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| 食のトレンドを追う/2010年6月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| ナショナル・ブランドを凌駕? コンビニのプライベート・ブランドのパワー | |
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リーズナブルをモットーに、スーパーマーケットから展開され始めたプライベート・ブランドが、昨今、コンビニエンスストアで勢いを増している。お菓子はもちろん、ペットボトル飲料や調味料、さらには洗剤などの日用雑貨なども登場。ジャンルを問わない豊富な品揃えは、ナショナル・ブランドを凌駕するような勢いだ。
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コンビニエンスストアに対して抱く一般的な印象は、「利便性と値引きなしの商品販売」だろう。しかし、ドリンクとお弁当のセット買いで割引キャンペーンがあったり、不定期で商品の値下げキャンペーンをしていたりと、そのスタンスが様変わりしてきている。低価格競争にも参入してきているようだ。その代表格は、「よい品質の商品を値ごろ価格で提供する」ことを目的としたプライベート・ブランド(PB)だ。
たとえば、セブン-イレブンでは、セブン&アイ・ホールディングスグループの「セブンプレミアム」、ミニストップではイオングループの「トップバリュ」、ローソングループでは、「ローソンストア100」で多く展開されている「バリューライン」などが、それぞれコンビニを代表するPBと言える。 特にセブン-イレブンでは店頭でのPBの比率が高く、統一されたパッケージデザインのPB商品がずらりと並ぶ様は壮観だ。お菓子の棚などでは各ナショナル・ブランド(NB)の新商品がいち早く並ぶ「トレンド感」が消費者にとっては大きな印象であったコンビニだが、PBの普及によって、そのあり方が変わってきているようである。 |


| メーカーとの関係 しかし、魅力的なPBが増えると、それだけNBにとって脅威となるはずだ。
PB商品はそれぞれのジャンルを代表するメーカーが製造を担当するケースも多く、メーカー側にとっては自社商品が目立たなくなってしまうマイナス面もある。複雑な思いもあるのではないだろうか? しかし、セブン-イレブン側は、PBによるNBの凌駕を否定する。 「たとえばお菓子のジャンルで見た場合、セブン-イレブンでは、5つのPBがあります。『セブンプレミアム』『小さなお菓子屋さん』『まちのお菓子屋さん』『職人かたぎ』『極上のひとくち』です。しかし、これだけあるとPBだけで棚を取ってしまうので、前者3つを『セブンプレミアム』に一本化することにしたんです。同じかりんとうなのに、PBだけでいくつも種類があるとお客様も選びにくいし、NBの商品を置くスペースを広げる意味もあります。お客様が自由に商品を選択していただくことが第一ですので、決して店舗を『セブンプレミアム』一色にするという意図はありません」(福田氏) |

| コンビニにおける新しい「トレンド」のあり方とは
PB隆盛の背景には、客層の変化もあるようだ。
「確かに、お客様の層が広がり、高齢者や働く女性の利用者が増えたと思います。『近くの便利な店』というセブン-イレブンのモットーは変わることはありませんが、常に、お客様のニーズに応えられるサービスの提供を心がけています。たとえば、お年寄りの方が遠いスーパーまでお米や生活用品を持って帰るのは大変だろうな、忙しいワーキングウーマンが、夜遅くに遠くまで買物に出るのは物騒だな、という視点から、お米や生活用品の取扱いを始めました」(福田氏) 確かに、値ごろ感のあるPBが目立つと、その分コンビニならではの若者向けのトレンド感が薄まる。また、スーパーなど業態を横断したPB展開であれば、コンビニとスーパーの役割もあいまいになってしまいかねない、という疑問も生じる。 しかし、現在のコンビニの役割とそのトレンド発信の手段は、陳列される商品の品揃えだけではない。24時間利用できるATMや、行政サービス、電子マネーなどもコンビニの重要な役割になっている。フェアトレードやエコにつながったりするという商品の製造過程なども、トレンドを映し出していて、魅力のひとつであると言えるだろう。業態としてより進化したコンビニにおけるPB展開は、コンビニの存在感を損なうものではないと言うことなのだろう。(U) |
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