焼きたてのパンとドリンクメニュー / - ブランスリー電子版

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特集/2010年3月号

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焼きたてのパンとドリンクメニュー
「べーぐる729?」のハーブティーと「コラーゲン入り美肌ベーグル」のセット
「ルピシア」のランチメニュー(1800円)。主菜は菜の花など旬の野菜がのった「小ヤリイカのポワレ蒸し蛤添え」。プチパンと日替わりの4種から選べるお茶、デザートが付く
焼きたてのパンがその場で食べられる、カフェを併設したベーカリーの人気は根強い。ドリンクは、焼きたてのパンのおいしさをより一層引き立てるものとして、カフェで欠かせないアイテムの一つ。この特集では、ドリンクメニューの充実しているショップ2店を紹介する。



お茶専門店が提供する焼きたてパン-ルピシア自由が丘本店




ランチや朝食に付くプチパンは、胡麻、胚芽、くるみ入りなど5種類ほど
ランチや朝食に付くプチパンは、胡麻、胚芽、くるみ入りなど5種類ほど
ルピシア自由が丘本店
住所 東京都目黒区自由が丘1-25-17
電話 03-5731-7370
営業時間 平日は午前10時(土曜・日曜・祝日は午前9時)〜午後9時、ティーサロンは午前10時半(日曜は午前8時半)〜午後9時(ラストオーダーは午後8時)
定休日 不定休
品揃え 食事パン5〜6種類(ティーサロンで提供)
WEB http://www.lupicia.com
 「世界のお茶の専門店」として紅茶や緑茶、烏龍茶など400種類ものお茶を扱うルピシア。東京・目黒区にある自由が丘本店には、常時100種類のメニューが揃うお茶と一緒に、モーニングやランチ、アフタヌーンティーが楽しめるサロンが併設されている。
 週末は予約でうまってしまうほど人気があるモーニングやランチで好評なのが、自家製の焼きたてパン。パンは小さめのサイズの食事パンで、ほのかに甘いプレーンやプチバゲット、胡麻、クルミ、胚芽入りなど5〜6種類が揃う。これらはすべて、同店地下にあるパン工房で職人が生地から作り、焼き上げている。
 週末は家族連れも多いが、平日のランチやティータイムなどは、来店客の9割以上が女性。「女性のお客様は、いろいろな種類を楽しみたいという方が多いので、パンのサイズは小さめにしています」(宣伝部広報の高橋敬子さん)。パンは、おかわりする女性客が多く、製造数は1日300個ほど。「パンは、やわらかい食感のものが人気で、メーンの料理やお茶と合うように、クセのない味わいにしています」(高橋さん)

形式にとらわれない自由なお茶の世界観
 自由が丘本店は約3年前にオープン。「『英国式』といった形式に捉われず、お茶の自由な世界観をお客様に提案していきたい」と、お茶の専門店でありながら、フードメニューを充実させている。「このお茶にはこのお菓子が合う、といった提案ではなく、まずはお茶のフレーバーの好みや、食べたいものなどを伺います。たくさんの種類の中からお選びいただく楽しみと共に、お客様一人ひとりの嗜好に合った、お茶とフードのオリジナルの相性を見つけていただきたいです」(高橋さん)。クッキーなどの焼き菓子や、ジャム、生ケーキなど、約10種類ものアイテムが揃い、これらはすべてが同社のオリジナルだ。焼きたてのパンを提供できるよう、パン工房の併設もオープン当初から予定をしていた。サロンではご飯を使ったフードメニューもあるが、パンを使ったメニューが圧倒的に人気。現在用意のないディナータイムのメニューに関しても、パンを取り入れたメニューの展開を計画している。




形式にとらわれない自由なお茶の世界観
明るく開放的な「ルピシア」の店内。女性客や子ども連れに人気
 自由が丘本店は約3年前にオープン。「『英国式』といった形式に捉われず、お茶の自由な世界観をお客様に提案していきたい」と、お茶の専門店でありながら、フードメニューを充実させている。「このお茶にはこのお菓子が合う、といった提案ではなく、まずはお茶のフレーバーの好みや、食べたいものなどを伺います。たくさんの種類の中からお選びいただく楽しみと共に、お客様一人ひとりの嗜好に合った、お茶とフードのオリジナルの相性を見つけていただきたいです」(高橋さん)。クッキーなどの焼き菓子や、ジャム、生ケーキなど、約10種類ものアイテムが揃い、これらはすべてが同社のオリジナルだ。焼きたてのパンを提供できるよう、パン工房の併設もオープン当初から予定をしていた。サロンではご飯を使ったフードメニューもあるが、パンを使ったメニューが圧倒的に人気。現在用意のないディナータイムのメニューに関しても、パンを取り入れたメニューの展開を計画している。



