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| お店拝見/2010年7月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| 使えなくなった窯 | ||||||||||||||||
「自分の作りたい味を出すためには、保水力のある窯が必要で、それで作ったのが、この石窯です」 すっぽりと全体を石で覆った、どこから見ても石でできた窯。使えなくなった今は厨房奥で「『ガマ様』として、店を見守ってくれています」(オーナーの藤本恵三さん) 移転前の場所は、全国を探し回って見つけた「薪で火を焚く、この石窯を使える場所」だったのだ。 窯が使える環境に店を構えるほどの窯へのこだわり。しかし、冬の寒さは厳しく、雪で2〜3カ月道が閉ざされたり、酵母の発酵も進まない。また、日によって窯の具合が違うから、オープンの時間が遅れてしまうこともしばしば。作業もハードだったし、数も焼けなかった。これらの理由から移転を決めた。海に近い今の場所を選んだの訳については「山の中にいると太陽や海が恋しくなるんですね」と田中さんは笑う。 今使っているのはドイツ製の電気オーブンで、「コンパクトだし、よく働いてくれる。今までつきっきりで見ていないと焼けなかったから、その分、便利だと思えて感動しています。ドイツパンの焼き上がりが、ガマのパンと共通点があると思ったので、ドイツ製のオーブンにしました。じっくり、慎重に選びました」と田中さん。 窯についていなくてよくなった分、ほかの作業ができるようになり、品揃えも7、8種類増やすことができた。 「前はすべてにおいてこだわり抜いていましたが、今は力の入れ所が掴めるようになったんだと思います。サンドイッチにも手が回るようになったし、種類も増やせました」 店のオープンは週に4日間。取材日は、正午の開店前にはすでに、15人ほどの列ができていた。鎌倉は日本有数の観光地。同店は、名所のある付近とは反対方向の、鎌倉の中でも「一番ローカルで、ゆったりとした空気感」(田中さん)の材木座に位置する。また、駅からも少し離れており、便利な立地とは言えない場所にあるが、それでも口コミなどで、遠くから買いにくる客が多い。 午後1時半、まだ昼時だというのに、商品はほとんどなくなった。オープンからの1時間半は販売とイートインの対応が凝縮された時間だ。店を切り盛りするのは田中さんと藤本さんの2人のみ。忙しいはずだが、2人の呼吸が合っており、店内はせわしなさがない。壁などの内装は、アフリカが好きという田中さんと藤本さんの手作り。現地で手に入れた絵画が飾られており、アフリカの音楽が流れる。異国の地に旅行に来たような感覚が味わえる店内だ。 | ||||||||||||||||

| SHOP DATA
店名 窯GAMA
住所 神奈川県鎌倉市材木座5‐14‐18 電話 0467‐73‐7076 営業時間 午後12時頃〜午後6時頃 定休日 月・火・木曜日 品目 21〜22種類 店舗面積 厨房8坪、イートイン・販売スペース9坪 スタッフ 2人 日商 6万円 |

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