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| 話題/2010年2月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 行列のできる学生の作った菓子-国際製菓専門学校同校1階に「カフェDP」をオープン | |
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国際製菓専門学校(東京・立川市、田中啓介校長)は同校1階に「カフェDP」をオープンした。カフェDPでは、同校の学生が実習で作った菓子を、一般客に向けて自ら販売。3回目の今回も35分ほどですべての商品が完売してしまう人気ぶりで、開店前には20人を超える列ができた。学生の作る菓子は、おいしくて価格も手頃とリピーターが多い。学生にとっては販売を実践できる貴重な場となっている。
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| いつもの実習と緊張感が違う | ||||||||||
「いつもの実習より緊張します。計量のときから気を使います」と話す学生の表情は真剣そのものだ。 「学生は平常の製菓実習では得られない緊張感を得ているようです。一般のお客様に食べてもらう『売り物』を作っているとなると意識が違いますね」と話すのは同学校教務主任でクラスの担任を務める前田聖子先生。 製菓の担当は同学校から徒歩5分ほどの場所に構える菓子工房「ティーコジー」の滝澤幸治シェフ。店が学校に近い立地ということもあり、カフェDPに訪れる客層の分析に関しても頼れる存在だ。カフェDPの販売メニューは、滝澤シェフの店舗で実際販売している菓子とほぼ同じレシピで、春から夏にかけて行った製菓実習で指導した、およそ50品目の中から選んだ。「メニューは、学生たちが作りやすいものというよりは、やはりこの地域でおいしいと、人気のあるものを選びました」と滝澤シェフ。前回も一番人気だったのはシュークリームと和三盆のロールケーキ。「普通の店舗と違って、このカフェは週に一度だけオープンするのですから、来店客の方はここがどんな店かわからない。そういうところで販売するには、シュークリームやロールケーキなど、昔からある分かりやすいものの方が適しています。そのほかのアイテムの販売は、それがどんなケーキであるのか興味を持ってもらったり、わかってもらうために、お客様とのコミュニケーションを図るための練習にもなります」(滝澤シェフ) | ||||||||||

| 買う側の立場に立てること | |
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販売は、学生たちが話し合い自ら考えた方法を実践。昨秋、一般販売を前に、校内販売で練習した成果を生かす。
「オーダーの取り方など、お客様にご指摘を受けることもあります」(前田先生)。プロになってしまったら受けることのできない客の貴重な意見が聞ける。これは、地域にある学校の一学生として見てくれる地域の人の温かな目があるからだろう。 ショーケース内の陳列では、「層が見えるようにケーキはこの向きで」と、入り口から入ってきた客を想定して考える学生の姿も。「販売はお客様に楽しんでもらうことを第一にと言っているので、ケーキを楽しんで選んでもらうためにはどうしたらいいかということを、回を追うごとに考えられるようになっています」と滝澤シェフ。以前は、ショーケースから取りやすい位置に並べるなど、売る側の都合を優先していた。学生にとって、一般客を相手にできる実践の場としてこのカフェDPの存在は大きく、プロになったときのことを常に考えて学んでいくことができるようだ。 |

| 原価計算をして製造、販売
「焼き菓子セット(3個入)」(200円)の横に並んだ「サービスパック」は、3つのセットにならなかった半端のアイテムが2つ入って100円というお買い得品。「100円だと、お客様が気軽に買いやすいようで、前回もすぐになくなってしまった商品です」(学生)。今回も用意した8セットがオープンしてすぐ売り切れた。「使った材料はすべて売り切る」という実習の方針のもと、作ったものをすべて商品として意識し、無駄にしない。
この日販売した商品の原価は学生一人ひとりが計算。実際に使った材料と配合量から計算した1グラム当たりの価格から、一つの製品のグラム数をかけるというシンプルな算出方法だ。「光熱費や人件費など入っていませんが、原材料の原価だけでも、数字として目で見ることが大事。ロスを出すとどれほど損をしてしまうのか最初から分かっていれば、製造から販売まで、どんな場面でも意識が全然変わってきます。顔つきが違います」(前田先生) カフェDPでの販売は今後も週に一度だけ続けていく予定だ。「もともと多目的な場として用意していたスペースです。カフェとしての販売以外にも、地域と学校が接することのできる場として活用し、地域貢献に繋がればと思っています」(同校の田中亮一副校長) |
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