
(5)200度Cのオーブンで20分弱、焦げ目がつくまで焼く
 9月10日に行われた講座第4日目のテーマは「米粉の製粉法と製粉法が及ぼす米粉の特性」。講師は同協会参与の萩田敏氏が務めた。
 米粉と一口に言っても、和菓子用、麺類用、パン用と、用途によって使い分ける必要がある。「各米粉の適性は、米の品種より製粉法の違いに着目する必要がある」と萩田氏。適性を決める主な要因は「粒度」と「でんぷん損傷度」。この二つは製粉法によって決まるからだ。
 パンに適した米粉は「適度な粒度」と「でんぷん損傷度の低さ」が求められる。そのために現在行われている主な製粉法は「湿式気流粉砕」と「湿式水挽製粉」。これらは要する時間や機械の規模に違いはあるが、米を浸漬させることで軟化させ、でんぷん損傷度を低く抑えることができる。
 参加者は、製粉法の異なる8種類の米粉を用いて検証。やり方は、「同量の水を入れて吸水具合を確かめた後、団子を作って食感を比べる」という方法だ。
 「団子など和菓子に適した米粉は吸水がよく、パンやスポンジに適した米粉は吸水が悪い」。茹でて団子にすると、パンに適した米粉で作ったものは固く、和菓子に適したものはやわらかい団子になった。
 参加者はパンに適した米粉について「吸水の様子や団子にした状態」を感覚で覚えていた。
 「道の駅や直売所で販売している米粉に興味がある。だけど、粒度やでんぷん損傷度の記載がないし、製粉法もわからない。そのようなときに、団子にして様子をみるのは米粉の適性を検証するのに、手軽にできて良い方法」との感想があった。
 この日の調理実習のメニューは、「米粉で鶏のグラタン」。ホワイトソースを小麦粉の代わりに米粉で作るグラタンだ。
 米粉にすることで、「ダマになることがないので失敗がしにくい」「バターを使う量が減らせるので、カロリーを抑えることができる」という利点がある。参加者のアイデアで、トッピングに使うパン粉も、米粉のパンから手作り。米粉100%のグラタンが出来上がった。
 「小麦粉で作った通常のグラタンと比べて、食べてから少し経つと満腹感が増す」「腹持ちが良さそうでダイエットにいいかも」との感想があった。



原価計算女王
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