記事の閲覧
| <<戻る | 写真をクリックすると拡大写真が見られます。 |
| 特集/2010年8月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| ベーカリーのイベント効果 | |
|
ベーカリーの売上げの大半を占める固定客。新規オープン時や、売上げアップを図りたいときなどは、新たな固定客を獲得することが必要だ。
通常の営業と異なる「新たな店の顔」を見せるイベントを開催することは、集客を上げたり、店と客の交流を生む良い機会となるだろう。 店と客の距離感を縮めることができるイベントは、固定客を獲得するきっかけとなる。 今回の特集では、人気のイベントを開催している3店を紹介。 |

| 親子に人気のムシパン教室‐ミスタームシパン目白店 | |
|
「お父さんにはチーズ、おばあちゃんには抹茶」と思い思いのムシパンを画用紙に描くのは、「チョコレートのムシパンが好き」な3歳のかんた君。ミスタームシパン目白店で、6月の平日午後2時から行われた「ムシパン教室」に、友人同士の2人の母親とそれぞれの子どもの親子が参加。
「子どもは好き嫌いが激しいのですが、ここのムシパンは、気付いたらなくなってた、というくらいよく食べます(笑)。家で手作りしてあげようと、本を見て作ったのですが、うまくできなくて。今日は作り方をしっかり覚えて帰ります」(かんた君の母) 6月から始めた同イベントは、今回で開催8回目。6月中の開催はほぼ予約で埋まってしまうという人気だ。 「親子の参加が一番多い」と話すのは、ミスタームシパン社長の渡辺祐介さん。最も参加人数の多い3歳から小学生くらいの子どもでも、楽しんで作れるようにと、店のオリジナルを家庭向けにアレンジしたレシピにしている。 トッピングは店頭の商品で使用しているものと同じ、30種類の具材から自由に選ぶ。 「ジャムは下の方に敷いて、チョコは上にのせるといいよ」と、渡辺さんがポイントを絞ってアドバイス。ムシパンの生地自体がシンプルなので、具材の組み合わせだけでなく、具材をのせる位置によっても味が変わり、その違いが引き立つ。 トッピングをして型に入れたら、蒸篭に入れて15分。蒸している間はムシパンを題材にした紙芝居やクイズを行う。ムシパンは親子で5個作る。蒸し上がると、うまくできたかの確認をしてから、1つずつ試食し、残りはお土産に持ち帰る。「蒸し上がったばかりのムシパンのおいしさに驚きました」(かんた君の母) 少人数で気軽に参加できる 渡辺さんが初めてムシパン教室を開催したのは、開業して約1年経った頃。大阪市内の当時本店だった店舗で行った。店舗が狭かったため、近くの文化センターを借り、常連客を中心に30人近くが参加。参加者と同じく、渡辺さん自身も「楽しかった」と当時を振り返る。 それから4年が経ち、再度ムシパン教室を開催することとなった。大阪から移って、本店となった目白店はバックヤードのスペースにゆとりがあるので、店が営業している間でも教室を開催できる。参加希望者が事前に予約をすれば、最少人数4人から開催が可能。こうした個人の都合に合わせられる点も、人気の秘訣だ。 「料理は親子で楽しめます。特にムシパンは簡単に作れるので、ワークショップのような感覚で、気軽に参加してもらいたいですね」と渡辺さん。 「一般の料理教室だと、親子で参加するのは難しいですが、こちらは価格も手頃だし、気軽に参加できる貴重な場だと思います」(かんた君の母) 6月は合計10回開催され、夏休みのある7月も予約でいっぱいだ。6月中は参加希望者が集まり次第の開催としていたが、7月からは人気のある土曜日は、毎週行っていく。 |

| SHOP DATA | |
|
店名 ミスタームシパン目白店/住所 東京都新宿区下落合3‐22‐18ストークヒル目白1F/電話03‐3565‐6181/営業時間 午前10時〜午後7時/定休日 水曜日/品揃え 約50種類/店舗面積 厨房7坪、販売スペース7坪/スタッフ 2〜3人
|

