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| 食のトレンドを追う/2010年8月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 不景気で食の志向は「こってり・腹持ち重視」へ? 人気店では行列もできる唐揚げブームのヒミツ | |
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弁当、食卓のおかず、お酒のおつまみなど、世代を問わず日本人に愛されている唐揚げ。昨今、「唐揚げの聖地」といわれている大分県北部にある唐揚げ専門店が相次いで東京に進出したり、有名レストランで腕を振るった一流シェフが唐揚げ専門店をプロデュースするなど、空前の唐揚げブームが起こっている。
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| マヨラーに続く「アブラー」が揚げ物ブームの背景に | |
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消費者のヘルシー志向が定着し、昨今は油で揚げないドーナツや、揚げずに作れる唐揚げ粉、電子レンジで調理できる調理器具などが人気となっている。
しかし一方で、カロリーや健康面を気にせずに揚げ物をはじめ油料理を好む「アブラー」と呼ばれる存在も目立っている。昨年は、料理家の市瀬悦子氏がバターやラードなど、油をたっぷり使用したこってり料理のレシピ集『あぶら部』(発行:アース・スター エンターテイメント)を出版し、注目を浴びた。 そんな「アブラー」たちの人気を集めているのが、唐揚げだ。 |


| 唐揚げブームの背景はやっぱり巣篭もり消費 | |
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「昨今の唐揚げブームは日本唐揚協会が仕掛けてきた」と八木氏。昨年より、ニュースサイトやツイッター、ブログ、ミクシィなどインターネットサービスを縦横無尽に活用して唐揚げのアツさをアピールしてきた。その結果、ネット上で唐揚げについて話題が沸騰し、「次なるトレンドを作り出す」と言われている日経流通新聞のコーナー「ブームの予感」に、唐揚げがアブラーたちの好む食べ物のひとつとして取り上げられた。これをきっかけに、新聞、雑誌、テレビなどがこぞって唐揚げに注目。2、3年前から、「もり山」や「からあげ大吉」など、大分県の唐揚げ専門店が東京に進出し、「唐揚げブーム」となっていった。
世間が協会による唐揚げブームの仕掛けに乗った要因について、八木氏は不景気下での内食傾向を挙げる。 「外食が減ったことで、これまで外食に当てられていた予算がテイクアウトや惣菜などの中食、家食へと流れたためだと思います。食事の構造を、頂点を外食、真ん中を中食、一番下を家食という3層のピラミッド構造で考えると、全ての層で唐揚げは食べられています。また、下層にいくほど食べる パイは大きい。唐揚げならではのブームの形だと思います」(八木氏) 唐揚げ専門店の新規参入も増えているが、協会には、唐揚げ専門店経営者が経営や味の迷いなどで相談に訪れることもある。順調に売り上げている店の特徴について八木氏は、「街に溶け込んでいるということです。ラーメンのようにカリスマが作ったすごい味というより、家食のおかずを代行で作るというイメージでしょうか。実際、大分県の唐揚げ専門店は、住宅地の近くにあります。それに加えて都心では、スナックとして唐揚げを食べる需要もありますね」と説明する。 |

| ヘルシー志向への反動も | |||||||
「外食が減って食事自体の摂取カロリーが少なくなることでストレスを感じ、たまには揚げ物を心おきなく食べたいと思っている人が多いのではないでしょうか」(八木氏) 消費者は、節約疲れとともにヘルシー志向に対しても疲れを感じ始めているのかもしれない。 そんな中で、ヘルシー志向と、こってり料理への渇望という、相反する想いをうまく折衷してくれる料理が唐揚げだ。油を使う揚げ物だが、食材はヘルシーな魚や鶏肉。そこで「まあ、いいか」と、箸が伸びるのだ。 仲間との飲み会や家族の食卓の主役として、不況を脱却するべく日本国民のエネルギーとなってほしい。(U) | |||||||
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