旬の食事を引き立てるお茶の位置付け 
ランチメニューに付く日替わりのお茶4種
の食材がたっぷり味わえる「極上の朝食」(1700円)は日曜日限定。サラダ、オムレツ、プチパンのほかスコーンも付く
サーモンや旬の野菜、自家製ドレッシングのサラダとクラムチャウダー、お茶、デザート、スコーンがついた「スコーンランチ」(2000円)
 フードメニューの考案に関しては、旬を第一にしている。「春摘みや秋摘みなど、お茶の旬に合わせてイベントをすることもありますが、サロンでは、食材の旬を味わっていただくためのメニュー作りをしています」(高橋さん)。季節ごとに異なる料理一品一品を引き立てるお茶の用意は必ずあるという、お茶の専門店ならでは強みだと言える。
 日曜日限定の「極上の朝食」という名のモーニングは、パンとスコーン、オムレツにサラダやポトフ、4種類の中から選べるお茶などボリュームたっぷり。「旬の味を大切に、農家から直接仕入れた野菜をふんだんに使っています」(シェフの上島昌さん)

客自身が組み合わせを楽しむ 
スコーンフェア
スコーンフェアで販売されたスコーン(各200円)。右からキャラメル風味のリンゴが入った「キャラメルりんご」、スパイスとしょうがが入った「しょうが」など、バラエティ豊富。合わせるドリンクを選ぶ楽しみがある
 同店では特定の週末に、10種類以上の野菜やパスタなどを販売する朝市を開催している。「お茶はどうしても保存食のようなイメージがあります。当店で旬を感じていただけることが、お茶をフレッシュな状態で楽しんでもらえることに繋がればと考えています」(高橋さん)。また、2月1日から14日までの期間限定で24種類ものスコーンを店頭で販売。期間合計で4700個を売り上げる人気だった。「クルミ」や「ミルクティー」など通常販売しているものから、「レモン&チョコレート」「パイナップル&ココナッツ」など変り種まで揃った。「スコーンは種類が多かったこともあり、5個以上購入される方がほとんどでした。スコーンに合うジャムやお茶の組み合わせを、ご自身で考えるなどして楽しんでもらえました」(高橋さん)
 客自身がフードメニューとお茶の相性を想像し選ぶことの楽しみを見出すことで、お茶やフードの魅力の幅が広がるのだろう。顧客自身が発見したお茶の新たな楽しみ方は、毎月顧客に向けて配布している、冊子「ルピシアだより」の読者コーナーに掲載している。「お客様からいただくアイデアや意見の中には、お茶や、お茶とフードの組み合わせの意外性に気づかされることもあります。また、直接コミュニケーションが取れる試飲会などのイベントも、貴重な意見が聞ける良い機会となっています」(高橋さん)

お客様の食べたいベーグルを会話から提案-べーぐる729?
「バレンタインハートべーぐる」(200円)。季節のイベントごとに新メニューが登場し、来店客を楽しませる
おすすめの、ベーグルとハーブティーやスープのセットの提案
「グラタンピザべーぐる」
左は「お好み焼き風べーぐる」(220円)、右は「グラタンピザべーぐる」(220円)
べーぐる729?
住所 埼玉県川口市本町2-6-18-102 電話 048-222-7291
営業時間 午前11時〜午後6時(日曜は午後5時)
定休日 不定休
品揃え ベーグル約12種類、ドリンク7種類(自家製スープを含める)
WEB http://729bagel.com
 埼玉県川口市の住宅街に位置する「べーぐる729?」は、その名の通りベーグルの専門店だ。店主は、東京製菓学校で洋菓子を学びながら、パン店で修行をした経歴を持つ木村素子さん。バレンタインに合わせて作った、いちごのチョコレートでコーティングした「ハートべーぐる」など、イベントごとに見た目も楽しくなるような商品を作り出す様はパティシエとしての目線が生きている。惣菜系より菓子系がやや多めのアイテム構成で、朝食からおやつ、おつまみにも合うベーグルは、老若男女に愛されている。店名の「729?」には、「何食う?」という意味が込められており、お客様にどれを食べようか選ぶのを楽しんでもらえるよう、バラエティに富んだ品揃えを意識。
 「お客様への第一声は『おはようございます』『こんにちは』です。『いらっしゃいませ』と言うと少しよそよそしい気がして」(木村さん)。来店客とは必ず会話をするという木村さんは、顧客から「モコさん」との愛称で親しまれ、近所を歩いていても声を掛けられる。その親しみやすさと、レシピ提供など料理研究家としての活動をしていることもあり、「大根を買ったのだけど、何かいい夕飯のおかずはないかしら」など、料理の相談もよく受けるという。どのベーグルを買おうか迷っている客に対しては、甘いものがいいか、固めがいいか、などと好みを聞いていき、コーディネートをする感覚でベーグルのメニューを提案していくという。

