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| 特集/2010年4月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 地域食材の魅力を伝えるパンと菓子 いわて西澤商店‐「雑穀と大地のめぐみのパン」 | |
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近年「お取り寄せ」やアンテナショップなどで人気の地域食材。本来それぞれの地域でしか馴染みのないこれらの食材を、パンや菓子に加工して販売する動きが高まっている。食材そのものでは、調理方法が分からず手が伸びなくても、パンに加工することで手軽に食べることができることも理由のひとつ。
ここでは、岩手県の雑穀を使ったパンと、浜名湖の海苔を使った菓子を紹介する。(浜名湖の海苔を使った菓子は26ページに掲載) |

| かつて主食としていた雑穀を、パンに配合 | |
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「雑穀と大地のめぐみのパン」は、ベースとなる粉、水、塩は全て岩手県産。粉そのものの甘みが生かされており、噛むごとに味わいが増すパンだ。
そして一番の特徴は、岩手県の二戸地域で昔から作られてきたヒエが入っているということ。よく咀嚼していくと、小さなヒエ一粒一粒の食感を味わうことができる。口どけが良く、ぼそぼそせず、ヒエと国産小麦の甘みがよく馴染んでいる。 ヒエは岩手県北部の食文化を支えてきた雑穀だ。ヒエを混ぜた米、「ヒエ飯」を「へめし」と言い、主食としてきた。 「岩手県の北部地域は冷たい北風、『やませ』が吹くため、米作には適していません。そのため、冷涼な気候に合ったヒエやキビ、アワなどの雑穀を栽培し、主食としていました。また、岩手県は昔、優れた馬の産地でした。ヒエのワラを馬に食べさせ、その実である雑穀を人間が食べるという、家畜との『共生雑穀食文化生活』を送ってきたのです」と話すのは、いわて西澤商店社長の西澤直行さん。西澤さんは、栄養と健康、雑穀の健康機能などの研究をしてきた農学博士で、現在岩手大学で特任教授・名誉教授を務めている。これまでの研究の集大成として05年、いわて西澤商店を設立し、雑穀のパンの販売を手掛けている。 |


| 熱心な研究の成果が詰まったパン | |||||||
「まだまだ販路を広げていきたいと思っています」。都内にある自然食品店などを中心に、営業活動に取り組んでいる。 「雑穀と大地のめぐみのパン」には、「畑作二戸在来ヒエ」の健康機能のほかに、トランス脂肪酸を含む油脂を一切使っていないことも重要だと西澤さんは主張する。 トランス脂肪酸は、現代の食生活でで摂りすぎている傾向があり、発ガンや動脈硬化症、心臓病のリスクを高めるとされているからだ。 「現代の日本の食事と健康事情は、決して良いとは言えません。実際、日本の子どもはアメリカの子どもより、血中コレステロール値が高いというデータも出ています。高カロリー・高脂肪の食事傾向を改善していく必要があります」 中国では未だに雑穀を主食としている地域があるという。日本では今、白いご飯が当たり前となっており、ヒエを主食にするには少し抵抗がある。健康に良いとわかっても、ヒエには独特の苦味もあり、調理も一工夫がいる。 しかし、おいしく手軽に食べられるパンなどに加工すれば、現代の食生活にも十分に取り入れていくことができる。こうして、失われかけていた雑穀の食文化を取り戻し、発展させていけるのではないだろうか。 パンに使用している「二戸在来ヒエ」の健康機能について 血糖値を下げ、血中の善玉ホルモンのアディポネクチンと善玉コレステロールのHDL-コレステロールを高め、血中中性脂肪の濃度を下げる機能性がある(西澤さんによる健康機能研究:動物実験結果より) いわて西澤商店 住所=岩手県盛岡市西松園1丁目11‐11 電話=019‐661‐6708 メールアドレス=nishizawa-shoten@s8.dion.ne.jp HPアドレス=http://www.k5.dion.ne.jp/~inc/ ※4月より、キビの販売も行います | |||||||

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