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| レポート/2010年9月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| パン屋と本格珈琲店と事務所受付の3役をこなす-オレンジのバイテン | |
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東京・麻布台のオフィス街を歩いていると、ふと目に入ってくる「オレンジのバイテン」と書かれた看板。看板の先にあるのは、懐かしい顔ぶれのコッペパンサンドが並ぶベーカリーカフェだ。看板がなければ通り過ぎてしまうほど、入居するオフィスビルに馴染んでいる。
「当店は、パン屋であり、コーヒー屋であり、受付なんです」と同店を切り盛りする山下槙一郎さん。 同店があるのは、放送作家の小山薫堂氏が代表を務める会社「オレンジ・アンド・パートナーズ」の玄関スペース。ベーカリーカフェでありながら、事務所の受付としての機能も果たしているのだ。店内には、「いらっしゃいませ」と「おつかれさまです」の両方の挨拶が響く。 パンを売り、コーヒーを淹れ、受付もこなす山下さんの本業は、珈琲屋台「モトヤエクスプレス」のFCオーナー。コーヒーは、注文を受けてから、エスプレッソマシンで一杯ずつ淹れる本格派だ。オレンジ・アンド・パートナーズの社員はもちろん、周辺のビジネスマンが毎日のように利用している。 山下さんが同店を切り盛りするようになったのは今年の1月。それまでの昨年6月からの約半年間は、同店近くのビルの前で珈琲屋台として移動販売をしていた。しかし、販売場所の問題で営業が不可能となる。 「常連のお客さんが増えていたときだったので残念な気持ちでした。また飲みたいと言ってくれたお客さんには、連絡先を渡しました」(山下さん) 連絡先を受け取った常連客には、オレンジ・アンド・パートナーズの社員もおり、「こんなにおいしい珈琲が毎日飲めるなら」と社内で企画が進み、パンと珈琲と事務所受付の3役をこなす現在の形になった。 山下さんが任される以前も、「事務所受付であり、パン屋」というオレンジのバイテン。 「受付がパン屋」という形になったのは、パン好きという小山氏の「インターホン一つ の受付は寂しいが、おいしパンを販売している受付だったら、話題性もあるし喜んでもらえる。オフィスの利用効率・生産性も上がるのではないか」という発想から。この地に事務所を移転した07年の6月にオープンした。 パンは、フランスパン「VIRON」を手掛けるル・スティルの「みんなのぱんや」(東京・千代田区)から仕入れて販売している。小山氏が思う「一番おいしい日本のパン」だ。 |

| 珈琲を淹れながら交わす会話がパンの販売の仕方のヒントに | |
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珈琲の移動販売をする前は、電気メーカーで設計をしていたという山下さん。パンの販売は今回が初めて。始めは思うように売れなくて困っていたが、珈琲屋台時代からの常連客が買いに来てくれたり、珈琲とパンのマッチングを提案することなどでパンの販売も軌道に乗ってきた。
「たまごドッグ(220円)やツナドッグ(240円)など、惣菜系なら、珈琲の味が負けないように、甘めのカフェモカ。ピーナ ッツバターコッペ(170円)ならカフェラテが合うと思います」(山下さん) レジ横には、「冷えたみかんぱんあります」の文字。「冷やしたら、バタークリームのシャリっとした食感が楽しめておいしいのではないか」と考え、いくつか冷凍庫に入れて用意している。こうした販売の工夫も、珈琲を淹れる間に交わす会話からヒントを得ているようだ。「ポテトサラダサンド」(280円)、、たまごドッグ、ツナドッグは、棚に陳列したもの以外に、冷蔵庫に入れて冷やしたものも用意。夏季は特に冷やしたものが好まれるという。 人気のたまごドッグとツナドッグは東京・千代田区のみんなのぱんやの店舗では販売していない同店オリジナルの商品で、オレンジの社員のアイデアから生まれた。 手間をかけて一杯ずつ淹れる珈琲は、客との会話を楽しむ時間を生む。山下さんは珈琲 を淹れながら、パンの販売の仕方やメニュー開発のヒントを得ているのだ。 |

| オレンジのバイテン
住所 東京都港区麻布台1‐11‐10日総第22ビル1階
電話 03‐3560‐3725 営業時間 午前8時〜午後6時(パンは午前10時〜売切れ次第終了) 定休日 土曜・日曜・祝日 品目数 パン約20種類 |


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