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| 食のトレンドを追う/2010年1月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| 学食プロデュースに見る新しい大学像 | ||||||||||
近隣住民や、海の見える島の散歩コースをデートする人たちなどがよく訪れる。上品な雰囲気と学生価格が評判で、ブログでの紹介も多い。 スープ、メイン(2種から選択)、パンまたはライスで600円の「ジョリポーランチ」の他、1000円、1800円の高級ランチや500円程度のアラカルト(カレー類やオムライスなど)もある。 「学生の利用の多い『ジョリポーランチ』を中心に、リーズナブルな価格でボリュームあるメニューになるよう工夫しています。また、できるだけ地元の旬な食材を使用し、季節感のあるもの・身体によいものを提供しています」(吉田さん) また、不定期で大学の研究とのタイアップ企画なども行う。 「一般の方向けに、脂肪の代謝がテーマのウォーキングと組み合わせた企画で、講師が考案した代謝をよくするメニューをこちらでランチとして提供しました」(吉田さん) 開かれた大学として、地域社会と連携した研究活動を積極的に行う同校。ホテル側も「ジョリポー」で、地域の人たちが楽しんで参加できる企画づくりを意気込む。学食が、学生の胃袋を満たすという単一的な役割から、複合イベント的な存在へと発展しているようだ。 | ||||||||||

| 各校のカラーや食の嗜好に沿いメニューと企画を多様に展開 | |
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保育園から大学まで、また、企業や高齢者施設などあらゆる施設の食事提供を行うシダックスは、1965年から大学・短大での食事提供を開始、現在、約100校を受託している。食材・栄養・種類(和洋中)のバランスを重視し、流行に敏感な学生が楽しめるよう「トレンドメニュー」も導入して、大学のカラーに合わせた多様なメニューを展開する。
「キャンパスランチ(定食)やアラカルト(丼・パスタ・ピラフなど)などは、男女別に嗜好や傾向を調査してメニューを作っています。また、各校の意向や学生のニーズに応じて『ヘルスアップメニュー』『焼きたてパン』『テーブルフォーツー』などを実施しています。また、運動部の活発な大学で『活動強度別メニュー』を提供したり、女子大でイタリアンが得意な当社シェフによる『イタリアン料理フェア』や、デザートブッフェなどのイベントなども行なっています」(メニュー開発室・高橋千佳さん) 学生の食の嗜好は大きく変わったそうだ。以前は『安さ』と『ボリューム』が重視されていたが、最近はヘルシー志向もあり、全体的に焼肉、とんかつ、ハンバーグなどの「がっつり系定食」よりも、パスタ、ピラフ、麺類などの軽食類を選ぶ傾向がある。また、手軽に食べられる形態を好み、和食離れに加え一汁三菜といった日本の伝統的食事観念からも離れている。味つけや食事時間などにも変化がある。 「外食の機会が多くなった現在の学生たちには濃い味が好まれています。また、洋食傾向が強くなったことから、醤油味よりもソースやマヨネーズなどの味つけが好まれるようになりました。生活が便利になり、食べたいときに食べたいものを食べるといった不規則な食事の仕方も目立つようになりましたね」(高橋さん) 「1日3度の食事」という概念さえ薄まっている若者の食事事情だが、食育に力を入れるシダックスは、学生食堂が食への正しい知識を学べる場となるようさまざまな取り組みを行う。食に興味を持つようなメニュー提案や掲示板を利用した栄養情報を発信したり、管理栄養士による健康キャンペーンを行うなど、学生に「健康的な食生活」を働きかける。 一方で、学生からの働きかけで「テーブルフォーツー」に参加したり、学生主導でランチタイムコンサートを開催したりと、学生自身が、学食を利用してさまざまな活動を行っているケースも多い。 大学・学生・企業の3者が学食という場を発信源としてさまざまな試みを行っている。今後、学生食堂がどんなイベントステージに発展し、どんなメニューが展開されていくのかが楽しみだ。(U) テーブルフォーツー=対象となる定食や食品を購入すると、1食につき20円が途上国の子どもたちの学校給食費として寄付される、日本発の社会貢献活動。現在、企業、大学などの法人や個人での参加が増えている。 |


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