「焼きたて」をとことん追求できる仕組み-サフラン 青山店 - ブランスリー電子版

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お店拝見/2010年3月号

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「焼きたて」をとことん追求できる仕組み-サフラン 青山店
売り場に入ってすぐ右手に、大きな石窯が設置されている
厨房には石窯のほかにも、大きなデッキオーブンが複数ある
製造スタッフが勢揃い。前列右から2人目が山崎繁人製品発マネージャー
数十年ぶりの大雪に見舞われ、寒さに凍える雪景色の中で、サフラン青山店の繁盛ぶりは、輝いて見えた
売り場の各壁面には窓が付いていて、厨房の様子が見えるようになっている
 「全商品約150品目のうちの多くは、『焼きたて、焼きたて』で追っかけられるような仕組みにしているんです」
 新潟市に昨年12月にオープンしたサフラン青山店の製品開発マネージャー、山崎繁人さんはこう話した。数十年ぶりの大雪に見舞われ、寒さに凍える雪景色の中で、同店の繁盛ぶりは、輝いて見えた。
 「クイック、クイックで少量に分けて何回も何回も作って出すんです」
 例えば「メープルフレンチトースト」という商品は、食パンをメープルフレンチ液に浸して焼き上げるまでに10分もかからないという。窯前に並べる数多くの焼き込み調理パンも、玉生地で冷蔵しておいて、必要なときに出して成形し、トッピングなどを施し焼き上げるが、これらも玉生地を出してから焼き上がるまでそれほど時間を要しない。
 こうして焼きたてをとことん追求できる仕組みを作ることが重要で、その中で、スタッフらの動きが加速し、店全体に活気が出てくるのだという。
 一方で、オーソドックスなストレート法でしかできない商品もある。例えばフランスパンだ。こうした商品は、1回の仕込み量を少なくして、時間をずらして1日何回も仕込む。フランスパンは、1回に10キロ程度を1日5〜6回仕込んでいるという。
 「ちょっとした判断ミスが、数十万円の売上ロスにつながりますからね。とにかく、売れ筋商品は、閉店時間まで絶対に切らさないようにという気持ちで店をまわしています。商品の売れ具合を逐一チェックしながら、残り数個になったら、すぐに追加の準備に取り掛かります。スピーディーな商品なら、残り1個になってからでも追っかけられます」と山崎さんは続けた。
 途中の臨機応変な対応が重要なスピード感のあるオペレーションをこなしていくには、手際のいい優秀なスタッフが必要となる。
 「やはり、一番頭を悩ませるのは、人の問題です。基本的なことでいうと、例えば木ベラや、絞り袋などの道具の使い方も、無駄なくスピーディーに作業ができるようにしなくてはなりません」
 同ベーカリーでは、常時約14人の製造スタッフが焼きたてを追求している。販売スタッフは常時7〜8人の体制だ。
 店舗面積はおよそ130坪で、その内、売り場面積は、イートインのスペースなども含めて約80坪という。



パンをライトアップし、顧客を惹きつける
ビス生地にグラニュー糖とバター、卵黄を使用し、カリカリ感を出した「黄金のメロンパン」(170円)
天然酵母の生地を骨の形に成形した「いぬパン」(60円)
入り口とパン売り場の中間の場所にあるイートインのスペースも賑わっていた
ホシノ酵母を使用したパンオレの生地でカスタードクリームを包んで焼き上げた「石窯クリームパン」(中央の2列、140円)。右の2列は、同じ生地でチョコクリームを包んだ「石窯チョコクリームパン」(同)
フランパン生地にバターを折り込んで作る「シェルクロワッサン」(120円)
鮮やかな黄色の粒マスタードが印象的な「コロッケパン」(280円)
 山崎さんは、育った家がベーカリーだったこともあり、高校を卒業してすぐに、神奈川県の某リテールベーカリーチェーンに入社、およそ7年間、製造スタッフとして修業を積んだ。そして次に修業先として選んだのが、千葉県内に大型ベーカリーを展開するサフランだった。「とても厳しい社長で、多くを学ばせていただきました。特にお客様にリアルタイムで反応し、商品を追いかけながらパンを作ることの大切さを、身を持って勉強させてもらいました」と山崎さんは話す。
 3年前に、修業先の店名をそのままもらって、同じ新潟市内にサフラン女池店をオープンした。山崎さんの父親が社長を務めるベーカリーの1部門としてのスタートだった。青山店は山崎さんの2号店になる。現在では、サフランの展開が父親の会社の柱に育ったという。青山店オープンにあたっては、ベーカリーとしてはめずらしく、地元テレビ局でCMを流した。また、オープン後には、自らがスポンサーになって、自店のドキュメンタリー番組を制作して放映した。
 「店内は、全体の照明を極力落として暗くして、パンだけをライトアップするような仕掛けにしようと思いました。パンを照らす照明にもこだわり、パンがおいしそうに見えるように工夫しました」と山崎さんはいう。
 売れ筋商品のひとつは、「黄金のメロンパン」(170円)。ビス生地にグラニュー糖とバター、卵黄を使用し、カリカリ感を出した商品だ。
 「石窯クリームパン」(140円)は、ホシノ酵母を使用したパンオレの生地でカスタードクリームを包んで焼き上げた商品。
 「シェルクロワッサン」(120円)は、フランパン生地にバターを折り込んで作るクロワッサンで、通常のクロワッサンよりかなり大きな商品だ。
 このほか、天然酵母の生地を骨の形に成形した「いぬパン」(60円)、鮮やかな黄色の粒マスタードが印象的な「コロッケパン」(280円)など、どの商品をとっても、一工夫がされていて、来店客を惹きつけている。



SHOP DATA

店名サフラン青山店
住所〒950-2002新潟県新潟市西区青山1-3-8
電話025-230-0080
営業時間午前6時30分〜午後8時
定休日火曜日
品揃え約150品目
店舗面積厨房約50坪、販売スペース約80坪(イートインなども含む)
スタッフ製造常時約14人、販売常時7〜8人
日商約100万円



原価計算女王
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