原価計算女王
原価計算女王
ベーグルとの相乗効果で提案するハーブティー
べーぐるサンドは注文後に作る。焼き加減などの好みも聞く
店長の木村素子さんと、これから始まるお花見シーズンに向けた新メニュー「つぶつぶいちご団子べーぐる」(220円)。ベーグルを串団子のように刺して粒感のあるいちごのチョコレートをトッピング
ローズレッドなどが入ったハーブティー「美肌」と「コラーゲン入り美肌ベーグル」のセット。肌の不調に効くという
 ドリンクメニューは、2年前のオープン当初から徐々に増え、現在は有機栽培のコーヒー、小豆茶、スープ、紅茶、ハーブティーまでが揃う。「ハーブティーは元々苦手でした」という木村さんは、ある喫茶店で無農薬のハーブティーと出合い、「おいしくて健康にも良いなら」と、メニューに加えた。「お客様と会話をしていると、ほとんどの方が健康を気にしていることを実感して」(木村さん)。肌を気にしている人には「コラーゲン入り美肌ベーグル」(200円)とローズレッドなどが入ったハーブティー「美肌」(350円)、体の中からすっきりしたい人には「五穀ベーグル」(220円)とジュニパーベリーなどが入ったハーブティー「内からスッキリ」(350円)と、ベーグルとハーブティーを組み合わせて相乗効果のあるメニューを提案し、客の体の悩みに応える。

コラボすることで本格派の紅茶を提供
スーパーのタイムセールのように、「ただ今のお時間 お試しキャンペーン」と書かれた黒板
「べーぐる729?」の隣にある英会話教室と紅茶教室の講師を務めるヒロミ・ワトソンさん(写真中央)は、「べーぐる729?」で提供する紅茶を淹れてくれる。取材当日行われた紅茶教室では、「べーぐる729?」のラスクが振舞われた
店内の壁をたくさんの顧客の色紙と子どもたちの写真が飾る
 「べーぐる729?」はスーパーのタイムセールのように、「ただ今のお時間お試しキャンペーン 本格英国式の紅茶とベーグルのセットが450円」と書かれた黒板が店頭に掲示される。紅茶は、「べーぐる729?」の店舗隣にある英会話教室講師のヒロミ・ワトソンさんが淹れてくれる本格派。ヒロミさんはイギリス在住経験があることから、英語だけでなく紅茶をはじめとしたイギリスの文化も教えている。木村さんがヒロミさんの手が空いたことを察知するとすぐに、「キャンペーン中」の黒板が掲示される仕組みだ。木村さんからはラスクが、教室に提供されている。
 ベーグルを販売しながら、本格的な紅茶のサービスをするのは負担が大きい。しかし、近所の人とコラボすることによって、それが可能になる。このほかにも、パワーストーン(天然石)の店とコラボしたイベントを開催。「ベーグルの輪のように、近所の方との繋がりを大切にしています」(木村さん)
 店内の壁を飾るのは、同店のベーグルを食べる子どもたちの写真や、顧客が書いた色紙。中には同店の宣伝係を進んで請け負っている男の子の姿がある。また、「パセリちゃん」と「べーぐるネーム」を自分で名付けた女の子がレシピ開発を担当するなど、近所の子どもたちも夢中になって店作りに参加している。

国産小麦の甘みを生かした飽きのこない味のベーグル
「プレーンべーぐる」〜笑顔の輪〜(150円)。国産小麦の甘みが生きている。もちもちとした噛み応えがある
「べーぐる729?」の店内。顧客の子どもたちの写真が壁一面に
 常連客には男性客も多く、朝食に毎日来店する人もいる。ニューヨークスタイルのベーグルとは違うという同店のベーグルは、国産小麦を100%使用。砂糖の使用量を極限まで減らし、国産小麦の甘みを生かした味わいなので、飽きがこない。プレーンなタイプのベーグルは、卵や牛乳、バターを使用していない。
 酵母の使用量は最小限に抑え、低温熟成で一晩寝かせる。また、一般に、生地にストレスを与えるのはよくないとされているが、どこまでかけられるかというくらいのストレスを与えている。こうすることでひきが強く、もっちりとした生地になるという。「噛み応えがあり、材料もシンプルなので、赤ちゃんの歯固めにと購入される方もいます」(木村さん)
 7〜10種類揃うベーグルサンドは、注文を受けてから作る。「パリパリですか、しっとりとやわらかめですか?」と、客の好みを聞いて2種類のベーグルから選び、温め方を調整する。「ヒジキとゴボウのサラダサンド」(320円)は、「体のために根菜類を食べた方がいいのだけど、なかなか食べる機会がなくて」という女性客の話から生まれた一品。今ではほぼ毎朝、購入に来てくれるという。
 「こんにちは」と気軽に来店できる同店は、地域にとって欠かせない存在となっている。


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