| 常連客同士の交流を図る「手づくり市」‐ひょうたんカフェ | |
|
JR亀有駅の下町風情漂う一角に店を構える「ひょうたんカフェ」では、ライブやワークショップなど、趣向を凝らしたイベントを開催。2年半前のオープンから不定期で、10回ほど行ってきた。
「娘がイベントが大好きで、よく企画するんです。私はパンを作るだけ」と話すのは、同店店長の黒崎麗(うらら)さん。 娘の湖希(みずき)さんは会社勤めをやめた後、福島県のりんご園や珈琲店などに勤務し、現在は長野県で子育て中。こうしたアクティブな湖希さんの経験や人脈が、イベントの企画に生かされている。 最も好評なイベントは「手づくり市」。年に2回ほど開催しており、今秋に第5回目を予定している。ホームページや店頭の貼り紙などで出品者を募集し、集まった布小物や陶器、アクセサリーなど、手づくりの雑貨をカフェスペースに並べて販売。当日はパンは焼かないが、ウィークエンドケーキやバターケーキなどの焼き菓子とドリンクがカフェで楽しめ、休憩を兼ねて気軽に立ち寄れるイベントとなっている。 出品者と来店者のほとんどは近所に住む同店の常連客。同イベントは、店と客を繋ぐだけでなく、常連客同士の交流を深める場となっているようだ。 定休日の日曜日を利用したイベント「日曜カフェ」は、夏期以外毎月1日だけ開催。パン屋としては休みだが、午前11時半から夕方の5時までの間、その日だけのランチメニューとして、キッシュやスライスパンと惣菜やスープのセットを650円で用意。野菜や豆などを豊富に使ったすべて手づくりの品だ。「休みの日は体に良いものを食べてリラックスしてもらいたい」と麗さん。 一つしか作らないパン 店頭には30〜40種類のパンを揃えるが、どれも3つずつ位しか焼かない。「量はたくさん作れないので、『少量多種類』にしています。お客さんも、種類が多いと入ってきたときうれしそうな顔をしてくれるので」と麗さん。 中には、一日に一つしか作らないものもある。常連客からリクエストを受けて作ったものだ。「その人のためだけのパンだから、一つしか必要ないんです」 「食パンにクルミを『がっつり』入れたパン」とか、「自分で栽培したバジルを使ってください」などと、常連客からのリクエストは個性的。こうした注文を受けるのも、店と客の距離感が小さいからこそだろう。 |
| SHOP DATA | |
|
店名 ひょうたんカフェ/住所 東京都足立区中川4‐1‐7/電話03‐3629‐7567/営業時間 午前8時〜午後6時/定休日 日曜、第1・3・5月曜/品揃え 30〜40種類/店舗面積 厨房5坪、販売・カフェスペース8坪/スタッフ 3人/日商 約4万円
|
| 季節の行事ごとにイベントを開催‐レジオン | |
|
横浜市都筑区の住宅地、センター北駅に程近い場所に店を構えるフランス菓子とパンの店、「レジオン」。取材した7月2日、入り口横には笹の葉が飾られ、店内には短冊を書けるコーナーが用意されていた。
シェフの藤巻正夫さんは「イベントと言えるような、大掛かりなことはやっていません」と話すが、7月は七夕、8月は夏祭りと、季節の行事に合わせたイベントを開催している。限定商品の販売や、割引価格での提供のほか、地元の夏祭りの時には、くじ引きやビンゴ大会なども行い、親子が集う。地域に密着した店づくりを目指していく上でも、毎月のようにイベントを開催することが欠かせないようだ。 また、客に対してだけでなく、スタッフにとってもイベントを開催する効果がある。同店のスタッフは約20人で、19歳から20代後半が中心という若さ。月に一度、スタッフ全員が集まるミーティングでは、イベントの打ち合わせも行う。アイデアを出し合い、話し合うことでスタッフの結束力も高まる。 地元、神奈川県産小麦を使用したクレープ 7月3、4日に行われた「クレープ祭」は、毎年小麦が収穫されるこの時季に行っており、今回で3回目。 「地元の提携農家から小麦を購入しており、パンにも使っているのですが、小麦の味が最も分かりやすいのがクレープなんです。全粒粉の状態で使用し、つなぎとして薄力粉を少し入れる程度なので、県産小麦の味を充分に楽しんでもらえます」 クレープは、通常の営業時でも販売している商品で、2日間のイベント時は、アイスクリームのトッピングサービスや割引などがある。また、新メニューがこのときに合わせて投入される。 「イベントを開催し、クレープの販売を促進することで、地元産小麦の魅力を伝えていければ」と藤巻シェフ。 |
| SHOP DATA
店名 レジオン/住所 神奈川県横浜市都筑区中川中央1−37−23/電話 045‐910‐2345/営業時間 午前7時半〜午後6時半(火曜日は〜午後3時)/定休日 水曜・第4火曜/スタッフ 20人
|
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。



















